ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

五輪世論 諦め体質への異議

 昨日の午後、陽が出てきたので草を取りながら、夏野菜の剪定をした。GW前に植栽した胡瓜は先週から実をつけだして、もう2,3本食べた。この話を札幌の人に伝えたら、千葉は暖かいんですねえと返事が来た。
 父親の代わりに見よう見まねで始めた野菜づくり。父親の痴呆が進む前は、ああしろ、こうしろと、時季に応じてあれこれ指図されて少々煩わしくもあった。鉄則というほどではないが、父親がよく口にしていたのは「病気は外から来る」ということだった。茄子やトマトの下に稲わらを敷いたりマルチをするのは、雨の跳ね上がりで泥がつき、そこから病気になるのを防ぐためだし、そら豆の天敵アブラムシをこまめに退治しなければならないのは、アブラムシが病気を運んでくるからだ。今となってはもう少し真面目に話をきいておけばよかったかなと思うこともあるが、あとの祭りか。でも、話好きで、始まると長いからな…(苦笑)。

 「病気は外から来る」――これは、新型コロナにも当てはまる。そもそもこのウィルスは多くの国々にとっては「外」から入ってきたもののはずだった。ワクチンが登場する前から感染の抑え込みに成功していた国々は、いち早く国境を閉鎖し、国内の検査と感染者の隔離を徹底していた。やはりこれが対策の基本なのだと思う。入国制限と検疫が甘いと、国内だけでいくら抑え込んだとしても、どんどんウィルスが入ってきてしまう。日本政府は現在国民にワクチンを打つことを至上命題にしているが、「外」を疎かにしていては、いつまでたっても感染は収まらない。

 そう考えると、東京五輪でいくら「御一行」の規模を縮小したとか、全員ワクチン接種済みだとか、毎日検査を義務化する…等々と言われても、外国から人が入ってくることはやはり脅威である。選手は選手村と競技会場の間を往復し、競技が終わればさっさと帰国するなどと言われている(想定・願望されている)が、今の選手たちの中には昔のアマチュアのみの時代とはちがい、プロ選手もいて資金力があるから、専用の宿泊先を確保するくらいのことは容易にできるし、たぶんそうするだろう。メディア関係者が選手の取材のみで動き、一切街に出ず、一般の人々と接触しないというのもほとんど絵空事だ。政府を含む主催者側はこうした具体的な疑問にひとつひとつ答えなければ、不安は解消しない(来日した人々がウィルスを自国に持ち帰る危険性も考えなければならない)。「国民の安全安心を守り抜く」などと空念仏を唱え続けているうちに、開会まで1月半となってしまった。

首相、五輪中止の可能性に初言及 具体的基準は語らず | 毎日新聞

 ところが、ここにきてオリンピックの開催をめぐる世論にも若干変化が見えてきた。読売新聞の調査では、東京五輪パラリンピックについて「開催する」が50%、「中止する」が48%で、「中止」を求める声は、前回(5月7~9日調査)の59%から11ポイントも減ったという。
東京五輪「開催」50%、「中止」48%…読売世論調査 : 世論調査 : 選挙・世論調査 : 読売新聞オンライン

 一方、JNNの調査でも、「開催すべき」と答えた人が44%(35%)、「中止すべき」「延期すべき」がそれぞれ31%(37%)、24%(28%)で計55%(65%)で、こちらも前回から10ポイント減である(カッコ内は5月8・9日調査時の数値)。
JNN世論調査で五輪「開催」44%、「中止」3割、「延期」2割超(TBS系(JNN)) - Yahoo!ニュース

 ここまで来たら、もう今さら反対してもしょうがないということなのだろうか。この「諦め体質」を百も承知だから「彼ら」は「ごり押し」をやめないのだろう。しかし、「諦め」の結果がどういうことになるのか。こんなギャンブルに巻き込まれて命を落とすなど、自分だろうが他人だろうが御免被りたいのだが。



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