ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

歴史

モンロー主義とドンロー主義

今朝、テレ朝のモーニングショーを眺めていたら、米国トランプ政権がヴェネズエラに続いて、隣国のコロンビア(左派政権)への攻撃をも辞さず、グリーンランドの獲得まで視野に入れた外交姿勢を示していることを全体としてどう見るかというテーマで話がされ…

斎藤真理子『韓国文学の中心にあるもの』

去年ノーベル文学賞を受賞した韓国の作家ハン・ガンさんの著作をいくつか読んでいて、部分的に何か胸に落ちないというか、いまひとつしっくりこないところもあったので、本屋の棚にこの本のタイトルを見たとき、読めば何かしらわかるような気がしたのです。…

核保有(すべき)発言は一発アウトでしょ

自宅の近くに大銀杏があります。毎年黄色くきれいに色づいてくれて、しばらく秋の深まりを感じるのですが、一点だけ問題なのは落葉するということでして(笑)、位置関係や風向きからして一番被害を受けるのは我が家なもので、庭に散乱した葉っぱはともかく…

高市台湾有事答弁 問題の所在

「戦略的互恵関係」というのは、中国嫌いの安倍晋三が第一次政権時代から使い始めた日中間の外交用語と理解していますが、その内容というのが、官僚的というか、平たく言えば、仲は悪くても商取引はしましょうね、ということでしょう。それから約20年もたっ…

後進に道を 高市の「使命」はアベ2.0ではない

米国トランプ大統領の来日で、昨日のメディアは日米首脳会談の報道一色でした。「演出(詐術)」の妙でも観察しようという気にもならず、テレビはチラ見してスウィッチ・オフでしたが、途中、ちらっとトランプが高市の肩か背中に手を回した映像を見たときに…

メモ 米国 憲法制定と大統領の存在意義

去年の夏に刊行された上村剛(かみむら・つよし)さんの著書『アメリカ革命』(中公新書)の評判がわりとよいので、今度読んでみようと思って調べていたら、「著者に聞く」というwebのインタビュー記事があって、中に興味深い話が載っています。 『アメリカ革…

9.18の報道

9月18日は日中15年戦争の発端となった柳条湖事件のあった日です。それから今年で94年。100年、150年といった、いわゆる「節目」の年数ではありませんが、一年前のこの日に広東省の深圳で日本人児童が襲われる事件があったのは、この「歴史の記憶」と無関係で…

新聞と戦争 新聞コラムを読んで

昨日土曜日の毎日新聞の記事から。2面の連載コラムの担当は編集委員の伊藤智永さんでした。私的な印象ですが、最近の伊藤さんの記事には、「挑発的」と言ったら語弊がありますが、逆説的と言うか、リアルな問題提起を含むものが目につきます。昨日のコラム「…

沖縄論壇時評を読んで

神戸の殺人事件が連日大きく報道されています。世間的な注目度がどうなのか、実際のところはよくわかりませんが、ストーカー的かつ通り魔的な犯行ということもあって、メディアの扱い方がやや過熱気味な感じがします。こういう輩が世間にはあちこちに潜伏し…

学びながら語り継ぐ

戦後80年。戦争体験者の回顧や証言を数多く目にします。小生は「体験者」ではないし、親世代から聞いた話でしか、80年前の戦争の実相(生活者目線)はわかりません。しかも、その親世代は当時まだ若年(子ども)でしたから、物心ついたときにはもう戦争の「…

広陵高校の出場辞退を知って

甲子園で熱戦が続くさなか、広陵高校が大会途中で出場辞退することとなりました。野球部内の暴力事件に関する保護者との行き違いに端を発したSNS上の批判が誹謗中傷の域に達し、影響が野球部員はもとより一般生徒や職員ほかにまで及ぶ状況を危惧したとい…

長生炭鉱事故から83年

今日は千葉県でも40℃を超えるところが出るのではないかと言われています。朝から防災無線で「熱中症予防に努めてください」と連呼しているので、外仕事はセーブするつもりです(夕方少しだけ草取りをするつもりでいますが)。 おかげで午前に少しだけ時間が…

「戦後80年談話」と戦争の「被害者」

昨日届いた雑誌『地平』を夜にぺらぺらとめくっていると、写真家の石田昌隆さんの連載記事に、戦後上野駅の地下道で暮らしていた戦争孤児の話がありました。子どものころ、自宅を訪ねてきた神奈川県在住の大叔父と父親が終戦直後の様子をよく話していました…

保守派と「保守」の思考

石破さんは、すぐにではないにせよ、辞任が避けられない情勢になってきました。巷には「石破やめるな」の声もあるそうですが、その理由は、「ポスト石破を担う人物」への不信感や警戒感のようです。今朝のTVや新聞でも、自民党内の「保守派」を中心に会合を…

佐賀に沖縄を見た日

千葉県の木更津駐屯地に「暫定的」に配備されているオスプレイ(計17機)の1機が、今日午前、熊本県高遊原分屯地経由で、佐賀空港の西側に新たにつくられた佐賀駐屯地に移りました。来月中旬にかけて順次佐賀へと移送されるという話です。政府が進める南西地…

昭和の報道 令和の報道

「降る雪や 明治は遠くなりにけり」とは俳人・中村草田男の句だそうです。彼がこの句を詠んだのが昭和6年(1931年)で、明治45年(1912年)から20年しかたっていません。間の大正が短かったせいもありますが、新しい元号になって6、7年というのは、以前の時…

日本にとっての「戦争と悲惨性」

今朝NHKのニュースを見ていたら、イスラエルのある世論調査が紹介されていて、それによるとイラン攻撃を支持すると答えた人が70%(反対13.4% タイミングが悪い10.1%)で、ユダヤ系イスラエル人に限れば82%が支持すると答えたそうです。直前まで懸念さ…

先住民遺骨返還の記事を見て

横浜の大川原化工機の冤罪事件。昨日警視庁公安部と東京地検は、28日の東京高裁判決を受けて、最高裁への上告を断念し、ようやくこれで、被告の無実と違法捜査の判決が確定しました。これには、第二次安倍政権時代に盛んに叫ばれた「経済安保」に同調、ない…

水俣病の誤記問題をめぐる記事

水俣病が「遺伝する」!?――「家庭教師のトライ」が運営するトライグループがオンラインで2015年に公開し、翌年から動画サイトで配信していた教材にこのような誤記があるそうです。すでに配信が非公開になっているので、「現物」の確認はできませんでしたが、…

「失言レストラン」

おとといの続きの戯れ言で恐縮です。西田昌司参院議員の発言をめぐる報道を見ているうちに、「昭和の人」にしかわからない替え歌を思いつきました――「失言レストラン」、歌・アソウケンタロウ……じゃなくてニシダショウタロウ。 叩かれりゃ ここでお泣きよ 涙…

失言対談あるいは火消しセミナー

今年の3月に、石破総理では参院選を戦えないと、公然と石破おろしののろしを上げた議員がおりましたが、今度は、自らの「失言」で、周囲から「これでは参院選を戦えない」と非難され、この議員は昨日(9日)しぶしぶ発言の撤回と謝罪に追い込まれた模様です…

地続きの戦争 ある父娘

今朝の毎日新聞「記者の目」に以下のような記事がありました。「戦争はまるで影のように、どこまでも日本社会に付きまとっている」という言葉が重く感じられます。戦後80年の日本でなお尾を引く「戦争」――ウクライナやガザや、その他の人々のことを想像しな…

トランプ先生の総合的な学習の時間

久しぶりに戯れ言をひとつ。 トランプ先生 さて、今日の授業は昨日の続きで、「メイク・アメリカ・グレイト・アゲン」の2回目だ。昨日は、どうすれば、わが国は再び偉大な国になれるのかという話をしたね。いろいろな手があるが、関税政策について、簡単に言…

ハン・ガン『少年が来る』

年が明けて一週間が過ぎてしまいました。年末から少し書いては挫折を繰り返していて、ひと頃のようにすらすらといかなくなって来ましたが、今日は頑張って最後まで書こうと思います。 毎年ノーベル文学賞の受賞者が決まると、程なく街の(大きな)本屋に受賞…

身辺雑記 公的なものについて 

今回は政治社会の話ではなく、身近に起こった出来事について書こうと思います。といっても、あまり詳しくは書けないのですが。 1つめは、自治会の広報紙に載せたい記事があって、編集責任者にどこに諮ればいいのか尋ねたところ、経過はわかりませんが、程な…

被団協のノーベル平和賞受賞のこと

日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)がノーベル平和賞を授賞しました。大変喜ばしいことだと思うのですが、朝刊(毎日新聞)の1面トップを目にすると、「号外」と見紛うような紙面構成に何となく「違和感」があります。「慶事」とは言っても、米国のメ…

韓国の非常戒厳のこと

今朝のニュースで韓国で「非常戒厳解除」という見出しを見て、はて?何のことかと思っていたら、昨晩韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が緊急のテレビ演説で「非常戒厳」を発したことを知りました(夜は早めに床に就くので全然知りませんでした)。大…

終わっていない「戦後」

一般に第二次世界大戦は1945年夏で終わったと考えられています。とりわけ、日本の人は「終戦記念日」とされている8月15日で「戦争は終わった」と思っている人が大半だと思われます。しかし、「事実」として、そうではありません。千島や樺太など各地でソ連軍…

「唯一の被爆国」に思うこと 

8月6日午前8時15分と3日後の8月9日11時02分――心に刻まれた時刻です。広島の資料館でその瞬間を「想像」」してからずいぶん月日が経ちましたが、来年も再来年も、生きていられたなら、それは変わらないと思います。 おとといは広島で被爆者慰霊のための式典が…

反中感情に思うこと

X(Twitter)を眺めていると、差別に無頓着な投稿を目にすることがよくあります。最近で言えば、ネットで話題になり、小生も目にしたのは、奈良公園の鹿を足蹴にする人を「中国人」として非難するものですが、その後の情報では、どうもこれは「中国人」かど…