ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

2020-01-01から1年間の記事一覧

たかまつなな × 堀潤 対談を見る

たかまつなな さんと 堀潤さんの元NHK職員同士の「対談」を見た。一応、これは「たかまつななチャンネル」という番組なので、たかまつさんが堀さんにインタヴューするというかたちなのかと思ったが、「先輩」の堀さんがさすがに聞き上手で、たかまつさん…

オカシオ=コルテスさん 振り返り

12月25日付の「HUFPOST」でエディターの國崎万智さんが、2020年に性差別やジェンダーギャップなどに対する発信で話題になった女性政治家を4人挙げ、その発言を紹介しているが、1人目として、アメリカの下院議員アレクサンドリア・オカシオ=コルテスさんを挙…

井上弘貴『アメリカ保守主義の思想史』

著者の井上弘貴(ひろたか)氏は神戸大学の准教授。20世紀アメリカ合衆国の保守主義の思想史研究が専門とのこと。書名のとおりだ。 先回、2016年の大統領選挙で、大方の予想に反し、なぜ、トランプはヒラリー・クリントンに勝利できたのか、多くの識者が説明(…

「自分の言葉で語れない……それが最悪」

たまたま見かけたのだが、高須クリニック・高須克弥氏がTwitterで村上春樹氏のインタヴューに噛みついたのだそうだ。高須院長が村上春樹氏の発言を批判「先生は日本人ですか?」 | 東スポのニュースに関するニュースを掲載 そもそも「日本人ですか?」という…

1883年のイギリスの政治腐敗防止法メモ

12月25日の議運委で宮本徹議員(共産党)に 「私たち政治家は有権者の支持をお金で買ってはならない。それは民主主義の土台を崩すからであります。政治家であれ、後援会であれ、利益供与は禁じられています。……一人当たり3,000円も補填した利益供与は政治家…

「自民党は持たない」!?

……しかし、この間の検察のアベ不起訴から議運委での「答弁訂正質疑」までのスピードは何なのだろう。コロナ対策も同じスピードだったら、今のような感染拡大や病院の逼迫、店舗などの窮状など、多くの事態は避けられたかもしれない。日本の政治管理者集団の…

119回目のウソ

嘘:事実でないこと。また、人をだますために言う、事実とは違う言葉。偽り。 虚偽:真実ではないのに、真実のように見せかけること。うそ。いつわり。 欺瞞:あざむくこと。だますこと。<以上、大辞泉> 昨日の不起訴を受けて、アベ前首相は記者会見なるも…

#安倍晋三の不起訴処分に抗議します

これはちょっと強引なたとえ話である。 ある学校でサッカー部の生徒Aが生徒会の会長になった。サッカー部が春にホテルの一室を借りて(!)新入部員の歓迎会を開いたが、その費用に生徒会費を流用していた疑惑が持ち上がり、そのことを生徒総会や評議会で繰…

「ポチ」と「番犬」 M.ファクラー氏談

『吠えない犬 安倍政権7年8カ月とメディア・コントロール』(双葉社)を出したニューヨーク・タイムズの元東京支局長マーティン・ファクラー氏が「赤旗」のインタヴューに応じている。2020年12月20日付「赤旗 日曜版」の記事より、以下に概要を記す(記事は…

「長州人として極めて恥ずかしい」

検察から事情聴取を受けたアベ前首相——「地元」の人々はどう見ているのだろうか。朝日新聞が声を拾っている。12月22日付記事より。安倍氏聴取「目に見える場所で説明を」 地元も厳しい目:朝日新聞デジタル〇2017・18年「桜を見る会」と前夜祭に出席した80代…

知性と教養の劣化 古谷経衡さん談

古谷経衡(つねひら)さんの「2020年のふりかえり」インタヴューを読んだが、興味深かった。 古谷さんがどんな方か知らなかったので、「たかまつななチャンネル」(2020年9月7日付)に出演した動画をのぞいてみたら、これがまたおもしろい。こっちもまた“なる…

アベスガ時事放談2

毎度のことながら戯言です。 ア:やあ、スガちゃん、毎晩外食で忙しそうだね。 ス:何だ、アベ・ゼンソーリじゃないですか。ゼンソーリと同じことをしてるのに、食費1か月分のステーキ代だとか批判されて、世間の風は冷たいもんですよ。 ア:いやいや、いく…

老犬、天寿を全うす

昨日妹から電話があり、飼っていた老犬(Qとしておく)が亡くなったと告げられた。17歳だった。ずっと心臓が悪く、カンフル剤でもたせているということだったが、遊びに行くと、昔と変わらずはしゃいでいて(歓迎してくれて)、とても病気という感じはしなか…

自民党内の権力闘争?

衆議院選挙まで1年を切る状況で、スガ政権の混迷(無策)ぶりには、自民党内でもさすがに危機感が膨らんでいるようだ(より正確には、世間受けしない=支持率急降下に対する不安か)。こうなると選挙のタイミングも重要だが、年明け通常国会の「冒頭解散」が…

マイナンバーに学校の成績をひも付ける話

これはアナログ老人から見たひとつの“保守的”見方であることをあらかじめおことわりしておく。 来年度の予算案編成が大詰めを迎え、週明け月曜日にも閣議決定される見込みだ。政権肝いりのデジタル庁の予算については、閣僚折衝の結果、人件費と基盤システム…

スガさん、国民の「誤解」は言いがかりだよ!

政府として国民に「4人以下の飲食」を求めるなか、8人の「ステーキ忘年会」をしていたことがわかったスガ総理は、昨夜(16日夜)、官邸を出る際に報道陣に「国民に誤解を招くという意味で真摯に反省している」と述べた。 また出た「国民の誤解」だが、多くの…

「迷惑かけなければ抗議の意味ない」

日本学術会議の会員任命拒否問題に抗議して、10月7日付で佐藤康宏・東大名誉教授が文化庁有識者会議(登録美術品調査研究協力者会議)の座長を辞任したという。昨日12月15日付東京新聞にも望月衣塑子記者の署名入り記事があった。以下、引用。【独自】「首相…

スガ総理の記者会見嫌い

かなりむかしの話、「英語が嫌いな英語教師」と“自嘲”する先生がいた。「俺には英語のことをきくな」と生徒にも言ってるんだと笑っていた。「能ある鷹」の謙遜した物言いならよいのだが、ALT(外国語の授業で教員のアシスタントをする方)が来校する日になる…

藤田省三『現代史断章』の冒頭から

学生の頃「政治学」のレポートか何かを書かなければならなくなり、ゼミの先輩と何を読んだらいいか雑談していたら、「あの(政治学担当の)先生は、丸山真男と藤田省三と松下圭一が好きなんだよね」と言われて、それがきっかけだったかどうか、藤田省三さん…

「賤しい人民のための政治」

コロナウイルスの新規感染者が昨日12月12日に全国で3,000人を超えた。死者数の累計は2,446人にのぼる(実際のコロナ関連の死者をすべて網羅しているわけではない)。この国のどこかに明日、明後日にこの統計に上がる人たちがいる。また、その人たちを懸命に…

追補 イタリア学会の声明

イタリア学会の会長・藤谷道夫氏(慶応大学)が、10月17日付でイタリア学会が上げた日本学術会議会員任命拒否についての声明の補足解説「声明文についてもっと詳しく知りたい方のために」(11月19日付)を書いていることを知った。 →イタリア学会HPイタリ…

森永卓郎さんの「真冬の怪談」

昨日「のら猫 寛兵衛」さんの12月8日付のブログを拝見していたところ、12月7日(月)のラジオ文化放送の昼番組、「大竹まこと ゴールデンラジオ!」の「大竹紳士交遊録」に出演した経済アナリストの森永卓郎さんの話が取り上げられていた。政権の姥捨山の企…

「国会流行語大賞2020」を見る

「国会流行語大賞2020」というのがあるようだ。候補が36個、掲げられている。そのうち、アベ前総理の発言が9つ、アベがらみが3つ。したがって、アベ関係が候補全体の1/3を占めている。#国会流行語大賞2020 今年一年の国会の名言迷言珍言をご紹介しま…

「感動して涙が出る国」 小川淳也さんの話

コロナウイルスの新規感染者数が、9日、全国で過去最多の2,851人となった。重症者も19人増えて555人となり、こちらも過去最多を更新。感染拡大が止まらない。千葉の田舎だから、マスクと手洗いさえしとけば……と、どこか他人事のような感じもあったが、毎日人…

「医療崩壊」という現実

「〇〇崩壊」などと一言で済ませるのは憚るが、コロナ以後、この国の制度設計やシステムにかかわる深刻な問題が露わになってきているように思う。「崩壊」という語は、ガラガラと音を立てて何かが一気に崩れ落ちていく様を連想させるが、「医療崩壊」とか「…

古賀茂明さん「I am not ABE」述懐

古賀茂明@フォーラム4で古賀さんと鳩山由紀夫・元総理大臣との対談を見た。古賀さんと言えば、元通産省(現経産省)の官僚で、2011年から2015年までテレビ朝日の報道ステーションで金曜コメンテイターをつとめていた。最後の出演となった2015年3月27日、放送…

ウーマンラッシュアワーのこと

ふだんフジテレビは見ないが、昨晩はたまたま家事の合間に「THE MANZAI」の冒頭を見た。アンタッチャブル、相変わらず笑えるなあ、とか、ミルクボーイ、今日はいまいちだったなあ、とか……何人か見て、終わりにしてしまった。あとで、ウーマンラッシュアワー…

「安倍桜」 見たくないのに 狂い咲き

久しぶりにデモクラシータイムスを見てきた。11月28日付のウィークエンドニュースでは、「再び咲いた『アベ桜』」について話題となっていた。 出演者は、内田聖子さん、齋藤貴男さん、北丸雄二さん、司会は鈴木耕さん。 齋藤さんも述べていたが、こういう捜…

中村哲さんの一周忌に寄せて

「カカ・ムラド」 ——「ナカムラのおじさん」。アフガニスタンで中村哲さんはこう呼ばれていたという。そう思って聞くからだろうか、いい響きがする。 アフガニスタンで人道支援活動を続けてきた中村哲さんが銃撃され、運転手や護衛とともに死亡した事件から…

抗議

12月2日、禁錮刑の実刑判決を受け、収監された周庭さんが11月27日に書いた日本語の「手紙」を読んだ。昨日12月3日は彼女の誕生日だったようだ。獄中におかれる無念さを想像すると怒りのやり場がない。わずか一週間前の彼女の言葉が重い。 一部だけ引用をお許…