ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

民主主義

「羊たちの沈黙」

今日はまとまりませんが、最近新聞などを眺めて感じたことを徒然に記します。 このところ、子どもが事件・事故に巻き込まれて亡くなるケースが続いています。被害者の家族や同級生、関係者のことを思うと、気の毒でやるせない気持ちがします。高校生が亡くな…

政治のハードルを高くするもの

2008年ということですから、もう18年も前なのかと思いますが、当時大阪府知事をしていた橋下徹氏は、私学助成金の大幅な削減を打ち出しました。面会した高校生たちから撤回を強く求められた氏は、「日本は自己責任が原則。それが嫌なら、あなたが政治家にな…

AIと独裁と人間について

今日は短いけど深刻なぼやき、というか不安です。 AI(人工知能)に関する記事を新聞などで散発的に目にするたびに、大変な時代になってきたなと感じています。昨日の毎日新聞にもAIに警鐘を鳴らす記事を二つ見ました。AIの急速な普及が社会と人間を大…

「役得」感の浸透に

野球のWBCは前回とちがって日本の地上波でTV中継されないので、個人的には今一つですが、昨晩、日本とオーストラリアの試合を天皇一家が観戦したことを、メディアは「天覧試合」と称して報道しています。特に天皇一家に関心や思い入れがあるわけではありませ…

声を上げる人たち

最新の衆院選挙の情勢評価によると、参政党に前回ほどの勢いはないとのことです。あてにはなりませんが、TVで見ていると、前回参政党に投票したという男性は、「前回? 参政党に入れたよ。自民党にお灸をすえるためにね。でも今回は高市早苗だよ」と言って…

マムダニに投票した理由

今朝の新聞で、現在ニューヨーク在住の作家・平野啓一郎さんのリポート記事を読んで、ニューヨークの新市長に当選したマムダニ氏と彼に投票した有権者の一人の言葉に感心しました。平野さんはこう書いています。 平野啓一郎:マムダニ旋風と新しい政治思潮 …

デマゴーグの逮捕

N党の立花孝志党首がおととい11月9日に逮捕されました。今年1月に亡くなった元兵庫県議の竹内英明さんを中傷したことで、今年6月、遺族から名誉棄損で刑事告訴されていました。それから5か月めのことです。 NHK党・立花孝志氏を名誉毀損容疑で逮捕 元兵庫県…

マムダニの勝利と政治潮流の変化

注目されていたニューヨークの市長選挙は、民主党候補のゾーラン・マムダニ氏の勝利が確実となりました。日本では当確の「ゼロ打ち」というのがありますが、マムダニ氏の場合は35分で当確が出たそうです。市議会議員を2期務めていたとはいえ、当初は支持率1…

「分断」を越えて ある座談会記事

おとといのブログで「極左」って何? とか、政治的に中立だったら、「極左」も「極右」も同じように批判すべきなどと書きましたが、立場が違うなと思った人と突っ込んだ議論をするのは、正直なところ、なかなか厳しいなと感じることがしばしばです。でも、た…

メモ 米国 憲法制定と大統領の存在意義

去年の夏に刊行された上村剛(かみむら・つよし)さんの著書『アメリカ革命』(中公新書)の評判がわりとよいので、今度読んでみようと思って調べていたら、「著者に聞く」というwebのインタビュー記事があって、中に興味深い話が載っています。 『アメリカ革…

伊東市長の選択

今月1日に不信任が決議された伊東市の田久保市長は、昨日(10日)辞任ではなく議会解散を「選び」ました。どういう見通し(打算)をもっているのか、まったく首をひねるばかりです。 選挙とは別に、学歴詐称については刑事告訴もされています。弁護士による…

反全体主義としての「ポリフォニー」 バフチンを読んで

ミハイル・バフチンの『ドストエフスキーの詩学』を読んでいます(まだ半分くらいですが)。ロシアの作家ドストエフスキーの作品(作風)に、音楽になぞらえて「ポリフォニー(多声音楽、複数旋律)」を見出したバフチンの評論の代表作です。確かに文学論の…

参院選の投票に向けて

東京都議会選が終わって、次は来月の参議院選挙です。昨日7月3日公示、20日投開票の日程が正式に閣議決定されましたが、この投開票日には小生も「んっ?」と思いました。三連休の中日です。今朝の毎日新聞には、三連休の中日に投開票日が当たるのは史上初。…

「放火」される米国憲法秩序

トランプ政権の「悪行」をどういう言葉で表すのがいいのか、しっくりくるものがなかなか見つからなかったのですが、今朝の毎日新聞の井上達夫さんへのインタヴュー記事の「あちこち火をつけて回る」というのが、妙に言い得ている気がしました。井上さんは、…

「政治不信」 ある投書を読んで

今日は短く。 今朝新聞を見ていて、ひとつの投書に惹かれました。書いたのは東京都在住の40代の男性で、職業はアルバイトとなっていました。投書は「学び、問い続け、投じる1票に価値」という題名でしたが、おそらくこれは本人ではなく、編集担当の裁量で付…

学費問題から垣間見える社会

久々に投稿します。最近、ものを書こうとしても「しっくりいく言葉」が出てこないことが多く、これは何も年をとったせいばかりではないと思いますが、結果、時間ばかりが過ぎてしまうので、(今後は)引用に比重をおこうかと思います。 今日は雑誌『地平』5…

千葉県知事選挙のこと

千葉県知事選にN党の立花孝志が立候補しています。迷惑な話です。小生の住んでいるような田舎にまで本人が来て「演説」するようなことはないにしても、テレビの電波は届きます。見たくもないのに政見放送で「醜悪」なものを見せられるのは苦痛です。立花個人…

三浦瑠麗氏のインタヴュー記事のこと

今日は昨日読んだ新聞のインタヴュー記事について書こうと思います。 毎日新聞は今年「デモクラシーズ」という民主主義について考える記事をシリーズで不定期に掲載しています。なかなかいい企画だと思っています。昨日は三浦瑠麗さんの話を載せていました。…

ハン・ガン『少年が来る』

年が明けて一週間が過ぎてしまいました。年末から少し書いては挫折を繰り返していて、ひと頃のようにすらすらといかなくなって来ましたが、今日は頑張って最後まで書こうと思います。 毎年ノーベル文学賞の受賞者が決まると、程なく街の(大きな)本屋に受賞…

トランプ支持の「リアリティ」

アメリカの次期大統領に決まったトランプ前大統領は、支持者ともども過激な「言動」やネット戦略が話題になりますが、ジャーナリストの立岩陽一郎さんのルポを読んでいて、過激に映る「表層」だけでなく、「深層」をもしっかり見ないといけない気がしました…

韓国の非常戒厳のこと

今朝のニュースで韓国で「非常戒厳解除」という見出しを見て、はて?何のことかと思っていたら、昨晩韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が緊急のテレビ演説で「非常戒厳」を発したことを知りました(夜は早めに床に就くので全然知りませんでした)。大…

兵庫県の混迷

先月の兵庫県知事選で当選した斎藤知事のSNS戦略を担った(関わった?)とされるPR会社の社長が、Noteに投稿した記事をきっかけに、斎藤知事の公職選挙法違反が疑われる事態になっています。公職選挙法という法律はケースバイケースというか、けっこう弁護士…

子どもの権利条約 採択から35年

おとといのブログで子どもを「素人」同然みたいに書いてしまって、ちょっと言い訳がましいのですが、反省の意味合いを込めて(苦笑)、昨日11月20日が国連「世界子どもの日」だったことと子どもの権利条約について書きます。 この地球上のある地では、空爆に…

兵庫県知事選から二日

兵庫県議会による不信任決議で失職した斎藤元彦前知事が再選されて二日がたち、いろいろとweb上に上がっている記事を眺めて考えてみましたが、よく理解できないというのが正直な気持ちです。他県のことで事情のわからない点が多々あるとはいえ、公益通報制度…

米国 トランプ復権へ

昨日の米国大統領選はトランプ氏の再選・返り咲きが確実な情勢となりました。個人的には溜飲が(下がるではなく)逆に上がってくるような、何とも言えぬ不快感を覚えています。そもそも民主党のハリス氏が勝てばOKというような単純な話ではありませんが、…

東大の授業料値上げのこと

東大が授業料を値上げして、来年4月の学部入学者から現行の53万5800円を64万2960円にするそうです。値上げの話は前から出ていて、学生から反対の声が上がっていましたが、かなり強権的に決定されたようです。他の国立大学へも波及するのはおそらく避けられな…

「腐り日本」と書かれて

先月発刊した雑誌『地平』の今月号(8月号)を入手しました。先月の創刊号は執筆陣からしてボリュームがありましたから、それと単純に比較するわけにはいきませんが、今号も(私的には)「名のある人」の論考が目に付く感じがします。そんな中で、沖縄の作家…

都知事選の告示に 雑感 

昨日、東京都知事選が告示されました。(千葉県民で)投票権がありませんので傍観するだけですが、いくつかの場面に接して、現在のこの国の社会政治状況が反映されている感じを受けました。立候補者を大勢擁立して、選挙ポスターの掲示枠を切り売りしようと…

政治家のスキャンダルとお国柄

元英国首相のトニー・ブレアさんの回顧録を読んでいます。上巻を読み終えて、一昨日から下巻に入ったのですが、なかなかおもしろい話がいろいろと書かれています。「自伝」に書いてあることをそのまま真に受けてはいけないと言う人もいますが、ない「事実」…

杉田水脈氏の「教育勅語」

webを眺めていて、自民党の杉田水脈衆院議員がX(ツイッター)に、教育勅語には「なに一つおかしなことは書かれていません」、児童虐待やいじめの防止に役立つので、「学校の先生にこそ、知ってほしい内容です」と投稿したという話を知りました。これには一…