ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

ハンナ・アーレント

「泥船」の出航

「大船」に乗ったつもりが実は「泥船」だった――いやまあ、「泥船」は言い過ぎだが、最大限好意的な表現を使ったとしても、出航前からこの船は完全に舵が壊れていると思う。 迎賓館でバッハの歓迎会をやるなど、一部の国民からすればケンカを売られているよう…

三菱電機の検査不正のこと

三菱電機の長年にわたる検査不正が発覚した。遅くとも(「早くとも」!ではなく)1985年にはすでに不正をしていたという。今から35年以上も前の話だが、これよりも前からやっていたということになると、あの「バブル経済」以前ということになる。驚愕である…

厚労大臣とワクチン大臣

昨晩(1月20日)田村憲久厚生労働大臣は、アメリカの製薬大手「ファイザー」と年内に新型コロナウイルスのワクチン約1億4400万回分の供給を受けることで正式に契約を結んだと発表した。スガが「ワクチン担当」なる新部署を立ち上げ、その大臣に河野太郎を就…

軽信とシニシズムの同居

「桜を見る会」前夜祭の明細書と領収書の件。野党側の提出要求にアベ側は応じず。 「ホテル側に確認したところ、明細書は再発行しないと確認した。宛先や金額が異なる領収書を発行はできないと聞いている」などと1月5日付で回答。 野党側の再質問状にも、「…

嘘の繰り返し

ハンナ・アーレントの『全体主義の起原3』(みすず書房)から引用を二つ。 <嘘の持つ可能性についての恐るべき魅惑的で頽廃的な観念……>でっちあげとか嘘とかは充分に大がかりで大胆でさえあれば疑う余地のない事実に転化しうるのではあるまいか? 人間と…

「政令による支配」 H.アーレント

昨日は昼から雨が降り始めたので、外仕事はあきらめて、久しぶりに長時間、本を読んだ。古本で手に入れた『全体主義の起原』3巻本の「第2巻 帝国主義」。著者のハンナ・アーレントはアメリカに亡命したユダヤ系ドイツ人の政治哲学者。 彼女の書いたものはど…