ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

子ども

教育の「不確実性」

教育社会学者の広田照幸さんの新刊が出るようです。それにあわせて、ほんの「味見」程度ですが、一部がネットで公開されています(2022年5月9日付更新の「ちくまWeb」)。そもそも「教育」とは何か? 3つのポイント「意図的に」「他者」「組織化」|ちくま…

「他人に迷惑をかけない」という「美徳」

毎日新聞に連載されている「私が思う日本」という外国人記者によるリレー・コラムを興味深く読んでいます。今回は朝鮮日報の崔銀京・記者が、日本の美徳とされる「他人に迷惑をかけない(ようにする)」という美徳とその変化について、「好意的」な記事を書…

2022年の「希望格差社会」

学校教員が子どもの人気職業の上位でなくなってからだいぶたちます。進研ゼミの調査では、今の小学生の人気職業は、1位がユーチューバー、2位は漫画家・イラストレーター・アニメーターで、学校の先生は7位だそうです。 https://benesse.jp/juken/202112/202…

学校部活の地域移行

去年の今日は1986年のチェルノブイリ原発事故から35年ということを書いたのですが、まさか1年後の2022年、ウクライナがこんなことになるとは、夢にも思いませんでした。一刻も早い停戦を祈るばかりです。それとは別に、今日は短く。 むかし若い先生とお酒を…

「個性重視」と言いながら…

日本社会は個性を尊重しない、個性を押し潰す社会のように言われてきました。学校はその元凶のように見られがちです。そこでむかし働いていた人間としては不本意ですが。 「天才ドラマー」と言われる(詳細はわかりませんが)相馬よよかさんのことを紹介した…

18歳で引退覚悟 内田舞さんの記事

むかし学校にいた頃、女子生徒が何人も「もう年だから…」とか「わたしババアだから…」と自嘲しながら話をしていました。最初は「おいおい」と思いながら笑って聞いていました。軽いランニングをした後、廊下の雑巾がけをした後など、ちょっとしたことでもす…

15のとき

皇室スキャンダルに加担するようで嫌なのですが、去年の3月、北九州市の「第12回子どもノンフィクション文学賞」の佳作に選ばれた秋篠宮悠仁さんの作文に、すでに発表されていた他の文章と酷似する箇所があると指摘されています。誰が気がついたのか知りませ…

「報道特集」教員の“ブラック勤務”問題 を見て

昨日のブログで、教員に授業評価をするよりも、休ませた方がいいと書きましたが、夕方、TBSの番組「報道特集」で「教員の“ブラック勤務”問題」を見ました。違法な長時間労働のことを「ブラック」と呼ぶ「語法」には違和感もあるのですが、他の職業も同じ問題…

大阪市の授業評価のこと

大阪市ではこの4月から市立の小中学校の若手教員の授業評価を始めるそうです。若手教員の授業を数値で評価へ 大阪市教委、子どもにはアンケート:朝日新聞デジタル「大阪市って全国学力調査やったら、全科目で全国平均を下回ってるんだってね。」 「そうなん…

事件報道雑感

何か事件が起こると感じることですが、メディア報道にはある種のストーリーに乗せたがる傾向があります。まずは善人と悪人の区別です。多くの人はそのどちらでもあるし、どちらでもないような「ふつうの人」だと思うのですが、メディアはそういうのを好みま…

「世の中、最後は金」の続き

ドイツの哲学者にシュプランガーという人がいるのですが、どういうことに優先的な価値を感じるかで、人間を6つのタイプに分けています。順に挙げると、理論的人間、審美的人間、経済的人間、宗教的人間、権力的人間、社会的人間の6つです。これ、おもしろい…

「東大刺傷事件」のこと

今日は短く。 何か事件や事故が起きるたびに、また、そういうニュースを知るたびに、その1日前は平穏な日常だったはずなのに、と思います。トンガ沖の火山の噴火もしかり、連日の火事や交通事故のニュースもしかりです。車を運転する前など、必ずそのことが…

子どもと若者の性教育のこと

ネットの記事を眺めていて、あとで読もうと思い「拾って」おいた「性教育」の記事(論考)を昨日読みました。フェミニズム研究者の清水晶子さんによる、昨年、2021年3月2日付の記事です。 日本の性教育の転換期に考える、真にヘルシーな性教育とそれがもたら…

「親学」と「誕生学」のこと

再来年の2023年度に創設される「こども庁」の名称を「こども家庭庁」に変更することになった件は、12月8日、自民党が開いた青少年健全育成推進調査会の講演で、かねてより「親学」を唱えている高橋史郎氏が、「こども庁」を「こども家庭庁」に改めるべきだと…

「子ども家庭庁」という名称

「親がなくても子は育つ」ということわざがある。子どもというのは自分の力と周囲の助けで何とかやっていくものだ(だから、あまり心配しなさんな)と、子どもの行く末を心配する親への励ましというか、心の持ちようを説いた言葉だと受け止めてきた。しかし…

「校則見直し」のこと

今年の夏、埼玉県が県立学校を対象に過去3年間で校則の見直しをした学校を調査したところ、全日制高校の97%が何らかの見直しをしていたという。浮世離れした「ブラック校則」が学校の「旧態依然」の象徴のように語られることが多くなり、文科省や教育委員…

小池さんと森さん 昨日の参院代表質問から

法務局で相続登記の手続きをしたら、後日重要な不備を指摘されてしまった。昨日は雨ぶりだったので終日居間で書類を探しながら、父親のいらなくなったものを処分することにした。「見てはいけないもの!」もいくつか目にしたが、写真や姪っ子が送ってきた年…

投票率と教育文化

10月8日の「報道1930」は見ておくべき内容だったかも知れない。翌9日にキャスターの松原耕二氏がドイツの若者の投票率のことをTweetしている。松原耕二 on Twitter: "昨夜の『報道1930』、ドイツでは若者の投票率も70%。背景には学校での積極的な政治教育が…

「車いす少年の違和感」

昨日のブログでも引用した前自民党幹事長で元総裁の谷垣禎一氏についての毎日新聞の記事。台所のテーブルの上においたままだったので、一面トップのこの記事の見出しを見かけるたびに違和感を抱いていた。 「こういうのが障害者なんだ」――これは谷垣氏自身の…

スポンサー・ファースト 鹿嶋市の場合

「『福祉のよろず屋』ぽれぽーれ」さんがTwitterで驚くべき事実を紹介している。 東京オリンピックの競技は多くが無観客開催だが、茨城県は「学校連携観戦チケット」による地元の児童生徒の入場を受け入れることを表明している。鹿嶋市はサッカーの会場にな…

千葉県八街市の事故のこと

今週の週明け6月28日の月曜日、県内の八街(やちまた)市で集団下校中の小学生の列にトラックが突っ込み、2人が重傷、1人が意識不明の重体、そして、2人が亡くなった。現行犯逮捕されたトラック運転手は酒を飲んでいたことがわかり、子どもを車ではねて死なせ…

一斉休校に感染防止効果なし

新聞の値上げと読者離れのスパイラル、「赤木ファイル」の公開日(6月23日)、「有観客」五輪への政府の猛進(妄信?)、山尾議員の政界引退?…等々、今日は記事にしたい話題がいくつかあったが、あえて、昨春の全国小中高校一斉休校にコロナ感染を防ぐ効果…

文科大臣「私が決めることじゃない」

これは惨いと思った。子どもたちはまるで「戦場」に送られる兵士のようだ。「赤紙(召集令状)」が来たら、親は万歳三唱でもして子を送り出せというのか。 オリパラへの子どもたちの動員について、昨日(5月31日)の参議院決算委員会での吉良よし子議員(共…

「生き合う」世の中に

当初は大阪の小学校の校長が実名で、市の教育行政への「提言書」を市長に送ったことについて書くつもりだった。かつて学校で働いていたものとして、非常に共感し、感銘する内容だったからだ。 5月20日付朝日新聞デジタルより部分引用を許されたい。大阪市立…

「令和の幸福論」を読んで

5月21日付毎日新聞、野澤和弘氏の「令和の幸福論 「役立つ」ことを強いられる日本の子どもたち」という記事を読んだ。以前(気がつけば、もうだいぶ前になってしまったが)学校で働いていたので、内容的に驚いたということはないが、考えるべきことは多いと…

変異株の脅威 E.フェイグルディン氏の話

4月22日付の第5回「ワクチン進捗フォローアップ野党合同チーム」ヒアリングに、アメリカの感染症専門家でバイデン政権にもアドバイスしているというエリック・フェイグルディン氏が講師に招かれて話している。質疑の部分だけ起こしてみる。野党ワクチンヒア…

新学期を前にして

オリンピックやGo to よりも前にやらなければいけないことがある—―そう思わざるを得ない。 NPO法人キッズドアの渡辺由美子さんが「現代ビジネス」に書いている。3月28日付記事の一部から。 「冷蔵庫はからっぽ…」「今、助けて」 コロナで追い詰められる困窮…

「大人になったらなりたいもの」

第一生命保険が全国の小・中・高校生(合計 3,000 人)を対象に行った「大人になったらなりたいもの」の調査結果を公表した。 比較のために中学生男女の上位を並べてみる。https://www.dai-ichi-life.co.jp/company/news/pdf/2020_102.pdf <女 子> <男 子…

「オードリ-・タンの教育論」を読んで

朝日新聞の「不登校からIT相 オードリー・タンの教育論」という連載記事を興味深く読んでいる。2月27日付の記事(連載・第4回)では、中学卒業を前にしたタンさんと家族の様子が取り上げられていた。タン(唐鳳)さんは高校には進学しないと意思表示するの…

地震 & スーパークレイジー君のTwitter

昨晩大きな揺れがあった。眠気眼でしばらく様子を見ていたが、幸いにも、家の中では何かが倒れたり落ちたりということはなかった。階下の老人も無事で安堵した。外がどうなっているかはわからない。 早朝、テレビをつけると、震源に近い福島県や宮城県では崖…