ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

維新の会

「  」(カギ括弧)付き

2日前となりますが、1月29日の参院予算委員会は、開会前の理事会で、野党の質問者が質疑で使う予定のパネルにあった文言をめぐって紛糾し、開始が30分遅れたようです。どういうことかと思ったら、自民党の理事が「裏金問題と断定的に書かれるのは適切ではな…

大阪万博の「進退」

すでに方々で話題になっているとおりですが、大阪万博の開催がかなり怪しくなっています。利権とメンツと無責任が渦巻きながら、惰性でここまで来てしまいましたが、このまま進んで世に恥をさらすかたちになれば、さらに誇りを傷つけることになるような感じ…

大阪万博・沈む夢洲

大阪万博に関係する動画をいくつか見ました。パビリオンの出展を予定していた国の中から、メキシコが撤退宣言をしたことで、他にも「追随」する国が出てきそうです。建設費も当初の1250億円が1850億円に上振れし、今は2350億円とされています。といいつつ、…

「俗世」は品格のないニュースに事欠きません

先日叔母が亡くなり通夜に行ったのですが、最近は読経が済むと僧侶が挨拶というか、法話をすることが多くなってきた感じがします。話の内容はある程度定型化されているかも知れませんが、次の日(告別式)のこともあるし、参列者を前に何を話すのかは、なか…

安倍氏国葬とその先

「PRESIDENT Online」の記事を2つ。 1つめは、『国葬の成立』(2015年)という著書がある歴史学者の宮間純一氏のもの。過去の国葬の事例を引きながら、安倍氏を国葬にするつもりの現政権の意図を考察する内容です。氏は、まず、大久保利通の葬儀と比べていま…

「世界各国美人図鑑」の目線

今日は短く。 先月、国民の知らないところでいかに自身がコロナ対策の陣頭指揮に腐心し、その心労による湿しんと「死闘」することになったか(私的な解釈です)を明かす自著を世に出し、めったにお目にかかれないような低評価を受けている自民党・清和政策研…

桜前夜祭の新疑惑

むかしの新聞記事か何かに、東南アジアの某国で(確か、この前大統領選があった国だと思いますが)、選挙にあたっての人々(有権者)の声を紹介するものがあって、その一人が、一族の誰かが知事や議員になれば、自分も仕事が回してもらえるからうれしい、と…

三角関数と金融の天秤

千葉県選出のある衆議院議員が5月17日の財政金融委員会で、今後の日本にとって学校における金融教育の充実が必要だと主張し、同様の連投Tweetをしていて、ちょっと話題になっていました。教育内容の優先事項をめぐって、三角関数と金融を秤にかけている件に…

IRの幻想

今日は短く。 IR(カジノを含む統合型リゾート)誘致に手を挙げかけた自治体は当初いくつかありましたが、結局先月末に申請したのは大阪府・市と長崎県の2つだけとなり、北海道や横浜、和歌山などは「戦線離脱」したかたちです。3カ所程度を想定していた政府…

維新の学歴詐称問題

すでにいろいろな方が言及されていて、今さらという感じもありますが、日本維新の会所属の衆院議員が、実際にはそうでないのに大学の非常勤講師を称していたという学歴詐称問題について、5月11日の松井一郎代表のコメントは、かなり常識を外れているように思…

大阪市の授業評価のこと

大阪市ではこの4月から市立の小中学校の若手教員の授業評価を始めるそうです。若手教員の授業を数値で評価へ 大阪市教委、子どもにはアンケート:朝日新聞デジタル「大阪市って全国学力調査やったら、全科目で全国平均を下回ってるんだってね。」 「そうなん…

芝健介『ヒトラー 虚像の独裁者』

菅直人・元首相が1月21日付Twitterで、橋下徹氏(ら)の弁舌の「巧みさ」をヒトラーにたとえたことが維新の怒りを買い、党として、なぜか菅元首相本人ではなく、立憲民主党に謝罪・撤回要求をするという珍妙なことが起こっています。世間の耳目を引き立憲民…

「詐欺師」としての大阪府知事

昨年の衆院選で日本維新の会が「躍進」したことを喜ぶ?人がいる一方、危惧する人も多い。小生は後者の一人だが、大阪を地盤とするローカル政党の域を出ていない政党だなどと甘く見ていると、今夏の参議院選でさらに「躍進」して、1930年代のドイツのような…

大阪府と読売新聞の提携のこと

先月下旬に発表された読売新聞と大阪府の提携(包括協定)話には危惧や批判が多い。協定では「包括」的と称して、取材や報道を他のものと混ぜ込んでごまかしているが、最重要のポイントは、何か事がわかったときに、読売は新聞として大阪府を批判する報道が…

立憲民主党代表選を前に 岡田憲治さんの話

オカケンこと政治学者の岡田憲治さん。以前「政治学者、PTA会長になる!」という新聞の連載記事が興味深かったことを思い出す。政治学者、PTA会長になる!:/1 強制に義憤「魔界」参戦 「委員決め」は罰ゲーム、子供の運動会も断念 | 毎日新聞 その岡田…

文通費問題は「パンドラの箱」?

維新議員の「告発」から始まった国会議員の「文通費(文書通信交通滞在費)」問題。「文通費」100万円 元熊本県副知事の小野泰輔議員「どう考えてもおかしい」(KAB熊本朝日放送) - Yahoo!ニュース あちこちに飛び火し、「ブーメラン」になって「告発」…

2A時事放談

今月の戯れ言です(腹いせかも)。 ソ:おっと、シンゾーじゃねえか。何を遠巻きにこそこそ歩いてんだー? ベ:うわー、見つからないようにしてたのに。タロー先輩、目がいいからなあ。 ソ:当たりめーだ。おめーも、派閥のトップに座るんなら、俺様のように…

千葉11区と12区

昨日新聞の地方面(千葉版)に市区町村別の比例投票先(政党)が載っていた。眺めているうちに数字の足し算が妙に合致するような気がして「あれ?」と思った。比例での自民と公明と維新の3党の得票数の合計と小選挙区の自民候補の得票数がだいたい同じところ…

維新躍進のこと

今回の衆院選で、維新の会は自民批判票の受け皿になったと言われる。全体の数字から見ると、確かにそうなのかも知れないが、それにしても当選者の政党別の地図を眺めると、大阪がまるで「独立国家」のようで、その「維新王国」ぶりが際だっている(バチカン…

『文読む月日』 2

毎晩トルストイを読むはずが、いかんいかんと思いつつ、ついついため込んでしまい、10月23日からの5日分を昼食後に読んでいたら、現実と交差するような言葉が並んでいた。 十月二十五日 …… (五) ある人を悪人だとか、馬鹿だとか、不正な男だとかいう理由…

「従軍慰安婦」から「従軍」を削除すること

先週新聞を読んでいて小さな記事が気になってはいた。中学・高校の社会科教科書の記述から「従軍慰安婦」の「従軍」が削除されるというのである。慰安婦「従軍」を削除 教科書訂正を承認 文科省 | 毎日新聞 「従軍慰安婦」「強制連行」5社が教科書訂正 政府…

新宿のデモ 看護師の声

田中龍作さんの「田中龍作ジャーナル」の昨日(6月6日)付の記事により、新宿で看護師らのデモがあったことを知った。その引用。 田中龍作ジャーナル | 反五輪デモに襲いかかる街宣右翼 分断もたらす平和の祭典……逼迫する医療事情を見て見ぬ振りをし、政府と…

大阪 住民投票まであと5日

11月1日の住民投票が迫ってきた。各種世論調査では賛成・反対が拮抗していて、どうなるかはわからない。先月まではほぼ賛成で決まり!といったムードだった。それが今月に入ってから反対の声が勢いを増し始めた。それは、他県民が見ていても感じる。どうして…

11. 1 住民投票 大阪の命運

千葉県の片田舎に暮らす人間が大阪市の住民投票について云々しても、所詮は「根無し草」な話だが、ここで維新の主張が通ってしまうと、千葉県どころか全国にますますこの種の「危険」な手法がまかりとおっていくのではと心配している。大阪のことであっても…