ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

社会運動

「自分には何ができるか」

5月3日の今日は憲法記念日です。1947年のこの日に新憲法(日本国憲法)が施行されて、77年。憲法遵守義務のある公務員の頂点に立つ総理大臣が、率先して憲法を変えようと呼びかけ、他方で、「立憲民主党」なる名の政党ができるくらいですから、この間、この…

「戦争にNOを突きつける力」

ハマスとイスラエルの4日間の戦闘休止が実現しそうです。どんな形でも「停戦」が実現するのは前進です。これ以上の犠牲は何が何でも避けなければなりません。願わくば、このまま停戦・休戦になればさらによいし、みんなの力でその方向に進むよう促していかな…

多弁なる虚勢 無言なる算段

辺野古の座り込み抗議を見に、現地に行ったら、誰も「座り込み」をしていなかったから、立て看掲示の3011日を「0日にしたほうがよくない?」とVサインで笑う自身の写真入りのTweetを上げたひろゆきという人、テレビで見かけたくらいでよく知りませんでしたが…

岸田劇場・第二幕 幕引きに四苦八苦

※タイトルを改めました。 内田樹さんがtwitterに安倍国葬に反対する理由は、「この政治家が日本の国益を深く損なったと判断しているから」として、2年前に自ら書いた記事を引いています。既読感はありましたが、一通り読んで、改めて安倍氏の所業の罪深さを…

石木ダムの社会科見学で

長崎市の小学校で、子どもが書いた社会科見学の感想文のコピーを、お礼として案内者に送ったところ、名前を伏せたかたちで、案内者の関係するグループのブログに掲載され、長崎市教育委員会が無断でコピーを送った等の理由でこの教員を文書訓告とした、とい…

ロシアの良心たち

AFP BB News にロシアで反戦の声を上げる人たちの記事がいくつかあります。 5月22日付の記事で紹介さている画家のエレーナ・オシポワさんは、独ソ戦でナチス・ドイツによって2年半近く続いた「レニングラード包囲戦」を経験した女性で、これまでウクライナ侵…

沖縄復帰50年 あるハンスト

1972年5月15日に沖縄は日本に「復帰」しました。それからもう半世紀です。先月28日には衆議院で復帰50年についての決議が上げられました。しかし、「強い沖縄経済と平和創造の拠点としての沖縄をつくる」という見出しには、今さら感しかありません。「惰性」…

ある「署名」のこと

知人から憲法「改正(改悪)」に反対する署名を頼まれました。他の人と普段憲法のことを話したりはしないので、これを機会に少し話してみるのも悪くないと思い、署名してくれませんかと何人かに話しかけてみました。 最初の人。これはどこの組織がやってる署…

GABAトマトのこと

スーパーに買物に行くたびに何となく感じていたのですが、冬場なのに(老人の感覚なので、すいません)野菜コーナーのトマトの種類がやけに多いなと。ミニから大玉までけっこう取りそろえられていて、(当然)値段も安くはありません。小生は、野菜は基本的…

弁護士・指宿昭一さんの話

米国務省は世界各国の人身売買に関する年次報告書で、人身売買との闘いに貢献した人々を「人身売買と闘うヒーロー」として表彰しているそうです。昨年7月1日に発表された2021年版報告書では、日本人弁護士の指宿昭一(いぶすき・しょういち)さんが選ばれ、「…

逃走と抵抗

2月9日付朝日新聞に「現代の逃走論」という記事があり、ヨシダナギさん(フォトグラファー)、今井紀明さん(NPO法人「D×P」理事長)、浅田彰さん(批評家 大学教授)の3人の話が載っています。 「逃げ」や「逃走」には否定的なニュアンスがついて回ります。…

SNS・政治・感情

SNSと政治について、フォトジャーナリストの安田菜津紀さんのインタヴュー記事を読みました。 2月6日付朝日新聞から部分引用させてください(聞き手は三輪さち子記者)。なぜ入管法改正案はSNSで広がったのか 安田菜津紀さんに聞いた:朝日新聞デジタル ――入…

傍観と暴力 名護市長選が終わって

昨日栃木県で腹立たしい事件がありました。電車内で高校生に喫煙を注意された男が逆上して暴行をはたらいたとのこと。しかも、同じ車両に何人乗っていたのかわかりませんが、乗客は誰も助けなかったというのです。ひどい話です。暴行を受けた高校生と家族の…

「世の中、最後は金」の続き

ドイツの哲学者にシュプランガーという人がいるのですが、どういうことに優先的な価値を感じるかで、人間を6つのタイプに分けています。順に挙げると、理論的人間、審美的人間、経済的人間、宗教的人間、権力的人間、社会的人間の6つです。これ、おもしろい…

「最後はお金」を踏み越えること

今日も短めに。 NHKが去年12月に放送したBS1スペシャル「河瀬直美が見つめた東京五輪」という番組に出てきた男性が、五輪反対デモに「お金をもらって動員されていると打ち明けた」との字幕を入れた件、実は男性が五輪デモに参加した事実はなかったことがわか…

女性議員に立ちはだかる「5つの壁」

3月から隔週金曜日に放送されている(という)TBS・CS放送の「政治をSHARE」という対談(いや鼎談)番組を一週遅れで見た。YouTube配信はありがたい。今回のテーマは「女性議員は増えちゃダメ? 立ちはだかる5つの壁」。進行は久保田智子アナ。ゲストは国民…

「未来のための金曜日」と若者のこと

ひとむかし前は人前で話をするのが仕事だったが、今や「人前」どころか「今日は誰かと話をしたかな」と思うほど “現場” から離れてしまっている。ふりかえるまでもなく、公的な場で話をするのは、緊張もするし、あまり得意ではなかった。うまく言葉を紡ぎ出…

「素顔のグレタ」

昨日、期日前投票で衆院選挙の投票とともに国民審査(最高裁判所裁判官罷免投票)をしてきたので、そのことを書くつもりでいたが、今朝の毎日新聞でグレタ・トゥーンベリさんの記事を読み、気持ちが変わった(「罷免投票」の件は、以下をご覧いただきたい。…

トルストイ『文読む月日』より 1

今月からトルストイ『文読む月日』を読んでいる。長く手に入らず、古本も高価だったが、今月初めに入った本屋でたまたま見つけて即刻キャプチャー(誰も買わないって! 笑)。運命的なものを感じて久しぶりに気分が高揚した。 ちくま文庫版で上中下3冊、本文…

総選挙をハロウィーンに 「投票日おめでとう!」

アイスランド在住の小倉悠加さんの連載記事「こちらアイスランド」を読んだ。 先週9月25日の日曜日にアイスランドでは総選挙があったようだ。盛り上がりの方は「アイスランド的」にはいまいちで、投票率は史上ワースト2位ということだが、それでも何と80%! …

揶揄の対象

今日は(も)短く。 過去のアベ発言を動画編集して笑いを届けてくれる「尾張おっぺけぺー」さんが、編集し直した動画を拝見した。「安倍晋三 胸に刻んだ爺ちゃんの言葉」。これは元は2018年、アベ絶頂期?に作成されたものらしいが、このたびこれに”新発見”…

短信 周庭さん、出所へ + 追記

今日は事情があってブログの更新ができそうにないかな……と思っていたら、よいニュース。 禁錮10月の実刑判決を受け、昨年12月より「服役」中だった周庭さんが、今日6月12日に出所する見通しとなったと、11日付の香港紙「明報」が伝えた。模範囚として刑期を…

新宿のデモ 看護師の声

田中龍作さんの「田中龍作ジャーナル」の昨日(6月6日)付の記事により、新宿で看護師らのデモがあったことを知った。その引用。 田中龍作ジャーナル | 反五輪デモに襲いかかる街宣右翼 分断もたらす平和の祭典……逼迫する医療事情を見て見ぬ振りをし、政府と…

抗議

12月2日、禁錮刑の実刑判決を受け、収監された周庭さんが11月27日に書いた日本語の「手紙」を読んだ。昨日12月3日は彼女の誕生日だったようだ。獄中におかれる無念さを想像すると怒りのやり場がない。わずか一週間前の彼女の言葉が重い。 一部だけ引用をお許…

上関 かみのせき 原発にNOを!

「スナメリ」という名前の生き物がいる。小型のイルカで、かつては瀬戸内海に広く生息していたようだ。山口県の祝島(いわいしま)近海は、スナメリが見られる海域として知られ、小生も以前テレビで紹介されたものを見たことがあるが、船と並んで泳ぐその姿は…

11.3 国会前の抗議集会

昨日の11月3日15時から国会正門前で、日本学術会議任命拒否の問題に対する抗議集会があったようだ。早速動画があがっているので拝見した。 冒頭、教育学者の佐藤学さんが挨拶をしている。だいぶ前にテレビで講義している姿を拝見したが、昨日も声に張りがあ…

「水道民営化(私企業化)」はやめましょう

学生時代、アパートに下宿していた同級生が公共料金を滞納し、電気やガスを止められた。しかし、水道だけは止められなかったという。「水」は最後の命綱だと改めて思ったものだ。 水道管の老朽化が進んでいるせいか、最近あちこちで工事が行われているのを見…

SEALDs 参加者の回想 

「SEALDs」:自由と民主主義のための学生緊急行動。 Students Emergency Action for Liberal Democracy - s の略号として定着。2015年5月から2016年8月まで活動。2015年の安保法案反対運動のうねり中でメディアから注目された。 運動の渦中にあった諏訪原健…

イタリアの「五つ星運動」

アベの次が麻生だろうが菅だろうが、あるいはたとえ石破であっても、国民と政治の民主主義的パイプをすっかり蹂躙されてしまったこの国では、まず修復作業だけでも膨大な労力と時間が必要だろう。いや、まず、「修復」しよう、しなければならないという“スタ…

Amazonプライム解約運動2:志葉玲さんの記事

8月18日付のYahooニュースに、フリージャーナリストの志葉玲さんによる「Amazonプライム解約運動」と徴兵制についての記事が掲載されている。 例の“徴兵制をすれば戦争をしない”というのが机上の空論であることを、志葉さんはイスラエルと韓国の事例を挙げて…