ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

官僚

上野千鶴子さんの対談記事を読んで

14日日曜日の夕方、たまたまテレビで大相撲を見ていて、6:00に定時ニュースに切り替わったのですが、最初のニュースは岸田首相が被災地を視察したという話でした。あれ?13日って言ってなかったっけと思って見ていると、被災者を前に岸田さん、「何かお困り…

厚労省「キャリア」の中途採用

昨日コロナ・ワクチン接種と死亡者増の因果関係をめぐる国会議員の勉強会のことに触れましたが、会に呼ばれ、時に罵声を浴びていた厚労省の官僚が、権限を有する立場の人でなく、「上司」から「行け」と言われて無理やり駆り出された若手職員のように見えて…

ワクチンと死亡事例 国会議員の勉強会

超党派の国会議員による「新型コロナワクチン接種と死亡事例の因果関係を考える」勉強会(会長・川田龍平参院議員)の動画を見ました。ワクチン被害者遺族の会の方や医療関係者などが話をしていましたが、これは「天上界」(web)では話題になっても、「地上…

「東日本大震災に匹敵する大災害」

人口動態統計によると、今年2022年は21年よりも死亡者数が激増していて、8月までの累計で、すでに死者の増加数が戦後最大なのだそうです。とりわけ、今年の2月は、昨年2月に比べ、約1万9000人も死者が増えているとのこと。web上でワクチン接種とこの死者の増…

「夫は守られなくて、佐川さんは守られた」

「森友」問題にかかわる財務省の公文書改竄と関係者の人事異動により、自分一人に責任が押しつけられると鬱病を発症し、命を絶った近畿財務局職員・赤木俊夫さん。妻の雅子さんが、夫の死の真相を知るため、当時の財務省理財局長・佐川宣寿(のぶひさ)氏を…

「政治主導を偽装した官僚専制」

最近安倍政権を「行政独裁」とか「官僚専制」と特徴づける人がぽつりぽつりと現れているように感じます。言葉として断片的には以前にも耳にしていましたが、筋立てた話を2つほど知りました。 日曜の毎日新聞朝刊に、ノンフィクション作家・保阪正康さんとジ…

気の早い岸田政権の「総括」

泥沼と化した統一教会問題に足をとられる岸田政権。国民からそっぽを向かれて支持率が急降下し、反転に必死です。今度は電気ガス料金の負担軽減など総合経済対策を打ち出すようですが(自民党から額が少ないと言われて、何と4兆円!も積み上げるとのこと)、…

岸田首相の揺れる最適解

昨日の参院予算委で小西洋之議員から「朝令暮改にも程がある」と吐き捨てられた岸田首相。その前日10月18日の衆院予算委では、旧統一教会の解散命令をめぐる要件について「民法の不法行為は入らないとの解釈だ」と答弁し、世間から「やる気なし!」と非難さ…

アベサギノミクス GDPかさ上げの件

昨日1月31日、衆院予算委員会で国土交通省の統計不正の「集中審議」が行われたようです。この件に限らず、政府は責任逃れの姿勢が顕著です。しかし、「通過儀礼」ではないのですから、もう少し実態解明の意思を示せないものかと感じます。ことは国内総生産(…

国家賠償法・1条 2項

国が認諾した赤木さんの訴訟について、社民党の福島瑞穂議員が先週の1月21日参議院の代表質問でふれていてオッと思いました。該当部分を起こしてみます(11分28秒頃から)。【2022.01.21参議院本会議】福島みずほ代表質問〈会派:立憲民主・社民〉 - YouTube…

学習履歴のデジタル化一元管理のこと

今日は短く。 昨日、政府が学習履歴などの個人データをデジタル化して一元管理するというニュースを知って、あることを思い出した。もうだいぶ昔の話である。 学校で働いていた頃、朝の打合せが終わり、A先生から話しかけられた。 「〇〇さん(小生)のクラ…

高校国語に文学を

今年の4月から高校の教科「国語」が模様替えされる。高1の必修科目である「国語総合」は、「現代の国語」と「言語文化」の二つの必修科目に、2・3年の「現代文」は「論理国語」と「文学国語」に分かれる。「論理国語」という新科目は、新しい学習指導要領で…

市場はいつか牙をむく

国交省の統計不正に関する識者のコメントを最近の朝日新聞から拾ってみた。 『アベノミクスによろしく』(集英社インターナショナル 2017年)の著者で弁護士の明石順平さん。 統計の基になる「生データ」を消しゴムで消す。まさか国の重要な統計でそんなこと…

拡散希望 「認諾」では終わらない

毎日毎日束になって営業メールが届くのでうんざりするが、昨日貴重なメールが紛れていることに気づいた。勢い余って削除しないで本当によかったと思う。 赤木さんの裁判を支援してきた記者の相澤冬樹さんから届いた12月23日付「ニュースレター」に、先日、国…

まだまだ続くか 公文書偽造

この秋政界を引退した前衆院議長の大島理森氏がインタヴューに応じている。前自民党議員だったとはいえ、安倍菅政権時代の衆議院議長として、いくらなんでもこれは…と思う場面が度々あったと拝察する。12月25日付朝日新聞より。聞き手は上地一姫記者。森友「…

国が何億かけても隠蔽したい事実

図書館に本を返しに行ったついでに本棚を眺めていて、野上忠興著『安倍晋三 沈黙の仮面 その血脈と生い立ちの秘密』(小学館 2015年)が目に留まった。今さらと思いながら、数ページめくって読んでみた。同情など一切する気はなかったが、読んでいて「気の毒…

「水際対策」――誰の勇み足か?

今日は短く。 新型コロナウイルスの「オミクロン株」感染者のニュースが伝わり、岸田首相は、水際対策強化を打ち出した。南アなど数カ国からの入国制限では手ぬるいと見るや、11月30日以降は「全ての国からの新規入国を原則停止」と表明し、「入国禁止政策の…

映画「新聞記者」を見て

今日は短く。 2年前に公開された映画「新聞記者」を見た。モリカケや山口敬之の逮捕状もみ消しなど、アベ政権時代の「現実」が幾つも重なり、虚実ないまぜになっているが、率直に言ってよくつくったなと思う。主演の松坂桃李さんとシム・ウンギョンさんの二…

『職業政治家 小沢一郎』裏話

ジャーナリストの佐藤章さんが清水有高さんの「一月万冊」(5月19日付公開)で著書の『職業政治家 小沢一郎』について語っている。なぜ、小沢一郎なのか? 小生の小沢一郎に対するイメージは決して芳しいものではなかった。昔、宮沢賢治の足跡をたどろうと岩…

東北新社の外資規制違反 佐藤章さん再び

総務官僚の接待をめぐる一連の文春砲は東北新社の接待問題から始まった。 まず、この東北新社に所属する “スガ長男” が絡んだスキャンダルという面を前面に出して世間の耳目を引きつけてから、山田・内閣広報官を舞台に引っ張り出し……、谷脇・総務審議官に「…

NTT接待の構造的問題 佐藤章さんの解説

「文春砲」の炸裂が続き、総務省の違法接待問題は東北新社(スガ長男)からNTTへと飛び火している。文春の取材力というか情報網の凄さには戦慄を覚える(政治家や官僚でもないけど……)。しかしそれ以上に、今回のNTTの接待は「やっぱりお前もか」というレベ…

「2.26を忘れない」

いわゆる「二・二六事件」は、1936年2月26日、陸軍青年将校らが起こしたクーデター未遂事件だが、それから81年後の2017年2月26日、財務省近畿財務局の職員だった赤木俊夫さんは、上司からの指示を受けて、初めて文書の改竄を行い、一年後の3月7日に命を絶っ…

収賄罪と高額接待

法律に詳しいわけではないが、今回の接待問題に関して、刑法197条の収賄罪の条文を見ると、以下のように書いてある。<刑法197条> 公務員が、その職務に関し、賄賂を収受し、又はその要求若しくは約束をしたときは、5年以下の懲役に処する。この場合におい…

スガ長男の総務官僚接待の件

千葉県選出の小西洋之参議院議員は総務官僚から転じた人で、退官前には「総務省情報流通行政局衛星・地域放送課」の課長補佐を務めていて、今回のスガ長男(東北新社)による接待問題の当事者たちの中には当時の上司も含まれているという。2月22日放送の「AB…

「政令による支配」 H.アーレント

昨日は昼から雨が降り始めたので、外仕事はあきらめて、久しぶりに長時間、本を読んだ。古本で手に入れた『全体主義の起原』3巻本の「第2巻 帝国主義」。著者のハンナ・アーレントはアメリカに亡命したユダヤ系ドイツ人の政治哲学者。 彼女の書いたものはど…

壊されていく国

11月17日の参議院内閣委員会。日本学術会議の任命拒否問題について田村智子議員(共産党)の「質問」の動画を見た。自制はしていたが、見ている者にも怒りの程は伝わる。https://www.youtube.com/watch?v=bQOwuAiKseU田村議員:(日本学術会議の会員任命につ…