ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

インタヴュー

最高裁、国の原発事故の責任認めず

最高裁判決に、検察の判断にと、相次いで絶句した昨晩でした。 4訴訟の原告「判決許せない」|NHK 福島県のニュースウィシュマさん死亡問題、入管幹部ら不起訴へ 名古屋地検:朝日新聞デジタル 最高裁判決については、今朝(6月18日付)の朝日新聞に小熊英…

ウクライナ戦争の終わり方 孫崎亨さんの話

ジャーナリストの神保哲生さんが識者にインタヴューする好評企画。今回は、元外交官で評論家の孫崎亨(まごさき うける)さんから話を聞いています。 戦闘が始まってはや4ヶ月、現下のウクライナ戦争はまったく終結が見通せません。神保さんの話ではなお1日100…

戦争をしようとする国家は戦争の前に何をするか

ロシアのウクライナ侵攻開始後、ロシアの文化人たちの語りを精力的に翻訳してきた奈倉有里さんのインタヴュー記事が、5月29日付朝日新聞にあります。 ロシアで現在、一般の人々がどういう状況におかれているか、職を失ったり、徴兵の恐怖におびえたり、ウク…

IRの幻想

今日は短く。 IR(カジノを含む統合型リゾート)誘致に手を挙げかけた自治体は当初いくつかありましたが、結局先月末に申請したのは大阪府・市と長崎県の2つだけとなり、北海道や横浜、和歌山などは「戦線離脱」したかたちです。3カ所程度を想定していた政府…

斉加尚代さんの話

昨日の午後、畑で草刈りをしていたら、子どもたちがぞろぞろと下校してきました。4、5人の小学生が道ばたのソテツの周りに集まって何かを探しているようです。何だろうと思いながら、遠くで様子を見ていると、どうやらお目当てはトカゲ(カナヘビ)のようで…

民主主義は「神の摂理」…とはいえ

加藤哲彦さんが運営する「トイビト(問い人)」に、「民主主義は生き残れるか」と題した政治哲学者・宇野重規さんのインタヴューがあります。これはいい企画で、大変勉強になります。以前、前編を読んでから後編を楽しみにしていたのですが、5月9日付ですで…

ちばてつやさんの話

漫画家のちばてつやさんのインタヴュー記事を読みました。ちばさんは生後まもなく両親と朝鮮半島に渡り、その後、当時の満州・奉天(現在の瀋陽)の日本人街に移り住みます。父親が働いていた社宅は、レンガ造りの高い塀に囲まれ、「塀の外に出てはいけない…

ヤニス・バルファキス氏に聞く

経済学者で元ギリシャ財務長官のヤニス・バルファキス氏のインタビュー記事を読みました。ギリシャの経済危機にあたって、その最前線に立ち、債務整理とEUやIMFらと交渉にあたった人で、何冊か日本語訳の著書も出ています。 「ピープルズ・プラン研究所」の…

報道倫理とジャーナリズム

この表題はちょっと大げさかもしれません。でも「真のジャーナリスト」とか、大学でジャーナリズムの担い手を教育しているという文言を見てしまうと、ちょっと看過できませんので、大風呂敷と思いつつこのタイトルで。 3月23日付のダイヤモンドONLINEにアベ…

ウーマン村本さんのこと

テレビに出ないお笑い芸人の一人、ウーマンラッシュアワーの村本大輔さんのインタビューを読みました。松元ヒロさんと同様、政治や社会を風刺する漫才芸人で、ネタによっては嫌悪感をもつ人もいるようです。しかし、実際のところ村本さん自身は、「社会派」…

「辺境の国」の自己認識

日本を「経済大国」だと自認する人は多いようです。何せ名目GDPは米国、中国についで第3位という話です(一人あたりに換算すると20位以下ですが)。他方で、日本を「先進国」だと思う人の方はどうなのでしょうか。小生には若い世代になるほど少なくなってい…

プーチン崇拝の精神的風土論について

ロシア文学研究者・亀山郁夫氏のインタヴュー記事を読みました。大変興味深かったのですが、部分的に承服できないところもありました。 3月13日付毎日新聞の記事から一部引用させてください(聞き手は大野友嘉子・記者)。ロシア文学者を「絶望」させたプー…

サフルール医師の話

3月11日。母親の命日でもあります。昨日お墓と仏壇に花を供えました。静かに故人たちを偲びたいと思います。 NGO団体を率い、故郷のシリアで医療活動に取り組んできたシリア系米国人、ザヘル・サフルール医師のインタヴュー記事を読みました。昨日「歴史は何…

歴史は何の役に立つのか?

明日は3月11日。 あの日の夜、真っ暗になった道を灯りがひとつ、またひとつと、学校に向かってきて、最後の生徒を送り出してから慌てて自宅に戻ると、家の中は無茶苦茶になっていましたが、家族は無事でいてくれました。津波や原発のことを知ったのはその後…

河東哲夫さんの解説

ジャーナリストの神保哲生さんが元外交官の河東哲夫(かわとう あきお)さんにリモートでインタビューしている動画を見ました。ロシアのウクライナ侵攻は、日本が真珠湾攻撃へと心理的に追い込まれていった姿とよく似ていると言っています。概要を一部文字に起…

「プーチンの戦争」から脱するために

ロシア軍がついにウクライナに侵攻しました。正直なところ「寸止め」でやめると思っていたのでショックです。失望と怒りを覚えました。 これは真野森作さんの本のタイトルではありませんが、まさに「プーチンの戦争」だと思い、彼についていろいろと調べてみ…

提案型野党の末路

国民民主党が衆院で政府予算案に賛成投票したことが波紋を呼んでいます。公明党の山口代表が、聞かれればまあそう答えるにしても、「自公連立政権の枠組みには影響を与えない」と念を押しているところから逆推(邪推)するに、事前に自民と国民の間に何らか…

毎日新聞150年に寄せて

昨日毎日新聞は創刊150年を迎えたそうです。1872(明治5)年2月21日、東京で最初の日刊紙として「東京日日新聞」第1号が発刊されたのが最初ということです。が、調べてみると、まだ旧暦の時代だったので今の暦で言えば3月29日のようなのです。まあ気にしない…

人権リテラシーが極めて低い国の政治家

自民党の某政調会長が2月19日の講演で、自分が総理大臣になっても靖国参拝を続ける意向を示したそうです。 高市氏「首相就いても靖国参拝」 やめれば「相手がつけ上がる」(共同通信) - Yahoo!ニュース 個人的に強い靖国信仰をお持ちで、参拝に(ばかり)執…

弁護士・指宿昭一さんの話

米国務省は世界各国の人身売買に関する年次報告書で、人身売買との闘いに貢献した人々を「人身売買と闘うヒーロー」として表彰しているそうです。昨年7月1日に発表された2021年版報告書では、日本人弁護士の指宿昭一(いぶすき・しょういち)さんが選ばれ、「…

地方紙のジャーナリズム 千葉日報社問題

「千葉日報」は14万5千余りの発行部数をもつ千葉県の地方紙です。ちなみに、メディアバリューの調べでは、千葉県の新聞各紙の発行部数を多い順に並べると以下のとおりです。・読売新聞 681,599 ・朝日新聞 360,721 ・千葉日報 145,150 ・日経新聞 120,530 ・…

逃走と抵抗

2月9日付朝日新聞に「現代の逃走論」という記事があり、ヨシダナギさん(フォトグラファー)、今井紀明さん(NPO法人「D×P」理事長)、浅田彰さん(批評家 大学教授)の3人の話が載っています。 「逃げ」や「逃走」には否定的なニュアンスがついて回ります。…

SNS・政治・感情

SNSと政治について、フォトジャーナリストの安田菜津紀さんのインタヴュー記事を読みました。 2月6日付朝日新聞から部分引用させてください(聞き手は三輪さち子記者)。なぜ入管法改正案はSNSで広がったのか 安田菜津紀さんに聞いた:朝日新聞デジタル ――入…

「テレビで会えない芸人」松元ヒロさん

「テレビで会えない芸人」(四元良隆、牧祐樹監督)というドキュメンタリー映画が先月末から東京(ポレポレ東中野)ほかで公開されていることを知りました。 テレビで会えない芸人 : 作品情報 - 映画.com これには立憲・小川淳也さんのドキュメンタリー映画や…

「誰かの花」・奥田監督の話

「誰かの花」という映画があるのを知りました。1月29日から横浜シネマ・ジャック&ベティで上映されていて、評判もよいようです。興味はあるのですが、見たいような見たくないような複雑な感じがあります。認知症の男性の家族の話が出てくるようなので、去年…

一度めの「悲劇」、二度めの「茶番」

立憲民主党の泉健太代表がラジオ番組で、夏の参院選で共産党とは距離を置く姿勢を示した、という新聞記事を見ました。話の前後も知りたいと思い、インターネットで探したところ、程なく動画を見つけました。これはラジオ局のスタジオというかブース内を撮影…

傍観と暴力 名護市長選が終わって

昨日栃木県で腹立たしい事件がありました。電車内で高校生に喫煙を注意された男が逆上して暴行をはたらいたとのこと。しかも、同じ車両に何人乗っていたのかわかりませんが、乗客は誰も助けなかったというのです。ひどい話です。暴行を受けた高校生と家族の…

事件報道雑感

何か事件が起こると感じることですが、メディア報道にはある種のストーリーに乗せたがる傾向があります。まずは善人と悪人の区別です。多くの人はそのどちらでもあるし、どちらでもないような「ふつうの人」だと思うのですが、メディアはそういうのを好みま…

「危機の指導者」

昨日の続きで、また元首相ネタです。我ながらしつこい感じはしますが、これはちょっと看過できません。 1月8日付文藝春秋デジタルの記事に「安倍晋三独占インタビュー「危機の指導者とは」」というのがあります。会員でないと全ては見られないのですが、同日…

「提案」と「批判」 奇妙な二択

泉新体制になった立憲民主党については、発足後から様子見をしてきましたが、先日のChoose Life Project(CLP)の資金提供の釈明にはいささかふがいないものを感じました。これでは返す刀でDappi問題を斬ることはできません。これをしかけた輩はほくそ笑んで…