ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

自民党内の権力闘争?

 衆議院選挙まで1年を切る状況で、スガ政権の混迷(無策)ぶりには、自民党内でもさすがに危機感が膨らんでいるようだ(より正確には、世間受けしない=支持率急降下に対する不安か)。こうなると選挙のタイミングも重要だが、年明け通常国会の「冒頭解散」ができないとなると、ずるずると間延びしたまま、任期いっぱい秋を迎えることもありそうである。その間、なおスガ政権でいくのか(もつのか)、あるいは、文字通りのショートリリーフを立てて選挙に臨むのか、自民党議員たちも内心ざわついていると思われる。では、誰が「リリーフ」に立つのか?

 新恭さんの『国家権力&メディア一刀両断』12月18日付記事に、次の自民党総裁について「どうみても、岸田氏しかいないのではないか」と書かれている。そう言われると、今の岸田氏の立場が46年前の三木武夫氏の姿とダブって見えてくる。

 以下、新さんの記事から引用。

仁義なき自民内部抗争が勃発か。菅首相が自ら招いた「自滅の刃」 - ページ 2 / 3 - まぐまぐニュース!

安倍氏麻生太郎氏の盟友関係は不変だろう。さきの総裁選では、安倍氏の持病悪化による緊急避難を優先するあまり、二階幹事長と菅首相の計略にはまったかたちだが、冷静さをとり戻した今なら、また違った見方、考え方があるだろう。
安倍氏が、かねて禅譲を噂されていた岸田文雄氏を後継としなかった背景には、候補者の一人、石破茂氏の存在があった。石破氏を封じ込める作戦で安倍、麻生、二階の各氏が共闘するなか、党を掌握する二階氏の推す菅氏が浮上し、岸田氏は後退した。
だが、菅政権誕生から3か月を経た今、石破派は解体の危機に瀕し、安倍・麻生連合にとって、恐れるに足らぬ存在になった。そこであらためて党内を見渡すと、むしろ邪魔なのは二階幹事長であると彼らの目には映っているのではないか。
菅首相を担いで勢力を拡大し続けている二階幹事長の、大親分気取りの傲慢なふるまいが気に障らないはずはない。菅首相とともに長期政権を思い描き、幹事長ポストにしがみつきたい魂胆は見え見えだ。
安倍氏復権を望む声が細田派、麻生派のなかから湧き上がってきたのは、強力な後継人材が見当たらないせいでもあるが、「桜を見る会」疑惑の再燃で、その空気は一気に冷めてしまった。二度も持病悪化で政権を放り出したばかりでなく、国会で虚偽答弁し、議員辞職してもおかしくない人物を、いかに自民党とはいえ、三たび、総理総裁にするわけにはいかぬだろう。
菅首相、二階幹事長は表向き、前首相に敬意を払うように見せかけて、裏で、蹴落としにかかるはずだ。そうなると、安倍・麻生連合は菅降ろしを画策し、安倍氏は立候補をきっぱりあきらめて、総裁選には別の候補者を擁立するほかない。だとしたら、誰だろうか。

麻生派河野太郎氏。英語が堪能で改革志向も強く一定の国民的人気はある。が、安倍氏や麻生氏が背後で糸を引くには、いささかやりにくい。なにより、河野氏が神奈川県連つながりで菅首相に可愛がられている面が麻生氏には気に入らない。
小泉進次郎氏。この線もありえない。やはり菅首相と親しい。原発ゼロを唱える父、純一郎氏の存在も気にかかる。
どうみても、岸田氏しかいないのではないか。岸田氏自身、その気になっている。


 しかし、選挙もないのに、このコロナ禍の国難に二度も政権を替えないといけないのだとしたら、それは相当恥ずべきことだということは言っておきたい。



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