ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

アメリカ

佐賀に沖縄を見た日

千葉県の木更津駐屯地に「暫定的」に配備されているオスプレイ(計17機)の1機が、今日午前、熊本県高遊原分屯地経由で、佐賀空港の西側に新たにつくられた佐賀駐屯地に移りました。来月中旬にかけて順次佐賀へと移送されるという話です。政府が進める南西地…

トランプ先生の総合的な学習の時間 5

トラ:Hello boys and girls. お元気かな? 生徒:げっ!? 前回で終わりだと思ったのに、まだやるんですか! 生徒:せんせーには申し訳ないんですけど、そろそろ別の人の話が聞きたいです。 トラ:私の話がタダで聞けるなんて、こんな幸運な生徒たちは君たち…

トランプにも「逮捕状」を

前回のブログで、今の段階でいくら何でも米国がイスラエルのイラン攻撃に加わるなどという暴挙(錯乱)はないと思っている(が、こればかりはわからない)などと書きましたが、ほとんど間髪入れずに、アメリカの「暴挙」を見せつけられて仰天しました。町中…

日本にとっての「戦争と悲惨性」

今朝NHKのニュースを見ていたら、イスラエルのある世論調査が紹介されていて、それによるとイラン攻撃を支持すると答えた人が70%(反対13.4% タイミングが悪い10.1%)で、ユダヤ系イスラエル人に限れば82%が支持すると答えたそうです。直前まで懸念さ…

トランプ先生の総合的な学習の時間 4

生徒 あれ? 今日は前にモニターがあるけど、先生がいないね。どうしたの? 生徒 今日はリモート授業らしいよ。 生徒 リモート? 休講でいいのに。そこまでしてやるほどの授業じゃないよー。 トランプ こらこら、誰だ? そんなことを言っとるのは!ハロー、…

「放火」される米国憲法秩序

トランプ政権の「悪行」をどういう言葉で表すのがいいのか、しっくりくるものがなかなか見つからなかったのですが、今朝の毎日新聞の井上達夫さんへのインタヴュー記事の「あちこち火をつけて回る」というのが、妙に言い得ている気がしました。井上さんは、…

我に返るか アメリカ、イスラエル

今朝の毎日新聞の一面に、米国トランプ政権がハーバード大学の外国人受け入れ資格を停止する発表をし、新規の留学生のみならず、在学中の留学生も、他の大学に移らなければ、滞在資格を失うとの記事があります。NHKのニュースによれば、大学側の申し立てによ…

トランプ先生の総合的な学習の時間 3

生徒 先生、今日は何をやるんですかぁ? もう、関税の話は聞き飽きましたぁ。 トランプ先生 今日は学級会だ。ルーム長の石破くんからみんなに話があるそうだ。 石破 えー、クラスのみなさん、今日は先日の講演会での江藤くんの発言について、みなさんのご意…

米国と欧州の「敗北」

今朝の毎日新聞のトップは、フランスのE.トッド氏のインタヴュー記事でした。だいたい『西洋の敗北』(文藝春秋)に書いてあったとおりの話です。彼は、ウクライナとロシアとの戦争で、米国と欧州は支援に失敗しているのではなく、「敗北(した)」と言って…

関税・関税!より教育・教育!

トランプ大統領就任から100日が過ぎたようです。トランプ政権の話題で、国内の大事な問題が相対的に小さな扱いになったり、かき消されたりしているという思いがあるので、必要以上に触れたくはないのですが、案の定米国内の支持率は、就任時よりも格段に低下…

トランプ先生の総合的な学習の時間 2

相変わらずお笑いぐさの先生です。 トランプ先生 どうも私の関税政策の根本を理解していない生徒が多くて困るね。君たち、ちゃんと私の話を聞いているのかね? 生徒 聞いてまーす。でも、先生のおっしゃることには無茶が多いと思いまーす。 ト 何が無茶なん…

トッドの見る米国の「ニヒリズム」

昨日、ハーバード大学は、学生や教員の「反ユダヤ主義的な活動(内実は「反ユダヤ」でなく「反イスラエル」ですが)」の取り締まりを強化するよう求めたトランプ政権の要求を拒否し、トランプ大統領は要求に従わない場合、補助金を打ち切る姿勢を見せている…

USA for ビジネス

今日は短く投稿します。 父親が死んでだいぶたちますが、「遺物」の整理がまだ終わっていません。今年こそと一念発起して、先月から勤しんでいますが、まだ終わりません(笑)。母親もそうでしたが、基本的に物を捨てない人(たち)なので、ある場所に物が増…

「不動産に詳しい」が「歴史を知らない」大統領の妄言

「米国はガザを統治する。ガザを所有し、不発弾などを解体し、敷地を整備し、破壊された建物を撤去し、経済発展によって多くの雇用と住居を提供する。……“中東のリビエラ”と言われるような素晴らしい場所になる可能性を秘めている」――トランプ米国大統領の妄…

トランプ大統領就任まであと10日

トランプ米新(再)大統領就任まであと10日となって、周囲が戦々恐々とするのを楽しむかのように、当人は傲慢な姿勢を露わにしています。曰く、「世界中の国家安全保障と自由のために、アメリカ合衆国がグリーンランドを所有し、管理することは絶対的に必要…

トランプ支持の「リアリティ」

アメリカの次期大統領に決まったトランプ前大統領は、支持者ともども過激な「言動」やネット戦略が話題になりますが、ジャーナリストの立岩陽一郎さんのルポを読んでいて、過激に映る「表層」だけでなく、「深層」をもしっかり見ないといけない気がしました…

米国 トランプ復権へ

昨日の米国大統領選はトランプ氏の再選・返り咲きが確実な情勢となりました。個人的には溜飲が(下がるではなく)逆に上がってくるような、何とも言えぬ不快感を覚えています。そもそも民主党のハリス氏が勝てばOKというような単純な話ではありませんが、…

「唯一の被爆国」に思うこと 

8月6日午前8時15分と3日後の8月9日11時02分――心に刻まれた時刻です。広島の資料館でその瞬間を「想像」」してからずいぶん月日が経ちましたが、来年も再来年も、生きていられたなら、それは変わらないと思います。 おとといは広島で被爆者慰霊のための式典が…

トランプ狙撃事件と銃規制

米国のトランプ氏が共和党大会で大統領候補に指名されました。3日前(7月13日)、演説中に狙撃されて負傷し、右耳にガーゼを当てた痛々しい姿で党大会の会場に現れ、拍手を浴びました。いつものごとく「吠える」ことなく、わりと静かにしているように見えた…

「国の指示権」の拡大

昨日5月30日、衆院で地方自治法の「改正案」が可決されました。非常時に自治体に対する国の「指示権」を拡大する内容です。現在自民党の裏金問題で政治資金規正法の改正に世間の関心が集まる中、「こっそりと」ということもありませんが、地方自治の根幹を揺…

きしユリ時事対談 プラス

戯れ言ですので、読み流していただければ幸いです。 ユ:あらぁ、岸〇総理じゃございませんの、お久しぶりでございます。 き:うっ、緑のたぬ……じゃなかった、小〇都知事じゃないか。こんなところで何をうろついてるんだね。 ユ:まあ「うろつく」なんて人聞…

「自分には何ができるか」

5月3日の今日は憲法記念日です。1947年のこの日に新憲法(日本国憲法)が施行されて、77年。憲法遵守義務のある公務員の頂点に立つ総理大臣が、率先して憲法を変えようと呼びかけ、他方で、「立憲民主党」なる名の政党ができるくらいですから、この間、この…

政治家とユーモア

岸田内閣の閣僚たちの失態が続きます。今度は葉梨康弘法務大臣の問題発言です。一昨日の夜、身内の自民党岸田派(武井俊輔外務副大臣)のパーティーで挨拶をし、その際「法務大臣は、朝、死刑のハンコを押して、昼のニュースになるのはそういう時だけという…

中間選挙を迎えるアメリカ

『宇治拾遺物語』という鎌倉時代(13世紀)の説話集に「猿沢の池の竜の事」という話があります。今は知りませんが、むかしは国語(古文)の教科書にも載っていた話だと思います。 「鼻蔵」と呼ばれる僧侶が若いときに、奈良にある猿沢の池の端に、「◇月◇日、…

国葬が「KOKUSOGI 2022」に変わるとき

安倍氏の「国葬儀」に反対する声明や決議が地方議会からも上がっています。 9月6日火曜、神奈川県三浦半島にある葉山町議会は、安倍氏の「国葬」に反対する意見書を可決し、翌7日、岸田文雄首相と衆参両院議長宛てに送付したそうです。9月8日付朝日新聞の記…

なぜ8月9日長崎に原爆が……

お盆が近づき、去年亡くなった父親の新盆見舞いで、毎日人が来宅します。8月は亡くなった人に手を合わせる時期ですが、今年は少し別格です。 安倍氏の銃撃事件から1ヶ月が過ぎ、歴史における偶然と必然の連鎖について、ぼんやりと考えることがあります。安倍…

「犬の連鎖」 トルストイ『文読む月日』8

土曜にTBSの番組「報道特集」を見ました。1960年代から70年代にかけて、アメリカで統一教会・政治部門の幹部をしていたというアレン・ウッド氏のインタビューの中に唖然とする話が出てきました。7月30日付紹介記事から引用します。「我々は世界を支配できる…

ウクライナ戦争の終わり方 孫崎亨さんの話

ジャーナリストの神保哲生さんが識者にインタヴューする好評企画。今回は、元外交官で評論家の孫崎亨(まごさき うける)さんから話を聞いています。 戦闘が始まってはや4ヶ月、現下のウクライナ戦争はまったく終結が見通せません。神保さんの話ではなお1日100…

「富ヶ谷殿」と「天の声」

哲学系ユーチューバーのじゅんちゃんさんが自身の動画で、桜を見る会前夜祭にサントリーが酒類を無償提供した件をとりあげ、いいかげん「あの人」を起訴しないと、法治国家の瓦解は止まらないと言っています。 5月31日付「哲学入門チャンネル」から文字起こ…

テキサス州の小学校銃乱射事件

銃社会・アメリカの「病理」と言われる惨劇がまた起きました。5月24日、米国テキサス州の小学校で銃乱射事件が起き、多数の子どもや教員が巻き込まれました。ニューヨーク州のスーパーで10人が死亡した銃による凶行から、まだわずか1週間のことです。 翌25日…