ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

LGBT法案とIOCのこと

昨日(5月30日)、東京・永田町の自民党本部前で抗議デモがあった。自民党が(政府方針や世論に反して?)「LGBT理解増進法案」の今国会提出を断念する意向を示したことを受けてのもの。LGBT「差別なくすための法律を」 自民本部前でデモ:朝日新聞デジタル …

「二正面作戦」の違和感

「二正面作戦」。ふつう片方が「正面」であれば他方は「背面」か「裏面」である。「二正面」だから両方が「正面」になるというわけだが、戦争で言えば、両方向からの攻撃に向き合い、それぞれ別個に戦わなければならない状況だ。 第一次世界大戦時、ドイツは…

新聞を替えてみたら…

地元の家電量販店にパソコンの修理を依頼したら、中のハードが損傷しているので修理は無理だろうと言われてしまった。せめてデータだけでも取り出せないか、と頼んだら、データが無事かどうかを調べるのに1万5千円以上、無事なことがわかってそれを取り出す…

パソコン故障につき……

パソコンが壊れてしまい、古いパソコンを代用しているが、これも入力キーに欠陥があり、飛車・角・香車・桂馬抜きで将棋をさしているようなもどかしさがある。前のパソコンがうまく修理できて、データが元にもどってくれるとよいのだが……。 平素よりつたない…

山下泰裕JOC会長への疑問

1980年夏のモスクワ・オリンピックは異様な印象だけが残っている。テレビで中継録画を見ていた記憶はあるが、何かヴェールの向こう側に霞んで見えたようなイメージだ。大会会場が日本との交流の薄い社会主義圏(ソ連)であったことや当時の衛星中継の技術な…

Xデーは近づいている

昨日(5月25日)の参院外交防衛委員会で、例の自衛隊によるコロナ・ワクチン大規模接種センターのシステム不備に関するやりとりがあった。AERAや毎日が架空情報を入力して予約ができてしまうことを指摘したことに防衛省が抗議したというのだが、立憲民主党の…

「生き合う」世の中に

当初は大阪の小学校の校長が実名で、市の教育行政への「提言書」を市長に送ったことについて書くつもりだった。かつて学校で働いていたものとして、非常に共感し、感銘する内容だったからだ。 5月20日付朝日新聞デジタルより部分引用を許されたい。大阪市立…

「#1.5億の真相解明を求めます」

清水有高さんの「一月万冊」で佐藤章さんが、河井夫妻の選挙買収事件で自民党から支出された1億5千万円の選挙資金疑惑のこと、これをめぐる検察の動き、そして、菅内閣が東京五輪開催に拘泥する真意などについて解説している。5月21日・23日付公開分から以下…

「令和の幸福論」を読んで

5月21日付毎日新聞、野澤和弘氏の「令和の幸福論 「役立つ」ことを強いられる日本の子どもたち」という記事を読んだ。以前(気がつけば、もうだいぶ前になってしまったが)学校で働いていたので、内容的に驚いたということはないが、考えるべきことは多いと…

白井聡さんのラジオ話

3月に出た『主権者のいない国』(講談社 小生、未読)の著者で政治学者の白井聡さんが、昨日(5月21日)午後「大竹まこと ゴールデンラジオ」にリモート出演して話していた内容の一部。2021年5月21日 白井聡 - 大竹まこと ゴールデンラジオ! - Omny.fm 太田…

LGBTと自民党 & 愛知リコール署名不正

数日前のブログに、「…知らぬ間にその「価値観」が「倫理観」や「道徳観」に置き換わって善悪の基準などに転化すると、これは「差別観」とどこがちがうのかと思えてくる。」と書いたら、その事態を目の当たりにすることになった。 自民党は昨日(5月20日)、…

「水際」も「システム」も穴だらけ

GWにニューヨークから一時帰国したという日経ビジネス・池松由香氏の体験談(5月18日付記事)を読むと、日本の「水際対策」が「抜け穴」だらけであるように思える。縦割り行政の弊害はもちろんあるだろうが、小生には、携わっている公務員が全般的に「公」に…

『職業政治家 小沢一郎』裏話

ジャーナリストの佐藤章さんが清水有高さんの「一月万冊」(5月19日付公開)で著書の『職業政治家 小沢一郎』について語っている。なぜ、小沢一郎なのか? 小生の小沢一郎に対するイメージは決して芳しいものではなかった。昔、宮沢賢治の足跡をたどろうと岩…

東京センター予約システムの欠陥

「もう日本は先進国ではない」というTweetを何度か見た。ジャーナリストの齋藤貴男さんらも、去年からずっとそう言っている。 「先進国」はそうでない国(「後進国」とか「後発国」と呼べばよいのだろうか、よくわからないが…)とセットで考えられるから、何…

前川さんの記事2つ 

「憲法の逆さ読み」というのがある。条文を逆の意味になるように変えた上で、改めて読み直してみるという一種のゲームなのだが、普通にそのまま読むよりも憲法条文の重さを感じることができる。確か、半世紀くらい前の教員の授業実践がまとめられた本か何か…

五・一五事件から89年

1932(昭和7)年5月15日日曜の午後5時頃、青年将校や士官候補生、政治団体の塾生らが決起し、首相官邸、立憲政友会本部、三菱銀行、警視庁などを襲撃した。犬養毅首相は、この日、来日中だった喜劇俳優チャールズ・チャップリンと会食する予定だったが、それ…

北角さんの解放

ビルマ(ミャンマー)で拘束されていたフリージャーナリストの北角裕樹さんが昨日(5月14日)、逮捕から26日ぶりに解放され、昨夜無事に帰国した。ビルマの情勢は変わらず厳しい様子だが、これには安堵した。この間の関係者の尽力をねぎらいたいと思う。 そ…

バッハの耳は…ロバの耳?

むかしギリシア神話が大好きな生徒がいた。成績はあまり冴えなかったが、ギリシア神話は「得意」だと自負していた。本を読んでいてギリシア神話がらみで意味がとれない文章に出くわしたとき、この子に話を聞いたら「氷解」したこともある。その熱意、ぜひ他…

「I am not NAKAYAMA」

2019年12月、アフガニスタンで長年、用水路の建設や医療活動に取り組んできた中村哲さんが銃撃されて亡くなった。生前、中村さんは、「どんな山奥に行っても、日本人であることは一つの安全保障であった」と言っていた。それは、もちろん日本に平和憲法があ…

小池のこころ 二階の気持ち

「旗振れど兵動かず」、「笛吹けど踊らず」というが、今の政府は、その「旗振り」や「笛吹き」さえも、他人にやれと言っている感じがする。 「お・も・て・な・し」を合言葉に、外国の選手やスタッフ、外来客を温かく迎えようというオリンピック開催ムードも…

高橋洋一氏の「さざ波」Tweet

5月9日付の内閣官房参与・高橋洋一氏の「さざ波」Tweetが波紋を呼んでいる。他の人たちと同様、小生も不快なものを感じた。高橋洋一(嘉悦大) on Twitter: "日本はこの程度の「さざ波」。これで五輪中止とかいうと笑笑… " 首相動静を眺めると、 5月4日(火…

佐藤章『職業政治家 小沢一郎』

清水有高さんの「一月万冊」で、佐藤章さんが出演する回で必ず紹介(推薦)される本。こういうのはふだんは買わないのだが、清水さんの番組をタダで視聴させてもらい、いろいろな政界裏情報を得ているので、“会費”代わりと思い、買って読んでみた。あにはか…

「架空」の五輪

演出家の宮本亞門さんが東京五輪についてインタビューに応じている。8年前の2013年の招致決定の当初は、「世界一お金がかからない五輪」、「復興五輪」といった考えに賛同して、4年前に大会の公式イベントの演出を引き受けたが、大会経費は倍以上に膨れ上が…

こんなのを総理大臣にしてはいけない

これが現実でなく、テレビ・ドラマのひとつか何かだったら、不愉快ではあるが、どんなに気が楽か知れない。 毎日続く、スガ首相のダメダメ笑劇場。このほど延長拡大された「非常事態宣言」、実は17日に来日予定だったIOCの「ぼったくり男爵」が「日本には行…

ユリスガ時事放談

毎度の戯言とはいえ、生臭い話で恐縮です。 スガ:何だ、緑のた…、いや、コイケ都知事じゃないか。こんなところで何を? ユリ:これは、これは、スガ総理、お待ちしておりました。 スガ:私を? いったい何の用だね? ユリ:実は、折り入ってお話が……。 スガ…

「赤木ファイル」のこと

「私が嘘を言うわけないじゃないですか~!」 2年前(2019年)の2月13日、衆院予算委員会で本多平直議員の質問(自衛隊員の子どもが「お父さん憲法違反なの?」と言ったという話の事実確認)に興奮した当時の日本国総理大臣アベシンゾーの発言だ。※「尾張お…

5月5日 札幌のマラソン・テスト大会

今日、5月5日に札幌市で東京五輪のマラソンのテスト大会が開かれる。前日(4日)、北海道の新型コロナウイルス感染者数は233人、そのうち札幌市が86%の201人。札幌市では1,626人を検査して201人の感染が判明。陽性率は12.36%と依然として高い。死者も4人出…

「ガッツと気迫で頑張ってくれ」

「7月末までに高齢者のワクチン接種を終わらせろ」と、総務省をつかって市町村にワクチン接種の檄を飛ばすスガ首相。武田総務大臣名で自治体首長宛てに緊急要請のメールまで出している。 そのメール(要請文)、 「……災害や感染症の対応など、御心労の多い日…

山本太郎のゲリラ街宣

5月3日 憲法記念日。 日本国憲法には、国民の「生命・自由・幸福追求の権利」(第13条)や「生存権」(第25条)の保障の条文がある。法律の専門家にしかわからない話ではないはずだが、「法は(お上に)従うもの」という肌感覚だけが刷り込まれているので、…

「余計なこと」を考える

元ラグビー日本代表でスポーツ教育学や運動学を専門とされている平尾剛(つよし)さんはアスリートの立場から東京五輪開催に異議を唱えてきた。4月18日更新の記事でもこう述べている。引用をお許し願いたい。スポーツ、これからどうなる? | みんなのミシマガ…