ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

環境

稲村ヶ崎と九十九里

無知にも程があると叱られそうですが、神奈川県鎌倉の稲村ヶ崎海岸が、海水浴場としては今は閉鎖されていることを知りました。夏ではなかったと思いますが、大昔に一度訪れた記憶があるので、びっくりしました。確かに最近、海開きのニュースで、片瀬海岸や…

父親と農 ある声明を見て

8月12日。父親が亡くなって1年。新盆見舞いに訪れた人たちとお話ししながら、父親が独りで黙々と農に勤しみ、それを周りの人たちも温かく見ていたことを改めて知りました。今、そのあとを展望もなく引き継いでいる息子には、父親の大きさばかりが感じられま…

サル痘と「感染症社会」

「感染症社会」などという言葉はまだ社会的に認知されていませんが、全体的な意識としては、感染症は遮断・撲滅するものではなく(やる気の問題はさておき、それが不可能だとわかり)、パンデミックを避けながら社会経済活動の規模を相応に維持する方向へと…

GABAトマトのこと

スーパーに買物に行くたびに何となく感じていたのですが、冬場なのに(老人の感覚なので、すいません)野菜コーナーのトマトの種類がやけに多いなと。ミニから大玉までけっこう取りそろえられていて、(当然)値段も安くはありません。小生は、野菜は基本的…

「辺境の国」の自己認識

日本を「経済大国」だと自認する人は多いようです。何せ名目GDPは米国、中国についで第3位という話です(一人あたりに換算すると20位以下ですが)。他方で、日本を「先進国」だと思う人の方はどうなのでしょうか。小生には若い世代になるほど少なくなってい…

生物分布の変化 「絶滅」と「根絶」

今年の冬は寒い。先日雪が降ったからそう思うのではなく、備忘録代わりにつけている日誌の今月の最低気温を見ると、 1日 0℃ 2日 -2℃ 3日 0℃ 4日 -1℃ 5日 2℃ 6日 0℃ 7日 -3℃ 8日 0℃ 9日 -1℃で、平均すると-0.55℃である。小生の居住地は比較的海岸に近い…

「未来のための金曜日」と若者のこと

ひとむかし前は人前で話をするのが仕事だったが、今や「人前」どころか「今日は誰かと話をしたかな」と思うほど “現場” から離れてしまっている。ふりかえるまでもなく、公的な場で話をするのは、緊張もするし、あまり得意ではなかった。うまく言葉を紡ぎ出…

「素顔のグレタ」

昨日、期日前投票で衆院選挙の投票とともに国民審査(最高裁判所裁判官罷免投票)をしてきたので、そのことを書くつもりでいたが、今朝の毎日新聞でグレタ・トゥーンベリさんの記事を読み、気持ちが変わった(「罷免投票」の件は、以下をご覧いただきたい。…

真鍋さんのノーベル物理学賞受賞

昨日の夕方テレビを見ていて、真鍋淑郎さんがノーベル物理学賞に選ばれたことを知った。何か聞き覚えのある名前だなと思っていて、しばらくしてから、ああそうだ、NHKの番組「地球汚染」に出ていた人だと思い出した。 「地球汚染」は1989年3月に2回にわたっ…

街の「排除アート」

ある学校の正門は石畳と赤レンガづくりで味わいがあった。春に桜が咲けば映画のワンシーンにでもなりそうな趣だった。ところが、その石畳の上にニョキニョキと数個の「オブジェ」が現れた。見るたびに違和感を覚えたので、事情通に聞いたら、朝晩の車の駐停…

福島第一原発の汚染水処理について

政府が決定した福島の汚染(処理)水の海洋放出の方針決定で、損害を受けるのは漁業関係者だけではないと思う。これを「風評」とか補償などというレベルの問題だけで語らせてはいけない。海が世界につながっているのはもちろんだが、原発事故とか放射能汚染…

「気候正義」と「静かな暴力」

気候変動対策(脱炭素社会)に関する江守正多氏(国立環境研究所)の論考を読んだ。2月26日にオンラインで開催された気候変動対策を検討する審議会で「将来世代」として意見を述べた高校生や大学生の若者世代の発言に共感し、触発されたことが綴られている。…

福島原発事故から10年

蓮池透さんの「3.11 福島第一原発事故から10年」と題する「メモ」を読んだ。事故とその後をめぐる問題点を包括的に知ることができる。これを「れいわ新撰組」の投稿だからと政治的バイアスのかかった文書と見るのは早計で、それでは “もったいなさ過ぎる” 。…

豊岡市の「コウノトリ育む農法」

先週畑の蕗の薹が顔を出していることに気づいた。もうしばらく様子を見ようと思い、雨が上がった翌日、再び見に行くとひょこひょこと伸びているので、ちょっと早めだが開いてしまうよりはいいと思って、今日いくつか取って、知人にもおすそ分けした。蕗みそ…