ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

政治文化

政治の裾野

トニー・ブレア元英国首相の回想録を読み終えて、一国の首相を務めるには、相応の知識はもちろんのこと、不屈の闘志やバイタリティーなど、総じて普通の人間のレベルでは済まないパワーが必要なことを改めて思い知りました。それはおそらく首相とか政治家に…

政治家のスキャンダルとお国柄

元英国首相のトニー・ブレアさんの回顧録を読んでいます。上巻を読み終えて、一昨日から下巻に入ったのですが、なかなかおもしろい話がいろいろと書かれています。「自伝」に書いてあることをそのまま真に受けてはいけないと言う人もいますが、ない「事実」…

政倫審を見て 訂正

※まちがいがあったので訂正しました むかし数学の集合のところか何かで「命題」の真偽とか、「十分条件」・「必要条件」というのを習いましたが、今考えると、別に数学でなくともよかった気がします。数学が苦手な(といより単にこういう形式論理が苦手な)…

「裏金の文化」

昨日政治資金パーティーの裏金問題で安倍派の4閣僚が交代となりました。「異例」中の「異例」と言われますが、今までに「例」がなかったのは、普通はここまで来たら内閣総辞職になるからで、実際、岸田内閣の支持率は、先週の時事通信社調べで17%(不支持58…

詐欺メールと政治家の「無言主義」

昨日迷惑メールボックスに詐欺メールとおぼしき怪しいメールが入っていました。いつもは即ゴミ箱行きですが、確認したところ、「税務署からのお知らせ」という見出しでした。国税還付金があるから24時間以内にe-Taxのアカウントに登録せよというのです。いく…

「再版華族」

今日(日付が替わったので昨日22日)の衆院予算委員会で質問に立った立憲民主党の野田佳彦氏(元首相)が、岸田内閣の閣僚20人のうち8人が「世襲」であり、3世議員の岸田首相がジュニアに引き継げば4世になるとし、「ルパンだって3世までだ」と批判したとの…

歴代総理大臣 > 閣僚 > 自民党国会議員

東京オリンピックに限りませんが、スポーツ興行の「裏側」を知ってからというもの、昔のようにスポーツ観戦するのが何となく馬鹿らしくなって、すっかり興ざめしてしまいましたが、何も見なくなったわけでもなく、野球などは嫌いではないので、今でもわりと…

本気で怒るよりどころ

先週発表された読売新聞とJNN(TBS)の最新の世論調査によると、岸田内閣の支持率は30%台で、内閣発足以降最低を更新したとのことでした。 ※( )内は前回との増減 2022年11月 電話全国世論調査 質問と回答 : 読売新聞オンライン 内閣支持率が最低更…

多弁なる虚勢 無言なる算段

辺野古の座り込み抗議を見に、現地に行ったら、誰も「座り込み」をしていなかったから、立て看掲示の3011日を「0日にしたほうがよくない?」とVサインで笑う自身の写真入りのTweetを上げたひろゆきという人、テレビで見かけたくらいでよく知りませんでしたが…

政治家ことばの「翻訳」

AIによる翻訳機能が格段に進歩していることには驚かされます。ネット上では、英語はもちろん、他の言語の記事も、翻訳機能を使えばたちまちに日本語に翻訳されます。もちろん、なお崩れた感じや、たどたどしさはありますが、事件や事故の記事であれば、事前…

「国賊」vs「反日」 国葬の日の記録

岸田首相(政府)が「国葬」ではなく(正式には)「国葬儀」と言い張っていた安倍氏を「偲ぶ会(お別れの会)」は、知らぬ間に「国葬」という呼称で通されているようです。その「国葬」には行かないと公言した自民党の村上誠一郎議員が、9月20日に安倍氏を「…

森山軍治郎『ヴァンデ戦争』

副題は「フランス革命を問い直す」です。文庫として出たのは今年の5月ですが、元の版は1990年代半ばに出ていて、当時、本屋で目にした記憶はあります。ひょっとしたら、手に取って眺めていたかもしれませんが、副題から「歴史修正主義(右派的な歴史の書き換…

「8.20 報道特集」を見て

昨日(8月20日)の夕方、TBSの「報道特集」を見ました。統一教会問題を掘り下げるという「触れ込み」だったので、うっかり見逃さないように、録画予約までしました(笑)。番組注目の萩生田衆院議員(自民党政調会長)と教会とのかかわりをまとめた部分は、…

「政治的無関心層」と投票権格差

哲学系YouTuberのじゅんちゃんさんの動画を見ました。れいわ新撰組やNHK党、最近では参政党といったいわゆる「新興政党」はカルト的要素を抱え込まざるをえない土壌があると言っています。「カルト」というと、私的にはどうしてもオウム真理教を思い起こして…

石木ダムの社会科見学で

長崎市の小学校で、子どもが書いた社会科見学の感想文のコピーを、お礼として案内者に送ったところ、名前を伏せたかたちで、案内者の関係するグループのブログに掲載され、長崎市教育委員会が無断でコピーを送った等の理由でこの教員を文書訓告とした、とい…

「世界各国美人図鑑」の目線

今日は短く。 先月、国民の知らないところでいかに自身がコロナ対策の陣頭指揮に腐心し、その心労による湿しんと「死闘」することになったか(私的な解釈です)を明かす自著を世に出し、めったにお目にかかれないような低評価を受けている自民党・清和政策研…

「日本の三つの災禍」

日本の「不愉快な環境」に耐えかねて4年前に渡英したという「出国(帰国でなく)子女」の女性が綴った記事を読みました。母国の大学を卒業し、日本で働く決心をしたとき、父親から「日本の三つの災禍に気をつけて」と言われたとのことですが、この3つを同列…

「コロナ終焉宣言」としての西村本

今日は短く。 「一月万冊」を続けて見ていたら、前の経済再生担当大臣にして新型コロナ担当大臣だった西村康稔・衆院議員が、このほど幻冬舎より『コロナとの死闘』なる新刊本を出したという話が出てきました。買う気はしませんが、調べたところAmazonに「試…

民主主義は「神の摂理」…とはいえ

加藤哲彦さんが運営する「トイビト(問い人)」に、「民主主義は生き残れるか」と題した政治哲学者・宇野重規さんのインタヴューがあります。これはいい企画で、大変勉強になります。以前、前編を読んでから後編を楽しみにしていたのですが、5月9日付ですで…

島田雅彦さんの叙勲

作家の島田雅彦さんが昨日(4月28日)春の叙勲で紫綬褒章を受けたことを知りました。少し驚きました。 小生の狭い知見の限りでも、島田さんが「学問や芸術分野で功績を残した人」というのは全くそのとおりだと思います。ロシア語つながりの親近感?もわいて…

山本太郎の衆院議員辞職のこと

れいわ新選組の山本太郎代表が一昨日(4月15日)、衆議院議員を辞職し、この夏の参院選に(比例区ではなく)選挙区から立候補すると表明したことを知りました。夏の参院選のあと、衆院の解散がなければ、国政選挙は3年間なく、その間に「政治の暴走が実行さ…

プーチン崇拝の精神的風土論について

ロシア文学研究者・亀山郁夫氏のインタヴュー記事を読みました。大変興味深かったのですが、部分的に承服できないところもありました。 3月13日付毎日新聞の記事から一部引用させてください(聞き手は大野友嘉子・記者)。ロシア文学者を「絶望」させたプー…

逃走と抵抗

2月9日付朝日新聞に「現代の逃走論」という記事があり、ヨシダナギさん(フォトグラファー)、今井紀明さん(NPO法人「D×P」理事長)、浅田彰さん(批評家 大学教授)の3人の話が載っています。 「逃げ」や「逃走」には否定的なニュアンスがついて回ります。…

女性議員に立ちはだかる「5つの壁」

3月から隔週金曜日に放送されている(という)TBS・CS放送の「政治をSHARE」という対談(いや鼎談)番組を一週遅れで見た。YouTube配信はありがたい。今回のテーマは「女性議員は増えちゃダメ? 立ちはだかる5つの壁」。進行は久保田智子アナ。ゲストは国民…

維新躍進のこと

今回の衆院選で、維新の会は自民批判票の受け皿になったと言われる。全体の数字から見ると、確かにそうなのかも知れないが、それにしても当選者の政党別の地図を眺めると、大阪がまるで「独立国家」のようで、その「維新王国」ぶりが際だっている(バチカン…

投票率と教育文化

10月8日の「報道1930」は見ておくべき内容だったかも知れない。翌9日にキャスターの松原耕二氏がドイツの若者の投票率のことをTweetしている。松原耕二 on Twitter: "昨夜の『報道1930』、ドイツでは若者の投票率も70%。背景には学校での積極的な政治教育が…

総選挙をハロウィーンに 「投票日おめでとう!」

アイスランド在住の小倉悠加さんの連載記事「こちらアイスランド」を読んだ。 先週9月25日の日曜日にアイスランドでは総選挙があったようだ。盛り上がりの方は「アイスランド的」にはいまいちで、投票率は史上ワースト2位ということだが、それでも何と80%! …

総裁選と野田聖子

こういう闇世界の話を知ると本当に嫌になる。 スガが自民党総裁選に出馬しないことを明らかにしてから、政界やメディアは誰が立候補するかの話題一色となっている(まず国会を開かないことが不当であることを報道する方が優先だと思うが…)。そんな中、野田…

政府用語 考

「寄り添う」――近くで人を支える、物心両面で。「患者に寄り添う」「困っている人に寄り添う」…など、本来は「詩的」で、優しい言葉だと思う。 しかし、同じ人が同じような場面で二度も三度も口にするとだんだん優しさが剥がれていく。使う人が増えればます…

「自民党」なるものの「体質」

そのむかし父親は自民党員だった。特に強い思い入れなどがあったわけではなく、単なる「お付き合い」だったと記憶する。地元の自民党代議士にしてもたぶん「ノルマ」があったのだろう。党員であることによって何か「便宜」をはかってもらっていたかどうかは…