ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

2025-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「曖昧保守」の自民党と外国人受容

「保守」思想と外国人受容は相対立するものなのでしょうか。「保守」思想自体が曖昧で、よく言えば柔軟性をもつことに加え、「保守」を自任する人々が実際のところ「保守」と「守旧」、「右翼」などを区別しているようにも見えないので(もちろん重なる部分…

「純粋な涙」――ハンガン『涙の箱』

去年ノーベル文学賞を受賞した韓国のハンガンさんの『少年が来る』(クオン 2016年)を正月に読んでから、何となく彼女の作品をもう一冊読んでみたい気持ちがありました。 ハン・ガン『少年が来る』 - ペンは剣よりも強く 今朝の毎日新聞の書評欄で、作家の…

うやむや総裁選 自浄能力なし

当初、北九州市の学校給食をめぐる「騒動」について調べて書こうと思っていたのですが、自民党旧安倍派の裏金裁判で新証言が出てきたので、こちらについて短く書こうと思います。 裁判の主は、旧安倍派の元参院議員大野泰正氏とその秘書で、例のキックバック…

国勢調査・学力テスト・スマホの「病」

国勢調査の年らしく、先日封筒が届きました。仰々しくもあるこの調査、国として人口統計など基礎資料が必要だと言われると、まあそりゃそうかな、と思いますが、なぜ5年に一度なのか、理由は釈然としません。1920年(大正9年)から始まって今年で22回目だそ…

自治会内を歩き、自民党総裁選を考える

あまり詳しくは書けませんが、故あって自治会区内をまわって住民の話を聞いています。田舎も高齢化が進んでいて、小生なんぞはまだ「老人」のお仲間にカウントしてもらえませんが、住民の中には介護もなしに一人で生活している高齢者もけっこう多いです。「…

9.18の報道

9月18日は日中15年戦争の発端となった柳条湖事件のあった日です。それから今年で94年。100年、150年といった、いわゆる「節目」の年数ではありませんが、一年前のこの日に広東省の深圳で日本人児童が襲われる事件があったのは、この「歴史の記憶」と無関係で…

ポチの積極的事大主義

イスラエルによるガザの地上侵攻とジェノサイド(市民虐殺)が続けられ、ガザはおろかヨルダン川西岸を合わせたパレスチナ国家そのものを消滅させようとするイスラエルの傍若無人な蛮行に対し、「ニ国家解決」の原則に立ち返り、改めてパレスチナ国家の承認…

国家承認と二国家解決のゆくえ

イスラエルによる現在のガザ攻撃を止めるため、国際社会が動きました。12日、国連総会でサウジアラビアとフランスが共同提案したイスラエル・パレスチナ紛争の2国家解決と平和的解決を求める決議は、賛成142カ国、反対10カ国、棄権12カ国と、圧倒的な支持で…

「もう一つの正義」

今朝の新聞記事で映画監督の佐々木芽生(めぐみ)さんの名前を目にしました。彼女の名前は知っていました。むかし、和歌山県太地(たいじ)町の捕鯨・イルカ漁が、映画 「ザ・コーヴ」(2009年) の公開で一躍有名になりましたが、その一方的な視線に抗するよう…

伊東市長の選択

今月1日に不信任が決議された伊東市の田久保市長は、昨日(10日)辞任ではなく議会解散を「選び」ました。どういう見通し(打算)をもっているのか、まったく首をひねるばかりです。 選挙とは別に、学歴詐称については刑事告訴もされています。弁護士による…

総裁選笑劇場

すいませんが、今日は戯言です。 ――今日の「総合的な学習の時間」は〇民党党本部の社会科見学のついでに、総裁選に立候補を考えている人たちのお話を聞くという(ありえない)超大型企画です。 生徒 あのー、別に誰が〇民党の総裁になっても、ぼく、興味ない…

バルセロナの豆腐屋

今朝の新聞はどこも石破さんの退陣表明が一面トップでしょう。遅きに失したと思う人、自民党内のお家騒動だと冷ややかに見る人、等々……いろいろだと思います。 そう思いながら、紙面をめくっていくと、参政党が40年前に廃案となったスパイ防止法案を秋の臨時…

アルバネーゼ報告

国連人権理事会から特別報告者としてパレスチナの人権状況の報告を求められたフランチェスカ・アルバネーゼさんが、6月30日、現下のイスラエルによる一方的なガザの破壊行為とジェノサイドを、直接的間接的に支援している企業を網羅する報告書を提出しました…

「ならず者」政権

「ならず者」――「手に負えない者、素行の悪い者、ごろつき、無頼漢……」。 「Desperado(ならず者)」という歌があります。イーグルスの曲ですが、カーペンターズもカバーしていて、個人的にはカレンが唄っている方が好きです(年代が知れてしまいますが 笑)…

「移民の受け入れ」に向き合うこと

※題名を「『移民問題』に向き合うこと」から「『移民の受け入れ』に向き合うこと」に変更しました(追記)。 この国では「謙虚」は美徳のひとつでした。「でした」と過去形にしましたが、今でも基本的にそうは変わっていないと思います。某国の大統領のごと…

衆院選挙は自民党が勝つまで毎年やるってか?

石破政権、大ピンチですね。昨日の自民党の両院議員総会で、党四役から辞意表明がなされたことで、石破さんが一人だけ完全に宙に浮いたかたちです(ちなみに木原選対委員長ってまだやってたんですね。参院選大敗の責任をとって、まず一番先に辞めたと思って…

銃声が消えた街・砂川  

熊の出没がニュースになります。9月1日から市町村の判断で市街地での発砲を認める「緊急銃猟制度」が始まりましたが、千葉県は周りが海と川に囲まれて、「陸の孤島」のようになっていて、大昔に熊が「移住」してこなかったせいか?熊が現れない県です〔でも…

「原発脳」と「再エネ脳」

千葉県の銚子では、沖合に洋上風力発電所を建設し、3年後にも営業運転に入る計画でしたが、先月末、三菱商事は採算が取れないことを理由に、この事業から撤退すると正式に発表しました。事業を前提に周辺環境を整備し、地元漁協などと話をつめてきた銚子市と…