今日(こそ)は本当に短く!(笑)。
自民党の下村博文衆院議員が地元の子ども食堂を訪れ、スタッフと一緒に写した写真をTwitterに上げています。区議会議員が実情を視察するために訪れたというならまだしも、彼は衆院議員で党の前政調会長。いわば国政のど真ん中にいた(いる)人です。政治の無能を詫びにでも行ったのでしょうか。
自身の公式HPにあるとおり、「目先のことでなく、未来を見据えたしっかりとした政策を実現し、次世代の子供たちに良い未来を約束」する政治に邁進されていたのであれば、これは恥ずべきことです。スタッフの皆さんも、寛容に応じてないで「あんた、何しに来たんだ?」くらいのことを言った方が「効果的」だと思います。でないと、つけあがる一方です。(お店だから、なかなかね…とは思いますが)。
https://twitter.com/hakubun_s/status/1536190154213584896
プロフィール - 下村博文 公式WEB
さすがに、Twitterの反応を見るかぎり、この写真が氏の好感度アップにつながっている感じはありません。しかし、ある意味、この写真は今のこの国の時代相を象徴している気もします。
その日の食事がままならない貧困層がこれほど広範かつ恒常的に存在するのは、明らかな失政です。子どもたちを経済的社会的に支援しなければならないのは当然のことです。ところが、政府が声高に掲げる政策は、たとえば、防衛費の倍増だったり、貯蓄を投資へだったり……。一日の食べ物に困る国民がいる一方で、もっと武器を買うべきだ、です――これは最近頻繁にミサイルを飛ばしている国と根本的に何がちがうのでしょうか。そんな失政の一端を担ってきた人間を真ん中にして、みんな笑顔で写真におさまっているわけです(仏頂面ってわけにもいきませんけど)。まあ、政治のことは政治家(自民党?)に任せて、みんな元気にやりましょう、と。
このまま円安が進めば、輸入品の価格はさらに上昇し、タイムラグがあるとはいえ、物価もいっそう上がって実質賃金は下がり、貧困はまちがいなく今まで以上に深刻になります。子ども食堂を維持するのさえ難しくなるかもしれません。いつまでも「富ヶ谷殿」の顔色をうかがってないで、アベノミクスの呪縛を解かなければ、これは止まらないでしょう。しかし、日銀が呪縛を解いて通常の金融政策をとれば、国債の利率が上がって雪だるま式に債務が増えていく。まさに、進むも地獄、退くも地獄。前門の虎、後門の狼。八方塞がり、等々。こんな状況でも、台風や地震の災害のあとのように、みんなで何とか頑張っていきましょう、と。それはどうなろうが頑張るしかありませんが、そういう苦境に陥らないようにするのが政治であり、我々の命を預けられる人を選ぶのが国政選挙のはずです。政治は台風や地震とは違います。
昨日車で道路を走っていると、あちこちで選挙公示用のボードが立てられているのを目にしました。来週は参院選の公示です。
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