ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

2025-10-01から1ヶ月間の記事一覧

後進に道を 高市の「使命」はアベ2.0ではない

米国トランプ大統領の来日で、昨日のメディアは日米首脳会談の報道一色でした。「演出(詐術)」の妙でも観察しようという気にもならず、テレビはチラ見してスウィッチ・オフでしたが、途中、ちらっとトランプが高市の肩か背中に手を回した映像を見たときに…

高市所信表明演説の力点

今日は短く。 昨日高市首相の所信表明演説がありました。昨日のTVで報道用に短く編集された「ダイジェスト(抄録)」を見ていて感じたのは、「強い経済」とか「日本列島を強く」とか、「強(い)」という文字や語が目立つということでした。これは「強さ」…

生活者目線の外国人政策を

にわかに世間の関心を引き始め、自民党の総裁選でも論点の一つとなった外国人政策ですが、高市首相は総裁選中の演説会か何かで、自身の地元でもある奈良の鹿を足で蹴り上げる、とんでもない人がいる、日本人が大切にしているものを痛めつけるのはおかしくな…

第一弾「働かせたい改革」

スーパーなどで買い物をしているとたまに気づくのですが、たとえば袋に数個入ったリンゴやミカンを買ってきて、家で中身を見ると、一個くらいキズがあったりとか、1個売りだったら絶対に買わないようなのが混ざっていることがあります。買うときに注意して見…

TACO高市内閣発足

昨日自民党の高市早苗総裁が総理大臣に選ばれ、(ようやく)新内閣が発足しました。自分が年をとったせいもありますが、政治家の面々が軽薄・卑俗に見えてしまってしょうがないです。今さらながら、本当にこういう人を総理大臣にしちゃうんだと思うのは、(…

「社会的な涙」 ― ハンガン『涙の箱』

昨年ノーベル文学賞を受賞したハンガンさんの新訳『涙の箱』(評論社)を読みました。人の涙をめぐる清らかなストーリーだと思います。帯に「大人のための童話」とありますが、(小中の)子どもが読んでも、それなりに心に響くものがあると思います。情感に…

「野心もなく総理になった人」

昨日元首相の村山富市さんが亡くなりました。2025年10月中旬、自民党が維新と連立茶番劇を演じるさ中、皮肉な(というか「天の声」のような)訃報に思えます。 1994年、自社さきがけの三党連立政権のトップに座ったとはいっても、実質は政権復帰に執着した自…

再エネ発電への貢献度

今朝の新聞によると、連立政権協議で自民党は維新の協力を得られる見通しがたったようで(閣外協力らしいです)、「連立」ではなく「連携」、自慰じゃなくて自維連携ということになりそうです。自民党は参議院では(何と!)NHK党と会派を組むようです。…

議会多数派と政権が直結しない政治運営

首相指名をめぐって連日多数派工作が続いているようです。立憲から統一候補を打診されているタマタマは、基本政策の一致がないと安定的な政権運営ができない云々と難色を示していますが、要するにわざわざ立憲と組むよりも自民と組んだ方が「安全」だと思っ…

連立解消で自民党は何議席減らすか?

公明党が自民党との連立政権から離脱して今日で3日。誰が総理大臣に指名されるか予断を許さない混とんとした状況が続きますが、公明党の組織票を失った自民党にとっては、かりに高市総裁が次期総理大臣になれたとしても、すぐに解散総選挙をうてる状況ではな…

「サナエゴノミクス」

先日読んだ『日本経済の死角』(ちくま新書)の著者、河野龍太郎さんは、「アベノミクス」という語を冒頭で一回使ったきりで、著書の中ではほぼ使っていません(著書では代わりに「アベ政策」と称しています)。意図するところは不明ですが、時代を画する経…

短信 高を括っていた高市自民

高市・自民党総裁就任を受けて、数日前のブログで「(高市氏が)次のゲートが開いた途端に落馬なんてことにならないかと密かに期待……ではなく、ご心配を申し上げます。公明党との連立協議も順調ではないようですし」などと軽口を叩いたら、何と今日午後の自…

万博 パレスチナ館スタッフの思い

昨日の毎日新聞に、大阪・関西万博のパレスチナのパビリオンでスタッフを務めた2人の日本人学生のインタビュー記事がありました。二日続けてになりますが、若い人の声に励まされる思いです。 それぞれの万博:/4 パレスチナに連帯を 私たちは中立でいられな…

「分断」を越えて ある座談会記事

おとといのブログで「極左」って何? とか、政治的に中立だったら、「極左」も「極右」も同じように批判すべきなどと書きましたが、立場が違うなと思った人と突っ込んだ議論をするのは、正直なところ、なかなか厳しいなと感じることがしばしばです。でも、た…

メモ 米国 憲法制定と大統領の存在意義

去年の夏に刊行された上村剛(かみむら・つよし)さんの著書『アメリカ革命』(中公新書)の評判がわりとよいので、今度読んでみようと思って調べていたら、「著者に聞く」というwebのインタビュー記事があって、中に興味深い話が載っています。 『アメリカ革…

高市政権とスパイ防止法

土曜に自民党の新総裁が高市早苗氏に決まってから、しばらく模様眺めをしていましたが、週明けの昨日月曜には東証の日経平均株価が2,000円を超える上昇となりました(今日も上がっていますが)。この上げ幅はちょっと異様に感じます。安倍政治の二番煎じが始…

河野龍太郎『日本経済の死角』

エコノミストの藻谷浩介さんが以前新聞の書評で「絶賛」していた新書を読んでみました。 今週の本棚:藻谷浩介・評 『日本経済の死角 収奪的システムを解き明かす』=河野龍太郎・著 | 毎日新聞 確かに「なるほど」と納得・共感する箇所ばかりです。特にここ…

Dappi自民党と首里城の「再建」

自民党の総裁選ネタにはもう飽き飽きですが、今朝の新聞に小さな記事があって「やっぱりな」と思いました。 自民総裁選管、「やらせ」問題で厳重注意か 対象や内容明かさず | 毎日新聞 前回のブログで書いた通り、「やらせ」は小泉陣営だけじゃないようです…