ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

美術

ワシントン条約会議の小さな記事

昨日毎日新聞を眺めていて小さな記事に目がいきました。見出しが「象牙の国内取引禁止決議案否決 ワシントン条約会議」となっていたので、なんで「否決」なんだろうと訝しく思いました。 ご存じのとおり、ワシントン条約は、絶滅のおそれのある野生動植物の…

クワクボリョウタさんのコメント

今日は短く。 新潟県十日町市の美術館を修学旅行で訪れていた中学生が展示作品を壊したことを知って、そう言えば、むかし修学旅行で京都のとある有名なお寺を訪れたとき、生徒が何を思ったのか、コースから外れて立派な石庭の中に入ってしまい、あとでお寺の…

ロシアの良心たち

AFP BB News にロシアで反戦の声を上げる人たちの記事がいくつかあります。 5月22日付の記事で紹介さている画家のエレーナ・オシポワさんは、独ソ戦でナチス・ドイツによって2年半近く続いた「レニングラード包囲戦」を経験した女性で、これまでウクライナ侵…

「雷」の啓示 あるNHKアナウンサーの転身

「雷に打たれる」という比喩表現があります。宗教改革で有名なマルチン・ルターの場合、比喩ではなく、文字通り落雷体験によって人生が変わったといいます。1505年7月2日、友人と野原を歩いていて落雷に遭ったルターは「お助けください、修道士になります!…

片山ふえ『オリガと巨匠たち』

片山ふえさんの『オリガと巨匠たち――私のウクライナ紀行』(未知谷 2010年)を読みました。副題にあるとおり、片山さんの西ウクライナの旅日記なのですが、案内人のオリガ・ペトローワさんをはじめ道中で出会うウクライナの人々の人生と時々の風景がみずみず…

街の「排除アート」

ある学校の正門は石畳と赤レンガづくりで味わいがあった。春に桜が咲けば映画のワンシーンにでもなりそうな趣だった。ところが、その石畳の上にニョキニョキと数個の「オブジェ」が現れた。見るたびに違和感を覚えたので、事情通に聞いたら、朝晩の車の駐停…