ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

憲法

スペイン戦勝利を祝う首相と政府

今朝のテレビはスペイン戦勝利の話題一色ですね。大方は、二匹目のドジョウを期待しつつも、スペインに勝つところまではなかなか想像できなかったので、朝起きて結果を知って「ええっ!?」と思った人は多かったでしょう。小生はたまたま中継をテレビで見てい…

杉田水脈氏の「不適材不適所」改めて…

昨日参院予算委で塩村文夏議員が杉田水脈・総務大臣政務官に過去の「発言」について質問している様子をテレビで見ました。杉田氏の過去の発言を網羅的に取り上げていましたが、常軌を逸したひどさですね。特に、これは知らなかったから余計に驚き、嫌悪しま…

国会議員の「セーフティーネット」

昨日(11月17日)衆院の憲法審査会で議員任期延長の規定が議論されたそうです。このコロナ禍と物価高・円安下、一般国民の苦境は続きます。中には失業・廃業の危機にさらされる人もいる中、これは、国会議員が緊急事態にかこつけて、自分たちの失職を「防止…

「国葬問題」の国対ヒアリング

昨日(8月9日)、8月5日に続く2回目の「国葬問題」に関する国対ヒアリングがありました。 まず、「国葬」に要する費用です。これは予備費で賄うとされていますが、補正予算を組まずに予備費から出すのでは予算の使途を国会が事前にチェックできません。「国…

安倍氏国葬とその先

「PRESIDENT Online」の記事を2つ。 1つめは、『国葬の成立』(2015年)という著書がある歴史学者の宮間純一氏のもの。過去の国葬の事例を引きながら、安倍氏を国葬にするつもりの現政権の意図を考察する内容です。氏は、まず、大久保利通の葬儀と比べていま…

安倍氏の国葬問題

朝日新聞の川柳が話題になっているそうです。本ブログでも引用した7月16日付の7撰ですが、全体として亡くなった安倍氏の国葬方針を風刺するもので、フッと笑うレベルの話だと思うのですが、人によっては笑うどころか激高しているというのですから、いやはや……

選挙と政教分離原則

今日は短く。 参院選は個人的には残念でした。結果として「改憲勢力」と呼ばれる四党が2/3を超えたのは確かにショックなことですが、これで一巻の終わりということはありません。岸田首相は、改憲案を詰めることに注力するようなことを述べていましたが、こ…

ある参院選公開質問状を見て

参院選東京選挙区に自民党から立候補している「おニャン子」候補が、NHKが候補者に尋ねたアンケートに対し、あまりに「無回答」が多く、ネットで話題となっています。いくら何でもと、その資質を疑いたくなりますが、現段階での情勢分析によれば(あてにはな…

憲法施行75年

内田樹さんが昨日(5月2日)のブログで、ロシアと日本に共通しているのは「未来のあるべき姿」を提示できないことだと書いています。ロシアと日本 衰運のパターン - 内田樹の研究室……外形的な数値ではまだ日本の方がまさっているけれど、長期低落傾向に伴う…

国会で嘘をつく人は処罰しないのか

「テラスハウス」(フジテレビ)に出演していたプロレスラーの木村花さんがネット上の誹謗中傷を受けて亡くなったことなどを受けて、侮辱罪を厳罰化(懲役刑)する刑法の改正案が、先月から国会で審議入りしています。しかし、何を「侮辱」とするのかについ…

ある「署名」のこと

知人から憲法「改正(改悪)」に反対する署名を頼まれました。他の人と普段憲法のことを話したりはしないので、これを機会に少し話してみるのも悪くないと思い、署名してくれませんかと何人かに話しかけてみました。 最初の人。これはどこの組織がやってる署…

「ヤジ排除訴訟」判決のこと

昨日の昼、テレビ・ニュースで「ヤジ排除訴訟」の札幌地裁判決を知りました。原告は、3年前、札幌で、街頭演説中だった当時首相のアベシンゾーに「アベ、やめろ」とヤジを飛ばした男性と、「増税反対」と叫んだ女性で、二人は警察官によって強制的に別の場所…

プーチン増長に加担した/する国

昨日3月16日の参議院内閣委員会で、タムトモこと田村智子議員(共産党)が本年度予算案に計上されたままの「ロシアへの8項目の経済協力プラン」について質問しています。予算案は来週22日の参議院本会議で採決されるという話ですが、さすがにこのまま通すの…

「10増10減」について

今日は短く。 「一票の格差」が最大2・08倍だった昨年10月の衆院選をめぐる訴訟の判決について、2月1日、高松高裁は四国の11小選挙区について「違憲状態」と判断しました。一方、東京高裁は2月2日、「投票価値が著しい不平等とは言えない」として「合憲」と…

一度めの「悲劇」、二度めの「茶番」

立憲民主党の泉健太代表がラジオ番組で、夏の参院選で共産党とは距離を置く姿勢を示した、という新聞記事を見ました。話の前後も知りたいと思い、インターネットで探したところ、程なく動画を見つけました。これはラジオ局のスタジオというかブース内を撮影…

「認諾」と憲法

12月15日、赤木さんの損害賠償請求訴訟を国が「認諾」という卑劣な手を使って強引に終了させた件は、当事者の赤木さんでなくても、「ふざけるな」という思いだが、ジャーナリストの神保哲生さんが興味深いTweetをしていた。神保哲生 on Twitter: "憲法83条は…

武蔵野市の住民投票条例案のこと

昨日12月13日、東京・武蔵野市で外国籍の住民も住民投票が可能となる条例案が市議会の総務委員会で審議され、賛成多数で可決した。ポイントは、外国籍の住民も日本国籍の住民と同様、住民基本台帳に3ヶ月以上登録されていれば投票資格があるということ。21日…

「戦後の終焉」と改憲 保阪さんの話

「お題目のように唱えるだけの憲法(理念)はもうたくさんだ」――だが、問題はその続きで、だから、「お題目」にしないで書いてある(憲法理念)とおりにやるべきだ、と考えるか、あるいは、嘘くさい「お題目」はやめにして憲法(理念)を変えるべきだ、と考…

ご都合主義的「日本人」

「日本人」という言い方は多義的だ。 「国籍」があるという点では「日本人」と「日本国民」は同義だろうが、先日ノーベル物理学賞の受賞が決まった真鍋淑郎さんは、日本の愛媛県出身ながらアメリカに渡り、1975年以降はアメリカ国籍を取得、当地でずっと研究…

マフィアと政府の原風景

時事通信の今月7月の世論調査(7月9日~12日実施)によると、内閣支持率は29.3%(ー3.8)で、不支持率は49.8%(+5.6)となった。支持率が3割を切るのは、スガ政権では初めてであり、内閣としては「加計学園」問題で揺れていた前アベ政権の2017年7月以来、4…

前川さんの記事2つ 

「憲法の逆さ読み」というのがある。条文を逆の意味になるように変えた上で、改めて読み直してみるという一種のゲームなのだが、普通にそのまま読むよりも憲法条文の重さを感じることができる。確か、半世紀くらい前の教員の授業実践がまとめられた本か何か…

「I am not NAKAYAMA」

2019年12月、アフガニスタンで長年、用水路の建設や医療活動に取り組んできた中村哲さんが銃撃されて亡くなった。生前、中村さんは、「どんな山奥に行っても、日本人であることは一つの安全保障であった」と言っていた。それは、もちろん日本に平和憲法があ…

山本太郎のゲリラ街宣

5月3日 憲法記念日。 日本国憲法には、国民の「生命・自由・幸福追求の権利」(第13条)や「生存権」(第25条)の保障の条文がある。法律の専門家にしかわからない話ではないはずだが、「法は(お上に)従うもの」という肌感覚だけが刷り込まれているので、…

「政治的中立」という “事なかれ”

木村草太さん(東京都立大教授 当時は首都大学東京教授)という憲法学者の講演企画を2018年、鎌倉市が「政治的だ」という理由で拒否していたという。 昨日の東京新聞の記事が以下。部分引用する。【独自】憲法記念日の講演に憲法学者・木村草太さんの起用N…

アベ政権のレガシーと憲法

弁護士の澤藤統一郎さんが毎日新聞の「鼎談」を引用して、アベ政権のレガシーについて興味深い指摘をされていた。 一般に?アベノマスクが唯一のレガシーなどと揶揄されるアベ政治だが、政治学者の田中信一郎氏の言う「改憲できなかったという『成果』」を評…

きみの国には憲法はないの?

「毛ば部とるこ」さんのブログを読んでいる。最近は「毛ば部ラジオ」と称して、時事ネタや政治をわかりやすく語ってくれる。最新の「ラジオ」は憲法記念日に寄せて、「憲法には国がやらなきゃならないことも書いてある」で、下に引かせていただく。 毛ば部と…