ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

財務大臣9年目のアソータロー

記者側の「質問力」とか「取材力」、要するにツッコミ不足にも疑問を感じないではないが、それにしてもアソータロー氏の一連の答弁はひどい。この人はもうこの国で9年近く財務大臣のポストにある。途中何度か大臣としての責任問題が浮上したが、辞めずに(=…

辰鼓楼と「偽造、捏造、アベシンゾー」

「偽造、捏造、安倍晋三(ギゾウ、ネツゾウ、アベシンゾウ)」――東京都議選の応援演説で、ある衆議院議員が述べた言葉を弁護士の澤藤統一郎さんが紹介している。笑えるけど、笑えない(けれど、笑う)。 (6月25日付「澤藤統一郎の憲法日記」澤藤統一郎の憲…

野口健氏の警鐘「遭難の典型的パターン」

山登りが好きな友人が「一緒に行こう」と誘うので、むかし何度か登山をしたことがある。奥穂、北岳…。高所恐怖症のきらいはあるが、山頂から見る大パノラマは確かに雄壮で、登山愛好家たちの気持ちが少しはわかった。夜に見た星空もまた忘れられない。「満天…

スガ首相の「内奏」

清水有高さんの「一月万冊」で清水さんと佐藤章さんとの対談を見ていて、6月22日(火曜)に総理大臣が天皇に国政の報告をする「内奏」があったことを知った。この「内奏」、戦中の「上奏」を連想してしまい、よいイメージがわかないが、1973年当時の首相(田…

宮内庁長官の「拝察」のこと

6月24日の宮内庁の定例記者会見で、「拝察」というオブラートにくるんだ言葉で天皇の「心境」を伝えた西村・宮内庁長官の「間接話法」が波紋を呼んだ。 「…オリンピックを巡る情勢としまして、天皇陛下は現下の新型コロナウイルス感染症の感染状況を大変ご心…

東京五輪公式グッズのこと

五輪の公式グッズの売れ行きが芳しくないという記事を見た。 むかしロサンゼルス・オリンピックの開幕前に公式マスコットのイーグルサムのワッペンが胸についたTシャツを買ったことがある。当時、すでに商業五輪への批判の声も耳にしていたが、オリンピック…

ユリスガお見舞い時事放談

時折笑えなくなりますが、あくまで戯れ言ですので…。 ユ:あら、総理。わざわざお見舞いに来てくださるなんて…。うれしいですわ。 ス:いやいや、意外に元気そうじゃないか。 ユ:でも、病気の見舞いにゆりの花というのは、どうかと思いますけど…。 ス:あら…

スポンサーとCMイメージ

むかし心理学の授業か何かで「サブリミナル効果」の話を聞いたのはちょっとした驚きだった。映画のコマ数は1秒間に24個くらいあるらしいが、実験的にその中に一コマだけコーラの絵を挿入して上映すると、見ている側には特に違和感はないらしい。ところが、映…

「五輪玉砕」

ジャーナリストの齋藤貴男さんが以前にデモクラシータイムスで、日本政府は中国のように国民を管理統括したいのだが、無能であるがゆえにできずに助かっている部分もある、というようなことを述べていた。対談に同席していた人たちは笑っていたし、見ていた…

パンデミック五輪 異論続く

昔ノロウィルスに感染したことがある。発熱下痢などの症状に気づいて、すぐに自主隔離したが間に合わず、時間をおいて当時の家族全員に次々と感染させることになってしまった。その感染力、おそるべしと今でも思う。現今の新型コロナ、特にデルタ株(インド…

政府用語 考

「寄り添う」――近くで人を支える、物心両面で。「患者に寄り添う」「困っている人に寄り添う」…など、本来は「詩的」で、優しい言葉だと思う。 しかし、同じ人が同じような場面で二度も三度も口にするとだんだん優しさが剥がれていく。使う人が増えればます…

IOCの「名義貸し」ビジネス

家の周りの生け垣を剪定していたら、娘さん?と一緒に手押し車で散歩(歩行訓練?)していた女性から「きれいになりますね」と声をかけられた。どこの人だろうか? 近所の人ではないような…。 去年は向かいの旦那さんに「〇〇さん(小生)が剪定すると、こっ…

イスラエルと日本の「連立構想」

イスラエルの大連立構想が話題になっている。通算15年も続いたネタニヤフ政権の汚職と腐敗、外交の行き詰まりに対する国民の批判の声を受け、野党勢力8党が連立政権樹立で電撃的に合意し、大連立政権が実現する可能性が高まっているという。 ただ、8党の内…

一斉休校に感染防止効果なし

新聞の値上げと読者離れのスパイラル、「赤木ファイル」の公開日(6月23日)、「有観客」五輪への政府の猛進(妄信?)、山尾議員の政界引退?…等々、今日は記事にしたい話題がいくつかあったが、あえて、昨春の全国小中高校一斉休校にコロナ感染を防ぐ効果…

アベシンゾーと「歴史の法廷」

清水有高さんの「一月万冊」を見ていたら、ジャーナリストの佐藤章さんがこの国の前総理大臣のまたぞろ嘘八百を取り上げていた。今さらこの国恥男がウソをついたと言われても、またか、と呆れるだけだが、最近、身の程を分けまえずに活発に動き回っていて、…

「土地規制法案」は廃案にすべし

外国資本による土地の買い占めが云々…と喧伝された「重要施設周辺及び国境離島等における土地等の利用状況の調査及び利用の規制等に関する法律案」――うんざりしてくるので「土地規制法案」と略するが、6月4日に参議院に送られたばかりのこの法案、明日16日の…

「梅雨入り」して…

関東も梅雨入りらしい。先月雨が続いたときに、もう梅雨入りしたつもりになっていたので、今さら…という感じはする。すでに5月の段階で東海地方までは「梅雨入り宣言」をしているので、気象庁の担当官としても、どのタイミングで「宣言」をするか、思案して…

東京駅丸の内口の光景を見て

昨日何と3年ぶりくらいに電車に乗り、東京駅まで行った。「お上りさん」じゃあるまいしと思ったが、時間があったので八重洲南口から丸の内側までしばらく歩いてみた。ガード下の飲食店やはとバスの乗降口の横を、全然変わってないなあと思いながら過ぎてい…

短信 周庭さん、出所へ + 追記

今日は事情があってブログの更新ができそうにないかな……と思っていたら、よいニュース。 禁錮10月の実刑判決を受け、昨年12月より「服役」中だった周庭さんが、今日6月12日に出所する見通しとなったと、11日付の香港紙「明報」が伝えた。模範囚として刑期を…

JOC経理部長の死

今週明けの6月7日(月)午前、JOC(日本オリンピック委員会)の経理部長が亡くなった。折しも、「政治とカネ」ならぬ「五輪とカネ」の問題が再燃し、2日前の6月5日(土)の『報道特集』(TBS)では、組織委(JOCではない!)の職員が「内部告発」し、広告代…

ワクチン頼みの危うさ

一昨日、病院に行った。いつもにもまして混んでいた。看護師さんに「今日はやけに人が多いですね。」と言うと、「ワクチン接種をしてるからでしょう」とのこと。そう言われると、いくぶん高齢者が多い印象ではある。 定例の検査をし終えて、先生に呼ばれた。…

「自民党」なるものの「体質」

そのむかし父親は自民党員だった。特に強い思い入れなどがあったわけではなく、単なる「お付き合い」だったと記憶する。地元の自民党代議士にしてもたぶん「ノルマ」があったのだろう。党員であることによって何か「便宜」をはかってもらっていたかどうかは…

五輪世論 諦め体質への異議

昨日の午後、陽が出てきたので草を取りながら、夏野菜の剪定をした。GW前に植栽した胡瓜は先週から実をつけだして、もう2,3本食べた。この話を札幌の人に伝えたら、千葉は暖かいんですねえと返事が来た。 父親の代わりに見よう見まねで始めた野菜づくり…

新宿のデモ 看護師の声

田中龍作さんの「田中龍作ジャーナル」の昨日(6月6日)付の記事により、新宿で看護師らのデモがあったことを知った。その引用。 田中龍作ジャーナル | 反五輪デモに襲いかかる街宣右翼 分断もたらす平和の祭典……逼迫する医療事情を見て見ぬ振りをし、政府と…

五輪とダブル・バインド 考

毎日新聞の日曜版のコラムを楽しみにしている。キッチュこと松尾貴史さんの「ちょっと違和感」も毎回スパイシーで痛快だが、心療内科医師の海原純子さんの「新・心のサプリ」もいろいろと考えさせられる。 海原さんによれば、最近ストレスがたまって気持ちが…

小泉悠さんの対談

ダースレイダーさんの6月3日の対談動画に、ロシアの軍事研究・評論家小泉悠さんが出演していた。2時間半もあるので2日に分けて視聴したが、期待通りのおもしろい内容。いくつか話題を拾って、話の概略を起こしてみる。ダースレイダー x 小泉悠 ロシアという…

台湾にワクチンを送るということ

コロナ対策の「優等生」と言われていた台湾だが、5月にコロナ感染が急拡大し、5月27日には一日の感染者数が600人を超えた。これは日本で言えば一日3,000人を超える感染者数に相当し、全体として今の日本の感染状況とだいたい同じと考えられる。 その台湾に政…

菅原一秀 12の不祥事をもつ男

清水有高さんの「一月万冊」でジャーナリストの佐藤章さんが、菅原一秀について痛快な話をされていた。以下、その概要。カッコ内は清水さんの反応。菅首相無言・二階幹事長は政治と金は綺麗になったと金の問題で元大臣が議員辞職した時に言う・・・この神経…

ボーナスもらってトンズラ?

パソコンが壊れたために急遽引っ張り出した一つ前の古いパソコンは、昨年1月以降もうサポートしませんと宣言されているWindows7装備品で、セキュリティーの心配があるため、新しいものを買うことにした。昨日新品パソコンが届いたので、立ち上げてみたが、プ…

文科大臣「私が決めることじゃない」

これは惨いと思った。子どもたちはまるで「戦場」に送られる兵士のようだ。「赤紙(召集令状)」が来たら、親は万歳三唱でもして子を送り出せというのか。 オリパラへの子どもたちの動員について、昨日(5月31日)の参議院決算委員会での吉良よし子議員(共…