ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

中田敦彦さん、蓮舫候補に聞く

 中田敦彦さんのYouTube大学で、東京都知事選の立候補者にインタビューした動画が見られます。収録日がいつだったのかはわかりませんが、昨日は蓮舫さんの回の前編が放映されていました(他に、小池編、石丸編もあります)。昨日のブログの延長で、今日はこの蓮舫さんの話の一部を起こしてみます。築地・豊洲神宮外苑、晴海等々、小池都政と大企業との癒着には呆れるばかりですが、ここでは例のプロジェクションマッピングの話の部分だけとりあげてみます。
【蓮舫①】蓮舫無双、炸裂!癒着政治の疑惑を徹底批判【都知事選対談】 - YouTube

 蓮舫地方自治法っていう法律があるんですけれども、東京都とか地方自治体の公金の管理って、結構厳しく決められているんです。ダブルチェックで、そのお金が無駄に使われていないか、あるいはポケットに入れられていないかっていうのを法律で厳しくしてるんですが、「実行委員会」という事業の実施方針をとってしまうと、そこの対象から外れちゃうんです。
 プロジェクションマッピングっていう、都庁を華やかに、ゴジラが来たりとかいうのがあって、観光政策としては否定はしないんですけども、お金の使われ方として、行革の視点で見たときに、これも実行委員会という方式が使われてて、都が直接事業をお願いしてるんじゃなくて、東京都と、都庁のある新宿区と、東京観光財団っていう都の関連法人がるんですが、ここから1人ずつ出して3人で事務局をつくってるんです。

 中田:実行委員会というのは、もっと多くの、たとえばNPOとか民間企業さんとかも乗り入れて……。
 蓮舫官だけでイベントをやると、企画から実行まで、非常に残念なときがあるじゃないですか。えっ、何でこのキャラクターっていうときとか。だから、実行委員会方式を使うと、民間のいいところと官のいいところ、専門性のいいものをお互いがぶつけあって、企画からイベント実行して、終わって整理をするまで。方式としてはとてもいいんです。ただ、法律で言うと、実行委員会のお金の使い方、どこかに委託をした契約のあり方、どういう執行をしたのかが一切見えないんです。
 中田:「見える化」してもいいはずなんですけどね。
 蓮舫見える化」の対象外なんです。……この実行委員会が事務所をどこに置いてるんですかって聞くと、都庁の部局にあるんです。電話番号どこですか、というと都庁の部局の電話番号なんです。そこに電話して、何とかさんという担当者に、あなたは今、都の人なんですか、実行委員会の人ですかって(一人二役みたいな)。それで負担金というのは、本来三者がそれぞれ出し合って事務費を回すんですが、負担金も100%都が持ってるんです。だけど、それを都議会で聞かれると、都の職員は、「いや、実行委員会は都とは別の組織ですから答えられません」*(って言うんです)。
 註)* プロジェクションマッピング 『情報公開ゼロ!』 - YouTube
 中田:「別組織だから答えられません」って言うために、その形態をとっていると受け取られてもしょうがないですよね。
 蓮舫契約はどうなってますか、お金はどうなってますか、「別組織だから答えられません」、事務所も電話も一体なのに。それで逃げられて、フタを開けてみたら、プロジェクションマッピングが委託をされている法人というのが、東京オリンピックの談合事件で、今東京都の競争指名が停止になっている大手広告代理店の100%子会社関連会社なんです。
 中田:それ、企業名って言っていいんですよね。
 蓮舫電通です。
 中田電通さんって、オリンピックの一件で(処分……)、今何て言いましたっけ……。
 蓮舫「指名競争の停止」です。手を挙げて、「事業を受注したいです」って言っても、期間限定で、「きみダメです」ってことで。
 中田:レッドカードが出されてて、今退場しているのにもかかわらず、受注できた?
 蓮舫関連企業が……。
 中田:グループ会社ですよね。関連企業が受注できたのは何でなんですか?
 蓮舫実は、3人いるって言ったじゃないですか、事務局に。東京都と新宿区と、もうひとつ東京観光財団っていうのがあるんですが、ここの理事の一人が電通の幹部なんです。この財団に出資しているのが電通なんです。
 中田:これ、都市伝説なんですか?
 蓮舫いえ、都市 “事実” です。 

 最後に、蓮舫さんの今回立候補を決意した「行間」というか心理の襞がうかがえた部分も起こしておきます。
 蓮舫……(国会議員を)20年やってて、今ほど私、自民党じゃダメだって思ってる時はないんですね。ここまで腐ってなかった。いろいろと政治とカネの問題、ありましたよ。でも、その度ごとに与野党議員立法で法律をつくって抜け穴を塞いできたんです。だけど、3,000万円裏金をもらって、それを追及されたら、「いや、裏金じゃないんだ、所得じゃないんだ、なぜならば、事務所の引き出しに入ってた」……そんなね、言い訳をする人が、前政調会長とか安倍派の幹部とか総理候補とか。それで(政治資金規正法の)法律改正は、野党第一党の声は聞かないで、結局自民公明だけで採決ですから。劣化が進んでるんです。その自民党がステルスで応援する人が現職であれば、戦いがいがあるとすごく思ったんです。……。

 これで小池三選となったら、自民党が国政で息を吹き返すでしょう。すでに投票を済ませた方も多いと思いますが、投票がまだの方々のこれからの一票一票が大事だと思います。七夕まであと3日です。



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