ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

子ども

投票率と教育文化

10月8日の「報道1930」は見ておくべき内容だったかも知れない。翌9日にキャスターの松原耕二氏がドイツの若者の投票率のことをTweetしている。松原耕二 on Twitter: "昨夜の『報道1930』、ドイツでは若者の投票率も70%。背景には学校での積極的な政治教育が…

「車いす少年の違和感」

昨日のブログでも引用した前自民党幹事長で元総裁の谷垣禎一氏についての毎日新聞の記事。台所のテーブルの上においたままだったので、一面トップのこの記事の見出しを見かけるたびに違和感を抱いていた。 「こういうのが障害者なんだ」――これは谷垣氏自身の…

スポンサー・ファースト 鹿嶋市の場合

「『福祉のよろず屋』ぽれぽーれ」さんがTwitterで驚くべき事実を紹介している。 東京オリンピックの競技は多くが無観客開催だが、茨城県は「学校連携観戦チケット」による地元の児童生徒の入場を受け入れることを表明している。鹿嶋市はサッカーの会場にな…

千葉県八街市の事故のこと

今週の週明け6月28日の月曜日、県内の八街(やちまた)市で集団下校中の小学生の列にトラックが突っ込み、2人が重傷、1人が意識不明の重体、そして、2人が亡くなった。現行犯逮捕されたトラック運転手は酒を飲んでいたことがわかり、子どもを車ではねて死なせ…

一斉休校に感染防止効果なし

新聞の値上げと読者離れのスパイラル、「赤木ファイル」の公開日(6月23日)、「有観客」五輪への政府の猛進(妄信?)、山尾議員の政界引退?…等々、今日は記事にしたい話題がいくつかあったが、あえて、昨春の全国小中高校一斉休校にコロナ感染を防ぐ効果…

文科大臣「私が決めることじゃない」

これは惨いと思った。子どもたちはまるで「戦場」に送られる兵士のようだ。「赤紙(召集令状)」が来たら、親は万歳三唱でもして子を送り出せというのか。 オリパラへの子どもたちの動員について、昨日(5月31日)の参議院決算委員会での吉良よし子議員(共…

「生き合う」世の中に

当初は大阪の小学校の校長が実名で、市の教育行政への「提言書」を市長に送ったことについて書くつもりだった。かつて学校で働いていたものとして、非常に共感し、感銘する内容だったからだ。 5月20日付朝日新聞デジタルより部分引用を許されたい。大阪市立…

「令和の幸福論」を読んで

5月21日付毎日新聞、野澤和弘氏の「令和の幸福論 「役立つ」ことを強いられる日本の子どもたち」という記事を読んだ。以前(気がつけば、もうだいぶ前になってしまったが)学校で働いていたので、内容的に驚いたということはないが、考えるべきことは多いと…

変異株の脅威 E.フェイグルディン氏の話

4月22日付の第5回「ワクチン進捗フォローアップ野党合同チーム」ヒアリングに、アメリカの感染症専門家でバイデン政権にもアドバイスしているというエリック・フェイグルディン氏が講師に招かれて話している。質疑の部分だけ起こしてみる。野党ワクチンヒア…

新学期を前にして

オリンピックやGo to よりも前にやらなければいけないことがある—―そう思わざるを得ない。 NPO法人キッズドアの渡辺由美子さんが「現代ビジネス」に書いている。3月28日付記事の一部から。 「冷蔵庫はからっぽ…」「今、助けて」 コロナで追い詰められる困窮…

「大人になったらなりたいもの」

第一生命保険が全国の小・中・高校生(合計 3,000 人)を対象に行った「大人になったらなりたいもの」の調査結果を公表した。 比較のために中学生男女の上位を並べてみる。https://www.dai-ichi-life.co.jp/company/news/pdf/2020_102.pdf <女 子> <男 子…

「オードリ-・タンの教育論」を読んで

朝日新聞の「不登校からIT相 オードリー・タンの教育論」という連載記事を興味深く読んでいる。2月27日付の記事(連載・第4回)では、中学卒業を前にしたタンさんと家族の様子が取り上げられていた。タン(唐鳳)さんは高校には進学しないと意思表示するの…

地震 & スーパークレイジー君のTwitter

昨晩大きな揺れがあった。眠気眼でしばらく様子を見ていたが、幸いにも、家の中では何かが倒れたり落ちたりということはなかった。階下の老人も無事で安堵した。外がどうなっているかはわからない。 早朝、テレビをつけると、震源に近い福島県や宮城県では崖…

「共通テスト」が近づいて

「センター試験」に替わる「共通テスト」が今月16・17日に行われる。当初今回から新たに導入されるはずだった英語民間試験や記述式問題は見送られることになった。おまけに現下の「緊急事態宣言」である。受験生には気の毒としかいいようがないが、最良の結…

上間陽子『海をあげる』

エッセイ集。新年最初の一冊はこの本と決めていた。問われているテーマの一つ一つが重くてため息をついてしまうが、それほど「塞ぎの虫」にならないのは、著者の言う「隠れた伴走者」である小さな娘さんのおかげかもしれない。それは著者自身も同じなのだろ…

マイナンバーに学校の成績をひも付ける話

これはアナログ老人から見たひとつの“保守的”見方であることをあらかじめおことわりしておく。 来年度の予算案編成が大詰めを迎え、週明け月曜日にも閣議決定される見込みだ。政権肝いりのデジタル庁の予算については、閣僚折衝の結果、人件費と基盤システム…

「木綿のハンカチーフ」

太田裕美さんが歌った「木綿のハンカチーフ」は懐かしい曲だ。1975年12月リリースというから、もう半世紀近くも前のこと。 この歌は「作詞・松本隆、作曲・筒美京平」のゴールデンコンビの作品として長く親しまれてきた(筒美氏は先月7日に亡くなった)。朝…

日本の子どもの幸福度

「幸福度指数」とか「生活満足度指数」とか、こういうのはいろいろあるが、基本的には話題づくりくらいでいいかなあと思っている。そうでないと、順位や指数を1つでも上げることが至上命題、政策目標みたいな顚倒したことを言い出す者が現れかねない。笑い…