ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

差別 偏見 不平等

「マイクロアグレッション」のこと

「マイクロアグレッション Microaggression」――不勉強にも、初めて知った言葉だが、「あからさまな」差別とまではいかないが、曖昧で無意識かつ見えにくい(認識されずにいる)差別のことを包括する語らしい。 TBSラジオのSessionのパーソナリティーの荻上チ…

「入管問題」を書くということ

「困ったときはお互い様」が死語になったとは思っていない。小生などは、一時「都会」暮らしを経験したとはいえ、農村で育った人間として、冠婚葬祭で近所同士が、今からすれば、過剰なまでに助け合う姿を見てきた。これは千葉に限らないと思うが、1960年代…

映画「新聞記者」を見て

今日は短く。 2年前に公開された映画「新聞記者」を見た。モリカケや山口敬之の逮捕状もみ消しなど、アベ政権時代の「現実」が幾つも重なり、虚実ないまぜになっているが、率直に言ってよくつくったなと思う。主演の松坂桃李さんとシム・ウンギョンさんの二…

「#わたしも投票します」

著名な芸能人が衆院選への投票を呼びかけている動画――非常によい企画だと思う。小生もテレビで見た。最初は若い芸能人たちが同世代に呼びかける内容かと思っていたら、そうではなかった。誰とは言わないが、若干「老世代」の方に近いか、足を踏み入れている…

ご都合主義的「日本人」

「日本人」という言い方は多義的だ。 「国籍」があるという点では「日本人」と「日本国民」は同義だろうが、先日ノーベル物理学賞の受賞が決まった真鍋淑郎さんは、日本の愛媛県出身ながらアメリカに渡り、1975年以降はアメリカ国籍を取得、当地でずっと研究…

揶揄の対象

今日は(も)短く。 過去のアベ発言を動画編集して笑いを届けてくれる「尾張おっぺけぺー」さんが、編集し直した動画を拝見した。「安倍晋三 胸に刻んだ爺ちゃんの言葉」。これは元は2018年、アベ絶頂期?に作成されたものらしいが、このたびこれに”新発見”…

山添議員の書類送検のこと

むかし若い頃、夜8時過ぎまで仕事をし、車での帰り途、コンビニで買い物をした直後に検問に引っかかったことがあった。そのときたまたまシートベルトをしておらず、お巡りさんにそのことを指摘されたので「はい、はい」と愛想よく慌ててシートベルトをしたが…

「ひるおび」のスポンサーであること

先日の「ひるおび」での八代弁護士の発言を、小生は、誹謗中傷(差別発言)と捉えているので、一方で、オリンピック組織委の会長やらプロデューサーやらが自らの差別発言で辞任して責任をとっているのに、他方で、八代氏が謝罪にもならない釈明をして大目に…

「車いす少年の違和感」

昨日のブログでも引用した前自民党幹事長で元総裁の谷垣禎一氏についての毎日新聞の記事。台所のテーブルの上においたままだったので、一面トップのこの記事の見出しを見かけるたびに違和感を抱いていた。 「こういうのが障害者なんだ」――これは谷垣氏自身の…

「日本という牢獄」

葬儀明け。納骨まで終わって一区切り。葬儀に参列した方々が父親の遺影を見るとみな表情を緩めていたのが印象的だった。父親のお骨は足も腕もしっかりしていて、すんなりと骨壺に収まらないほどだった。長い間、本当に本当によく働いたと思う。安らかに休ま…

DaiGO氏と「心の災害」

「のら猫 寛兵衛」さんのブログを見ていて、メンタリストDaiGo氏なる人物の発言を知った。そういえば、この方、テレビで出演者の心理分析のようなことをしていた人だった記憶がある。ああいう人を「メンタリスト」というのかと、今日初めて知った。 問題にな…

LGBT法案とIOCのこと

昨日(5月30日)、東京・永田町の自民党本部前で抗議デモがあった。自民党が(政府方針や世論に反して?)「LGBT理解増進法案」の今国会提出を断念する意向を示したことを受けてのもの。LGBT「差別なくすための法律を」 自民本部前でデモ:朝日新聞デジタル …

「生き合う」世の中に

当初は大阪の小学校の校長が実名で、市の教育行政への「提言書」を市長に送ったことについて書くつもりだった。かつて学校で働いていたものとして、非常に共感し、感銘する内容だったからだ。 5月20日付朝日新聞デジタルより部分引用を許されたい。大阪市立…

LGBTと自民党 & 愛知リコール署名不正

数日前のブログに、「…知らぬ間にその「価値観」が「倫理観」や「道徳観」に置き換わって善悪の基準などに転化すると、これは「差別観」とどこがちがうのかと思えてくる。」と書いたら、その事態を目の当たりにすることになった。 自民党は昨日(5月20日)、…

入管法と難民認定のこと

もうだいぶ前の話だが、学校に勤めていた頃、受け持っていた生徒の中に南米(コロンビア)出身の女子がいた。夏休み中の保護者面談に父親が来ることになったが、日本語が話せないので、自分が通訳すると言う。それでは聞かれたらまずいことが話せなくなるな…

選択的夫婦別姓のこと

名前の文化は興味深い。日本の名前にも、出自をはじめ、いろいろとおもしろいネタが多いが、世界でも、たとえば、ビルマ(ミャンマー)の人には代々継承されるような姓がないとか(必要な場合、両親いずれかの名と自分の名が併用される)、ロシアだと、名(…

「丸川は旧姓ですよね?」

橋本聖子五輪担当大臣の後任となった丸川珠代氏は「男女共同参画担当大臣」も兼任する。氏はオリンピックの帰趨と同時にこの国のジェンダー問題にも取り組む立場にある。「男女共同参画」なる語はお役所言葉で普通の人はあまり使わない(「ジェンダー」も理…

森発言をめぐって 上野千鶴子さんの話

「Business Insider」にジャーナリストの浜田敬子さんが社会学者の上野千鶴子さんにインタヴューをした記事があり、興味深く読んだ。企業組織のあり方に話が及んだ後半の多くは割愛し、オリンピック組織員会の森喜朗退任の件をはじめ、前半を中心にいくつか…

森会長は身を引くべき

学校で働き始めた頃、現代の社会問題についてテーマごとによく生徒にアンケートをとっていた。生徒の意識を探るのが目的とはいえ、当時はまだ若く、生徒と年齢が近かったから 、世代差とか、“感性ギャップ“ のようなものはあまり気にしてはいなかった。むし…

オカシオ=コルテスさん 振り返り

12月25日付の「HUFPOST」でエディターの國崎万智さんが、2020年に性差別やジェンダーギャップなどに対する発信で話題になった女性政治家を4人挙げ、その発言を紹介しているが、1人目として、アメリカの下院議員アレクサンドリア・オカシオ=コルテスさんを挙…

国会議員のほぼ9割が男性の国

総務省によると、2019年10月現在で、日本の総人口は1億2,617万人。そのうち男性は6,141万人、女性は6,476万人で、女性の方が男性より300万人余り多い。 しかし、国会議員に占める女性の割合は,2020年2月現在,衆議院で47/465人(10.1%),参議院で50/24…

日大の差別抗議

日大のオンライン授業で講師による差別的な発言があったことが問題になっている。「黒人さんが暴れている」という発言と認識にはもちろん問題があるが、単発的な舌禍だったら、解雇を求めるという話にはならないだろう。この発言があったという講義を起こし…

「人種差別のない国」 小熊英二さんの話

『単一民族神話の起源』や『〈日本人〉の境界』などで知られる社会科学者・小熊英二さんのインタヴュー記事「「民族」を発明した国、人種差別は他人事か」を読んだ。 中で記者が「もし日本の学生から「日本は人種差別のない国ですよね?」と聞かれたら、どう…

「アスリートである前に一人の黒人女性です」

誰かが指摘していたことだが、テレビニュースでは今日の出来事や事件を伝えた後、「では、スポーツです」と話題を替える。たとえ、それまで重い話が続いていても流れが寸断されて(チャラにされて)、まったく次元のちがう話が始まるような感覚に誘われる。…