ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

教育・学校

「世の中、最後は金」の続き

ドイツの哲学者にシュプランガーという人がいるのですが、どういうことに優先的な価値を感じるかで、人間を6つのタイプに分けています。順に挙げると、理論的人間、審美的人間、経済的人間、宗教的人間、権力的人間、社会的人間の6つです。これ、おもしろい…

「東大刺傷事件」のこと

今日は短く。 何か事件や事故が起きるたびに、また、そういうニュースを知るたびに、その1日前は平穏な日常だったはずなのに、と思います。トンガ沖の火山の噴火もしかり、連日の火事や交通事故のニュースもしかりです。車を運転する前など、必ずそのことが…

子どもと若者の性教育のこと

ネットの記事を眺めていて、あとで読もうと思い「拾って」おいた「性教育」の記事(論考)を昨日読みました。フェミニズム研究者の清水晶子さんによる、昨年、2021年3月2日付の記事です。 日本の性教育の転換期に考える、真にヘルシーな性教育とそれがもたら…

学習履歴のデジタル化一元管理のこと

今日は短く。 昨日、政府が学習履歴などの個人データをデジタル化して一元管理するというニュースを知って、あることを思い出した。もうだいぶ昔の話である。 学校で働いていた頃、朝の打合せが終わり、A先生から話しかけられた。 「〇〇さん(小生)のクラ…

高校国語に文学を

今年の4月から高校の教科「国語」が模様替えされる。高1の必修科目である「国語総合」は、「現代の国語」と「言語文化」の二つの必修科目に、2・3年の「現代文」は「論理国語」と「文学国語」に分かれる。「論理国語」という新科目は、新しい学習指導要領で…

「親学」と「誕生学」のこと

再来年の2023年度に創設される「こども庁」の名称を「こども家庭庁」に変更することになった件は、12月8日、自民党が開いた青少年健全育成推進調査会の講演で、かねてより「親学」を唱えている高橋史郎氏が、「こども庁」を「こども家庭庁」に改めるべきだと…

「子ども家庭庁」という名称

「親がなくても子は育つ」ということわざがある。子どもというのは自分の力と周囲の助けで何とかやっていくものだ(だから、あまり心配しなさんな)と、子どもの行く末を心配する親への励ましというか、心の持ちようを説いた言葉だと受け止めてきた。しかし…

「論破」の文化 

1990年代であったか、学校の授業にディベート(討論ゲーム)を導入することが一時流行したことがある。「流行」というほど一般化したわけではないが、小生も実践例を真似て、試しにやってみた。「原発の是非」とか、「死刑制度」とか、ある論争的テーマにつ…

「いま 先生は」を読んで

これは学校で働いたことのある人なら誰もがわかる身につまされる話。しかも、ほとんどの人が改善したいと思っているのに、全体として悪化することはあっても、ほとんど改善されないという、まさに今の日本の政治の姿と二重写しになるような話だ。 朝日新聞が…

「親ガチャ」のこと

きっこさんのブログ記事「親ガチャ、国ガチャ、時代ガチャ」をおもしろく読んだ。 ご多分に漏れず?小生も「親ガチャ」なる語は今年の夏頃はじめて知った。カプセルに入ったおもちゃが出てくるガチャガチャというのがあるのは知っていたが、あれと同じように…

「校則見直し」のこと

今年の夏、埼玉県が県立学校を対象に過去3年間で校則の見直しをした学校を調査したところ、全日制高校の97%が何らかの見直しをしていたという。浮世離れした「ブラック校則」が学校の「旧態依然」の象徴のように語られることが多くなり、文科省や教育委員…

投票率と教育文化

10月8日の「報道1930」は見ておくべき内容だったかも知れない。翌9日にキャスターの松原耕二氏がドイツの若者の投票率のことをTweetしている。松原耕二 on Twitter: "昨夜の『報道1930』、ドイツでは若者の投票率も70%。背景には学校での積極的な政治教育が…

懐かしいプリント原稿

6月にパソコンが壊れてしまい、今のパソコンに古いデータの取り込みをしていたら、むかし懐かしい授業プリントの原稿が出てきた。テーマは「アイデンティティーを考える」だったかと思う。引用資料として、読んだ新聞記事をすぐに切り抜いた記憶がある。 中…

「従軍慰安婦」から「従軍」を削除すること

先週新聞を読んでいて小さな記事が気になってはいた。中学・高校の社会科教科書の記述から「従軍慰安婦」の「従軍」が削除されるというのである。慰安婦「従軍」を削除 教科書訂正を承認 文科省 | 毎日新聞 「従軍慰安婦」「強制連行」5社が教科書訂正 政府…

スポンサー・ファースト 鹿嶋市の場合

「『福祉のよろず屋』ぽれぽーれ」さんがTwitterで驚くべき事実を紹介している。 東京オリンピックの競技は多くが無観客開催だが、茨城県は「学校連携観戦チケット」による地元の児童生徒の入場を受け入れることを表明している。鹿嶋市はサッカーの会場にな…

教員免許更新制のこと

2009年から導入された教員免許更新の講習の見直しについて、春から中央教育審議会(中教審)で議論が進んでいる。小生はすでに学校から離れているが、もし、非常勤講師として勤めることにでもなれば、旧免許は有効らしいが、更新講習を受けなければ授業をさ…

千葉県八街市の事故のこと

今週の週明け6月28日の月曜日、県内の八街(やちまた)市で集団下校中の小学生の列にトラックが突っ込み、2人が重傷、1人が意識不明の重体、そして、2人が亡くなった。現行犯逮捕されたトラック運転手は酒を飲んでいたことがわかり、子どもを車ではねて死なせ…

辰鼓楼と「偽造、捏造、アベシンゾー」

「偽造、捏造、安倍晋三(ギゾウ、ネツゾウ、アベシンゾウ)」――東京都議選の応援演説で、ある衆議院議員が述べた言葉を弁護士の澤藤統一郎さんが紹介している。笑えるけど、笑えない(けれど、笑う)。 (6月25日付「澤藤統一郎の憲法日記」澤藤統一郎の憲…

一斉休校に感染防止効果なし

新聞の値上げと読者離れのスパイラル、「赤木ファイル」の公開日(6月23日)、「有観客」五輪への政府の猛進(妄信?)、山尾議員の政界引退?…等々、今日は記事にしたい話題がいくつかあったが、あえて、昨春の全国小中高校一斉休校にコロナ感染を防ぐ効果…

文科大臣「私が決めることじゃない」

これは惨いと思った。子どもたちはまるで「戦場」に送られる兵士のようだ。「赤紙(召集令状)」が来たら、親は万歳三唱でもして子を送り出せというのか。 オリパラへの子どもたちの動員について、昨日(5月31日)の参議院決算委員会での吉良よし子議員(共…

「生き合う」世の中に

当初は大阪の小学校の校長が実名で、市の教育行政への「提言書」を市長に送ったことについて書くつもりだった。かつて学校で働いていたものとして、非常に共感し、感銘する内容だったからだ。 5月20日付朝日新聞デジタルより部分引用を許されたい。大阪市立…

「令和の幸福論」を読んで

5月21日付毎日新聞、野澤和弘氏の「令和の幸福論 「役立つ」ことを強いられる日本の子どもたち」という記事を読んだ。以前(気がつけば、もうだいぶ前になってしまったが)学校で働いていたので、内容的に驚いたということはないが、考えるべきことは多いと…

前川さんの記事2つ 

「憲法の逆さ読み」というのがある。条文を逆の意味になるように変えた上で、改めて読み直してみるという一種のゲームなのだが、普通にそのまま読むよりも憲法条文の重さを感じることができる。確か、半世紀くらい前の教員の授業実践がまとめられた本か何か…

「 #教師のバトン」を見て

「#教師のバトン」というTweetを眺めている。文科大臣が「願わくば学校の先生ですから、もう少し品の良い書き方をしてほしい」などとコメントしていたので、文科省のHP上の本来の「#教師のバトン」も併せ読みし、先生方がどんなに下品な書き方をしているかと…

配川秘書は今……

「赤旗」が「スクープ」だと、「文春」みたいなことを言っている。 https://twitter.com/nitiyoutwitt/status/1377150670986305543【スクープ】桜を見る会前夜祭をめぐり略式起訴された安倍晋三前首相の元公設第一秘書・配川博之氏 〝公設秘書辞職で責任を取…

新学期を前にして

オリンピックやGo to よりも前にやらなければいけないことがある—―そう思わざるを得ない。 NPO法人キッズドアの渡辺由美子さんが「現代ビジネス」に書いている。3月28日付記事の一部から。 「冷蔵庫はからっぽ…」「今、助けて」 コロナで追い詰められる困窮…

「大人になったらなりたいもの」

第一生命保険が全国の小・中・高校生(合計 3,000 人)を対象に行った「大人になったらなりたいもの」の調査結果を公表した。 比較のために中学生男女の上位を並べてみる。https://www.dai-ichi-life.co.jp/company/news/pdf/2020_102.pdf <女 子> <男 子…

「オードリ-・タンの教育論」を読んで

朝日新聞の「不登校からIT相 オードリー・タンの教育論」という連載記事を興味深く読んでいる。2月27日付の記事(連載・第4回)では、中学卒業を前にしたタンさんと家族の様子が取り上げられていた。タン(唐鳳)さんは高校には進学しないと意思表示するの…

地震 & スーパークレイジー君のTwitter

昨晩大きな揺れがあった。眠気眼でしばらく様子を見ていたが、幸いにも、家の中では何かが倒れたり落ちたりということはなかった。階下の老人も無事で安堵した。外がどうなっているかはわからない。 早朝、テレビをつけると、震源に近い福島県や宮城県では崖…

「共通テスト」が近づいて

「センター試験」に替わる「共通テスト」が今月16・17日に行われる。当初今回から新たに導入されるはずだった英語民間試験や記述式問題は見送られることになった。おまけに現下の「緊急事態宣言」である。受験生には気の毒としかいいようがないが、最良の結…