ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

新聞を替えてみたら…

 地元の家電量販店にパソコンの修理を依頼したら、中のハードが損傷しているので修理は無理だろうと言われてしまった。せめてデータだけでも取り出せないか、と頼んだら、データが無事かどうかを調べるのに1万5千円以上、無事なことがわかってそれを取り出すのに2万円以上と言われた。目の前を寒風が吹き抜けていくのを感じた…。というわけで、このまま「片肺」のパソコンとキーボードを叩くことが決まった。しばらくはこれでやるほかない。

 同居する父親がもうろくして、新聞も読めなくなっている。3月から一時的に病院や施設のお世話になっているので、これを機に某「御用新聞」とはおさらばすることにした。新聞(情報)はネットで閲覧しているので、小生個人としてはもはや必要ないのだが、新聞「紙」が重宝するのは、一昨年の台風直撃による雨漏りで身にしみていたので、別の新聞に取り替えることにした。都市部では何ということもない話が、小生が暮らすような田舎だと「反逆者」や「変わり者」ととられかねないから、慎重にことを進めなければならない(笑)。

 3月下旬、まず、某「御用新聞」の販売所に電話した。すると、電話に出た所員が驚いた様子で、所長に相談すると言い始めた。「相談」? …しばらくすると、やめる理由をいろいろと問いただし始めた。ここは素直に「主な読み手である父親の痴呆が進行して、もはや新聞を読めるような状態ではないし、実際読んでもいない」という事実を言葉を換えて何度か伝えると、しぶしぶと?了承。
 明くる日だったか、新聞代の集金に来た人(近所の住民)に、「販売所にはもう連絡したんですけど、実は今月いっぱいで…」と伝えたら、いつもニコニコしているこの人の顔から血の気が引いて、「そうですか」とか何とか相づちをうつこともなく、すーっと去っていった。うーむ、これは困ったな…。
 それから2日後くらいの夕方、販売所の所長とおぼしき人が来宅。「他に読む人はいないんですかねえ?」、「何とか続けてもらうわけにはいかないですかねえ」と強く慰留され、「(副賞?)サービス特典」の類もいろいろとつけますからと言われたが、まあ、そういう問題ではないので、再度事情を説明して、やっとのことで諦めてもらう。やれやれ…。
 数日後、新しい新聞の販売所の人が現れて、正式契約の段となる。曰く、「この辺りはだいたい○○新聞なんですよねえ(うちで本当にいいんですかあ?)。」と、うれしいような、でも、不思議(不安)そうな顔をしている。契約開始月までまだ数日あったが、月が替わるまでの間はサービスで入れますということだった。これは2紙を比較する上で有益だった。

 新聞を替えてみて、いくつか発見したことがある。まず、新聞に挟まっている広告チラシの量が今までの半分以下になった。某「御用新聞」のときは、正月など、広告が多いときには配達された新聞がポストに突き刺さっていて取り出すのに一苦労ということがたまにあった。
 それから、某紙は通常だいたい36面で、そのうちだいたい10面くらいは一面広告、段組で入っている広告も含めると、総紙面の半分近くを広告が占めていたと思われる(家に残っていた古新聞からの推計)。他方、今度の新聞の場合は、たとえば、5月17日(月)は24面のうち広告総量9.5面で40%、5月28日(金)は30面のうち広告総量9面分で30%、本日5月29日(土)は30面のうち広告総量11面分で37%だった。すべて小生のアバウトな計算結果であるが、総紙面に占める広告の量が某紙よりも少ないというのは、あながち思いこみでもなかったように感じた。

 肝心なのは記事の内容だが、これも相対的にはおおむね満足している。週1土曜の読書欄が充実しているのもうれしいし、本日6面の連載4回め「政治学者、PTA会長になる!」などは、この国の民主主義に関心のある人には是非読んで、考えていただきたい記事だと思う。

政治学者、PTA会長になる!:/4 コロナがきっかけ、見えた「やるべきこと」 不安の声見つけ解決 | 毎日新聞

 某「御用新聞」の地域的影響力は大きく、朝市やバザーに出前など、いくつものパイプで地域住民と繋がっているが、そういうのも含めた「関係性」から、かくして小生は離れることになった。今のところ物理的にも精神的にも実害はない(笑)。たぶん、この先もないだろう…。



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