ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

「#1.5億の真相解明を求めます」

 清水有高さんの「一月万冊」で佐藤章さんが、河井夫妻の選挙買収事件で自民党から支出された1億5千万円の選挙資金疑惑のこと、これをめぐる検察の動き、そして、菅内閣東京五輪開催に拘泥する真意などについて解説している。5月21日・23日付公開分から以下に概要を起こしてみる。

特ダネ!安倍逮捕!?東京五輪強行開催も全て安倍晋三前首相の1.5億円疑惑を誤魔化すため?検察が未だに諦めていない大疑獄事件。元朝日新聞記者ジャーナリスト佐藤章さんと一月万冊清水有高 - YouTube

特ダネ!検察が動いている!安倍逮捕か?1.5億円はどこで動いた?元総理大臣不正受領?安倍晋三と河井克行の動きを時系列でまとめたら・・・元朝日新聞記者ジャーナリスト佐藤章さんと一月万冊 - YouTube

 5月12日に自民党広島県連は党本部に政治とカネについて説明責任を果たすよう申し入れをしています。先の再選挙で自民党候補が落選したように、大規模買収事件に対する有権者の眼は厳しい。河井夫妻の選挙資金とされる1億5千万円について、誰からも説明がない。みんな俺は知らない、関係ないと言っているだけだ。しっかり説明しろと、県連会長の岸田・前政調会長は、ビシッと言ってるわけです。ここにきて、岸田さんがなぜこんな強気な発言をするようになったのか、いろいろな情報を総合すると、私(佐藤)には読み解けるような気がするんですね。

 どういうことかというと、まず一連の発言を振り返ってみます。5月になって、3日に安倍さんがBSフジで「菅氏が当然首相をつづけるべきだ。総裁選は去年やったばかりで、一年後に総裁を替えるのか。自民党員であれば常識をもって考えるべきだ。私が辞任した後の後任で、急な話だったし、菅氏は大変だった思う……」などと、菅さんを持ち上げるような発言をしています。
 その後、5月11日には二階幹事長も、「政治の安定が一番大事だ。菅首相に対する国民の期待や支持は順調な高まりを見せている。」と言っているんです。その割には、各種世論調査内閣支持率は大きく下がってますが(笑)。「不支持」の高まりのまちがいじゃないですかね。いったい、安倍さんも二階さんもどうしたんだろうと。順番で言うと、この後に、岸田さんの広島県連の申し入れがあるわけです。
 で、5月17日になって、二階幹事長がいきなり、1億5千万円の支出に関して、私は関与していないと言い出すんですね。さらに、後ろにいた林・幹事長代理が「実質的に広島選挙区は当時の甘利選対委員長が対応していた」と言ったから、甘利さん、突然火の粉が飛んできて(笑)、「私は1ミリも、1ミクロンも関与していない」と目を白黒させて強調してましたよね(0.9ミクロンくらいは関与してるかも……笑)
 それで、翌日の18日に岸田さんは、BS-TBSの「報道1930」で、1億5千万円について当時の幹部が相次いで関与を否定しているが、「論点がずれている」、「私が言っているのは、1億5千万円を出したその後、それを何に遣ったのか、それを明らかにしてほしい」と。今まで従順なイメージのあった、あの岸田さんが二階さんにも全然怯まない、これはいったい何があったのか?

 1億5千万円を何に遣ったのか、というのは、どこに流れたのか、ということです。河井克行さんは裁判で2,900万円の買収にこの1億5千万円はつかっていないと言ってるんですね。もし、それが嘘で、1億5千万から出していたとしても、残りはまだ1億2千万円余もある。これ、どこに行ったんだということになります自民党の会報を何度も全県に配ったというが、それで億を超えるには、表紙が金箔で覆われているとか?、相当豪勢な装丁の冊子にちがいない。…が、その豪華仕立ての「現物」がないのである)
 この解明に岸田さんは非常に強い姿勢を維持している。これは、僕が思うに、岸田さんは確たる情報に触れた可能性がある。つまり、検察です。みんなもう検察はこの件では動いてないものと思っていたかもしれませんが、どっこい検察は動いていた。諦めてなかったわけです。僕が把握している情報では、1億5千万円がどこに流れたか、検察はもうつかんでいる。

 二階さんは、私は関与していないと言いましたよね。ところが、政党交付金を含む政治資金を党から出すにあたっては、何人かのハンコが必要なんです。自民党の慣例では数人の稟議が必要で、何人かがハンコをおすわけです。僕は6人と聞いてますが…。そのときに、みんな知るわけです。1億を超える巨額だけに、幹事長のハンコは絶対に必要だと。それから総裁、当時は安倍さんですが、総裁の印は必ずしも必要ではないということらしいですが、この稟議については、二階さんと安倍さんが関与しているのはほぼまちがいない。
 検察がつかんでいるのは、誰かにカネが渡ったのは確実で、その「誰か」とは誰かということです。情報を総合すると、どうも二階さんのところには行ってないんじゃないか。そうすると、二階さんの発言にも符合するところが出てくる。「…支出には関与していない」という17日の発言は、私のところには流れていないということを言ってるんですよ。しかも、これ記者会見でしゃべったことですけど、記者に対して話してるんじゃなくて、記者の向こうにいる検察に向かって言ってるんです。これは二階さんのアナウンスなんです。
 で、だんだん解けてくるんですけど、5月3日に安倍さんが、菅さんは続けて首相をやるべきだと突然言い出したのは、安倍さんもこの「情報」に触れたにちがいない。そうすると、検察を止める手立ては菅さんしかいないじゃないですか。安倍さんとしては、自分も長く首相をやってきたから、首相の力というのを知っている。そうすると、これもう、菅さんにすがるしかないということなんです。


 ……つまり、1億5千万円が誰のところに流れたのかは明らかで、検察もすでにその事実を把握しているというのである。

 長くなるので、以降は割愛するが、後半は検察が強制捜査に動くタイミングについて解説していた。6月16日に国会が閉幕するので、去年の河井夫妻の件を重ねれば、このタイミングで……ということも考えられるが、検察にとって悩ましいのは、今年は、6月25日公示、7月4日投開票の東京都議会議員選挙があることだ。選挙前に動くと、選挙妨害の非難が出かねない。さらに、7月23日から8月8日、8月24日から9月5日までオリパラが強行されれば、世界中から報道関係者が集まる中で格好のネタを供給することにもなる。しかし、ぐずぐずして手をこまねいていると、8月には検察人事で陣容が一新され、9月には自民党総裁選、10月には衆議院議員の任期切れを迎える。もし、オリパラの中止が決まれば、検察は都議会選挙の後に動きやすくなるが、自民党はそうはさせじと動くだろうから、何が何でもオリパラ開催を無理強いして譲らないだろう、と。つまりは、疑惑隠し、検察の捜査を食い止めるためにオリパラが開催されるという倒錯した構図が浮かんでくる。

 佐藤さんの以上の推測が正しければ、なぜ菅政権が狂ったようにオリパラに拘泥するのか、単なるメンツにしては異常すぎる暴走の意味が見えてくる。これもまた、選手や国民のことなど眼中にない、完全なる五輪の「私物化」なのである。そして、この国に垂れ流された害悪の根を断つための第一弾として、まず、牢屋に入るべき人は、牢屋に入ってもらわないといけないし、そのためには国民総意による検察の後押しが必要になると改めて思う。検察にはひるむことなく粛々と捜査を進めてほしい。



 
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