先週毎日新聞を見ていたら、三面の「万能川柳」が3日続けて政治ネタばかり集めていて、「おやっ?」と思いました。選者の仲畑氏の「気まぐれ」か、それともその種の句が多すぎて掲載せざるを得なかったのか、いずれにしてもここから垣間見える「世相」は、自民党が「期待!」しているような「政治不信 → 政治嫌悪・政治忌避(=投票に行かない)」とは少し異なる感じがしないでもないです。いくつか引用させてください。
<4月2日(火)>
☆納税は個人の自由民主党 (仙台 小林さん)
・大臣が良く辞める党ジニン党 (壱岐 白井さん)
・5人衆指名手配のように見え (下関 則夫さん)
・自民村法令特区に誰がした (高石 ユーさん)
・永田町カネゴン発見特捜部 (宇部 ねこじじさん)
・泥棒を集めてをかし刷新会 (横浜 花色もめんさん)
・投票率高くなったら困る党 (埼玉 やすべえさん)
仲畑流万能川柳:納税は個人の自由民主党 | 毎日新聞
<4月3日(水)>
☆記憶ない大臣なんて大丈夫? (本庄 支持拾六さん)
・「適切な納税」党是にしたらどう?(海老名 水無月さん)
・不記載が許される議員(ひと)ダメな国民(ひと)(山口 高介さん)
・裏金で辞めず不倫で辞める国 (五條 ノウセイさん)
・麻生さん選挙に通る七不思議 (大東 ハミニクさん)
・特捜部特が付くので期待した (仙台 加藤さん)
・「しっかり」と「ていねい」使えば凌げます(和歌山 豆煮えた?さん)
・ぶらり旅「裏金の街」永田町 (下松 暇人さん)
・火の玉になってと言った人誰だ (宇都宮 栃木の虎吉さん)
・ちょっとずつ違うタイプのダメ総理(千葉 喜術師さん)
仲畑流万能川柳:記憶ない大臣なんて大丈夫? | 毎日新聞
<4月4日(木)>
☆どう見ても悪党なのに偉い人 (久留米 モロヘイタさん)
・法破る人が法律作る国 (船橋 植田たぬきさん)
・暗記より忘却を推す文科相 (大分 赤峰さん)
・「忸怩たる思い」有権者(こっち)のセリフかも(富田林 山本さん)
・私腹なら議員自腹は庶民です (掛川 僕ディランさん)
・麻生氏に美人と言われたくもなし(龍ケ崎 おまめさん)
・記憶ない我家で言うたら「呆けたんか」(池田 池田のヨンさん)
・句で笑いとばせなくなってきた政治(座間 ぼうちゃんさん)
・最近は言わなくなった「聞く力」(川西 波高しさん)
・不都合は白黒避ける岸田さん (大分 冨久どんさん)
・落としても比例代表生き残る (伊東 小粒山椒さん)
仲畑流万能川柳:どう見ても悪党なのに偉い人 | 毎日新聞
小生も体調の良い日は、外で草を取りながら、替え歌を口笛にして笑ってます。端から見てると、この人何ニヤニヤしてるんだろうと怪しまれるかもしれませんが……(笑)
♫ ぜ・い・き・ん ナシ ナシ
収支記載も ナシ ナシ
だから 書籍費用が 浮 く ♬
とか……
三週間くらい前のものらしいですが、モノマネ芸人の清水ミチコさんが痛快な「実験」動画を上げていて、笑ってしまいました。さすがです。……しまいには泣けてきましたよ。
「どんな悪事もいいメロディに乗せると感動的になる?」という実験 - YouTube
川柳にしても、替え歌にしても、風刺が単なるガス抜きになるか、それとも燎原の火のように拡がるかは、我々次第だと思います。子どもや若い人たちに、もっといい国、もっといい社会は残せる(はずだ)と思う「我々」であってほしいですけど。