ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

抗議

 12月2日、禁錮刑の実刑判決を受け、収監された周庭さんが11月27日に書いた日本語の「手紙」を読んだ。昨日12月3日は彼女の誕生日だったようだ。獄中におかれる無念さを想像すると怒りのやり場がない。わずか一週間前の彼女の言葉が重い。

 一部だけ引用をお許し願いたい。

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<前略>
……昨日の朝4時ごろ、突然の冷たい風で目が覚め、すぐにジャケットを着て、浅い眠りでさらに2時間休んだ頃、目覚まし時計のような例のRTHKの朝のラジオ番組によって起こされてしまいました。
判決の日が近づくにつれ、私はかなり緊張し、怖くなっています。怖いのは、私は刑務所での生活に適応できるのかどうか、また、私の誕生日(判決の翌日)は塀の中で過ごすのではないかということです。私はまもなく24歳になりますが、SNSで誕生日プレゼントを募集して、誕生日の前にプレゼントを開ける動画を撮る予定だったのに、今は、誕生日も、仕事も、プレゼントを開けることもすべてなくなって、目の前には冷酷な裁判関連文書と判決を待つ不安だけしかありません。
社会運動に参加できて光栄だと何度も言いました。今でも、この気持ちは変わっていません。あの時の社会運動に参加する勇気がなかったら、今の私はありません。恐怖が充満している現在の社会環境下で、これからの私たちにはもっと多くの苦痛と犠牲が待ち構えていることでしょう。私にとって、それは鍛錬の過程でもあります。1日も早く正義が戻り、24歳の誕生日も外で過ごせることを願っています。
周庭 アグネス
2020.11.27


 マーチン・ルーサー・キング jr. の言葉に「最大の悲劇は、悪人の圧制や残酷さではなく、善人の沈黙である。」というのがある(らしい。出所は不明)が、「善人」、「悪人」、関係なく、この件は「沈黙」してはいけない。



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