ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

行政

休職と性加害

文科省の調査によると、昨年(2023年)度に「心の病」で休職した公立学校の教員が6,539人(前年度比10.9%増)と過去最多を更新したそうです。精神疾患が理由で1ヶ月以上休んだ教員数を含めると総数は12,192人となり、特に20代の教員の2%、50人に一人は1ヶ…

厚労省「キャリア」の中途採用

昨日コロナ・ワクチン接種と死亡者増の因果関係をめぐる国会議員の勉強会のことに触れましたが、会に呼ばれ、時に罵声を浴びていた厚労省の官僚が、権限を有する立場の人でなく、「上司」から「行け」と言われて無理やり駆り出された若手職員のように見えて…

ワクチンと死亡事例 国会議員の勉強会

超党派の国会議員による「新型コロナワクチン接種と死亡事例の因果関係を考える」勉強会(会長・川田龍平参院議員)の動画を見ました。ワクチン被害者遺族の会の方や医療関係者などが話をしていましたが、これは「天上界」(web)では話題になっても、「地上…

「政治主導を偽装した官僚専制」

最近安倍政権を「行政独裁」とか「官僚専制」と特徴づける人がぽつりぽつりと現れているように感じます。言葉として断片的には以前にも耳にしていましたが、筋立てた話を2つほど知りました。 日曜の毎日新聞朝刊に、ノンフィクション作家・保阪正康さんとジ…

11月27日 都の英語スピーキングテストのこと

東京都の英語スピーキングテストまであと一週間となりましたが、ここに来てもなお「異論」の噴出が止まりません。都教委は「着実に準備」「確実に実施」と説明していますが、業者に委託した試験監督のアルバイト募集からして杜撰な感じです(文言が与える印…

「#教師のバトン」再論

2021年3月、文科省が人材確保目的で、現場の教員に教師という仕事の魅力を語り継いでもらおうとして始めたものの、結果的に、労働環境の改善を訴える声のリレーになったために、教師の苛酷な労働実態が明らかとなってしまった「#教師のバトン」――今も続いて…

京都・大山崎町のこと

京都の南部に山崎の合戦の地として知られる大山崎町があります。宇治川沿いの京都競馬場から見ると、さらに西、桂川、木津川と合流する辺りです。関西の人にとっては、町の北側に天王山があることもあって、馴染みがあるかもしれませんが、東の人間には、「…

だってカルト国家なんですもの……

今の健康保険証を再来年(2024年)の秋に廃止してマイナンバーカードと一体化させるという政府発表には唐突感しかありません。昨日の二番煎じのようで恐縮ですが、お店が客にカードを強要するのに似た、こんな会話が頭に浮かびました。 店員:お客様、お買い…

都立高入試の英語民間試験導入のこと

東京都は来年(2023年)度の都立高校入試に英語のスピーキングテスト(ESAT-J 11月に行われる予定のアチーブメント・テスト)の成績を活用することを決めています。しかし、詳細を知れば知るほど、3年前に文部科学省が導入を断念した大学入学共通テストへの…

稲村ヶ崎と九十九里

無知にも程があると叱られそうですが、神奈川県鎌倉の稲村ヶ崎海岸が、海水浴場としては今は閉鎖されていることを知りました。夏ではなかったと思いますが、大昔に一度訪れた記憶があるので、びっくりしました。確かに最近、海開きのニュースで、片瀬海岸や…

「国葬問題」の国対ヒアリング

昨日(8月9日)、8月5日に続く2回目の「国葬問題」に関する国対ヒアリングがありました。 まず、「国葬」に要する費用です。これは予備費で賄うとされていますが、補正予算を組まずに予備費から出すのでは予算の使途を国会が事前にチェックできません。「国…

2015年夏、下村博文・文科大臣の疑惑

確か小学3年のとき、担任の先生が「このクラスには総理大臣が2人います」と切り出したのを覚えています。「えっ、誰のこと?」。みんなお互いの顔を見合いました。しばらくすると、先生はN君とI君の2人の名前を挙げて、「謎解き」をしました。N君は「博文…

国葬の「踏み絵」効果

「二度目の梅雨明け」の炎天下に共同作業が入って朝からけっこう忙しかったです。今日も短く。 日本人は和を尊ぶとよく言われます。これが個性を押し潰す同調圧力のスローガンとしてよく利用されるので、あまり真に受けるわけにもいきませんが、百歩譲って、…

安倍氏の国葬問題

朝日新聞の川柳が話題になっているそうです。本ブログでも引用した7月16日付の7撰ですが、全体として亡くなった安倍氏の国葬方針を風刺するもので、フッと笑うレベルの話だと思うのですが、人によっては笑うどころか激高しているというのですから、いやはや……

石木ダムの社会科見学で

長崎市の小学校で、子どもが書いた社会科見学の感想文のコピーを、お礼として案内者に送ったところ、名前を伏せたかたちで、案内者の関係するグループのブログに掲載され、長崎市教育委員会が無断でコピーを送った等の理由でこの教員を文書訓告とした、とい…

阿武町の給付金誤入事件のこと

山口県阿武町で起きた新型コロナ対策の臨時特別給付金の誤入金の件は、使い込んだとされる人が5月18日に逮捕されましたが、偶発事の積み重なりがこういう事件に発展することには唖然とします。12ヶ月くらい前までは、平穏な日常を生きていたはずの当事者たち…

GABAトマトのこと

スーパーに買物に行くたびに何となく感じていたのですが、冬場なのに(老人の感覚なので、すいません)野菜コーナーのトマトの種類がやけに多いなと。ミニから大玉までけっこう取りそろえられていて、(当然)値段も安くはありません。小生は、野菜は基本的…

「報道特集」教員の“ブラック勤務”問題 を見て

昨日のブログで、教員に授業評価をするよりも、休ませた方がいいと書きましたが、夕方、TBSの番組「報道特集」で「教員の“ブラック勤務”問題」を見ました。違法な長時間労働のことを「ブラック」と呼ぶ「語法」には違和感もあるのですが、他の職業も同じ問題…

大阪市の授業評価のこと

大阪市ではこの4月から市立の小中学校の若手教員の授業評価を始めるそうです。若手教員の授業を数値で評価へ 大阪市教委、子どもにはアンケート:朝日新聞デジタル「大阪市って全国学力調査やったら、全科目で全国平均を下回ってるんだってね。」 「そうなん…

アベサギノミクス GDPかさ上げの件

昨日1月31日、衆院予算委員会で国土交通省の統計不正の「集中審議」が行われたようです。この件に限らず、政府は責任逃れの姿勢が顕著です。しかし、「通過儀礼」ではないのですから、もう少し実態解明の意思を示せないものかと感じます。ことは国内総生産(…

子どもと若者の性教育のこと

ネットの記事を眺めていて、あとで読もうと思い「拾って」おいた「性教育」の記事(論考)を昨日読みました。フェミニズム研究者の清水晶子さんによる、昨年、2021年3月2日付の記事です。 日本の性教育の転換期に考える、真にヘルシーな性教育とそれがもたら…

まだまだ続くか 公文書偽造

この秋政界を引退した前衆院議長の大島理森氏がインタヴューに応じている。前自民党議員だったとはいえ、安倍菅政権時代の衆議院議長として、いくらなんでもこれは…と思う場面が度々あったと拝察する。12月25日付朝日新聞より。聞き手は上地一姫記者。森友「…

ワクチンと「天秤」

新型コロナの感染者が増え始めている。昨日12月24日、全国で新たに確認されたのは302人。前週の金曜(17日)から120人増えている。重症者も前日より6人増えた。東京都では39人の感染が確認され、予想どおりオミクロン株の市中感染者が出たことも報告された。…

腐敗国家

今日は手短に。 昨日12月15日、森友の文書改竄問題で亡くなった赤木俊夫さんの妻・雅子さんが、真相究明を求めて起こした損害賠償請求訴訟は、国が一転して請求の受け入れを明らかにし、裁判自体が終結することになった。「認諾」という法律用語は初めて知っ…

日本のデジタル化の「遅れ」について

狭い日本のさらに内の内に籠もって暮らす人間には、「外」からの視点は非常におもしろく感じる。 毎日新聞に「私が思う日本」という連載がある。東京駐在の外国メディアの特派員たちが交代で書いている記事で、日本で感じた違和感を伝えている。12月6日の朝…

土地の相続で考えたこと

相続税の申告の準備をしているが、少々難儀もしている。税理士に頼めばよかったのだが、行きがかかり上、自力でやることになり、預貯金や自宅だけなら「素人」でも、税務署のマニュアルに従って何とかできそうな感じはあったが、田や畑、借地など土地が絡む…

千葉県八街市の事故のこと

今週の週明け6月28日の月曜日、県内の八街(やちまた)市で集団下校中の小学生の列にトラックが突っ込み、2人が重傷、1人が意識不明の重体、そして、2人が亡くなった。現行犯逮捕されたトラック運転手は酒を飲んでいたことがわかり、子どもを車ではねて死なせ…

ワクチン供給ストップ!

昨日、所用で76歳になる親類を訪ねたら、「今からワクチンを打ちに行く」と言っていた。なるほど、千葉の田舎自治体でも着々と高齢者接種が進んでいるようだ。ことを堅実に進めてほしいと思いつつ、疑念もある。一般に高齢者は外出機会が多いわけではない。…

「土地規制法案」は廃案にすべし

外国資本による土地の買い占めが云々…と喧伝された「重要施設周辺及び国境離島等における土地等の利用状況の調査及び利用の規制等に関する法律案」――うんざりしてくるので「土地規制法案」と略するが、6月4日に参議院に送られたばかりのこの法案、明日16日の…

「水際」も「システム」も穴だらけ

GWにニューヨークから一時帰国したという日経ビジネス・池松由香氏の体験談(5月18日付記事)を読むと、日本の「水際対策」が「抜け穴」だらけであるように思える。縦割り行政の弊害はもちろんあるだろうが、小生には、携わっている公務員が全般的に「公」に…