ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

報道

「8.20 報道特集」を見て

昨日(8月20日)の夕方、TBSの「報道特集」を見ました。統一教会問題を掘り下げるという「触れ込み」だったので、うっかり見逃さないように、録画予約までしました(笑)。番組注目の萩生田衆院議員(自民党政調会長)と教会とのかかわりをまとめた部分は、…

「丁寧な説明」考

子どもの頃、岡山県と鳥取県の県境・人形峠がウランの産出地であることを知りました。学習用の地図帳には、人形峠に鉱山記号があり、その下に赤字でウランと入っていたことをおぼえています。しかし、このウランと核、とりわけ原子力発電との関係を、当時は…

続 国葬問題

政府が安倍氏の国葬をすると言い出したとき、こんな疑惑だらけの大嘘つきを国葬にする必要はないと思いました。しかし、その一方で、歴代最長政権の首相だったから国葬にふさわしい、などと説明されると、多くの人は、そりゃそうかな、と思うかもしれないと…

NHTK 日本放送統一教会

NHKが政権忖度(=グル)放送を始めるようになって久しいのですが、安倍氏が銃撃された翌日の7月9日土曜、参院選投票日直前であるにもかかわらず、NHKは急遽特別番組を仕立てて放送し、暴力によって、「言論が萎縮するというようなことだけは、あってはなら…

統一教会元信者の証言

昨日TBS「報道特集」を見ました。統一教会の元信者が実名・顔出しで取材に応じる、その決意と姿勢に、メディアも視聴者も応えなければいけないと思いました。動画がありましたので、文字に起こしてみます(※元信者の名前はイニシャルにしました)。「昔から…

「そんたく」とは「共謀・共犯」のことか?

連日の暑さと連日明らかにされる統一教会報道にはゲンナリします(「真相」が報道されること自体はよいのですが、その内容には唖然、慄然とさせられることが多いです)。“統一教会汚染” とも呼ぶべき、特に自民党の、とりわけ清和会(安倍派)の国会議員たち…

「犬の連鎖」 トルストイ『文読む月日』8

土曜にTBSの番組「報道特集」を見ました。1960年代から70年代にかけて、アメリカで統一教会・政治部門の幹部をしていたというアレン・ウッド氏のインタビューの中に唖然とする話が出てきました。7月30日付紹介記事から引用します。「我々は世界を支配できる…

ある「ジャーナリスト」のこと

「ただ……なだけ」「ただ……したいだけ」なのに……という情緒的反論?(へ理屈?)をまた見た気がしました。議論や問題の核心を外して心情に訴え、同情を引く手法です。へ理屈の類いだけに普通の議論にはなりません。「思いは個人の自由だ」「考え方は人それぞ…

勝共と売国

今日は本当に短く。 昨夜のBS-TBSの番組「報道1930」にかかわるTweetを眺めていたのですが、これはちょっと衝撃的でした。本日(7月23日)10:00からYouTubeで放送の録画が見られそうなので、是非見ておきたい内容だと思っています。「現物」を見ていないの…

安倍氏の国葬問題

朝日新聞の川柳が話題になっているそうです。本ブログでも引用した7月16日付の7撰ですが、全体として亡くなった安倍氏の国葬方針を風刺するもので、フッと笑うレベルの話だと思うのですが、人によっては笑うどころか激高しているというのですから、いやはや……

「容疑者」の手紙を読んで

安倍氏を銃撃した容疑者が事件前日にある男性に送ったとみられる手紙を読みました。すでに現物の写真やコピーがネット上に多数出回っているようですが、全文を掲載していたものが次々と削除され、異様な感じがします。ソウル・フラワー・ユニオン on Twitter…

「クーリエ・ジャポン」の記事を読んで

講談社のオンライン誌「クーリエ・ジャポン」には、外国の記事がいろいろと翻訳・紹介されていて興味深いのですが、読んでいると、彼我の記者の視線のちがいを感じることがあります。おそらく記者の背後に広がる社会が日本とはちがうからでしょう。それは社…

安倍神格化と疑惑封じ

昨晩テレビで岸田首相の記者会見を眺めていたら、亡くなった安倍氏の葬儀を、この秋、国葬の形式で行うと「宣言」していて、ちょっと驚きました。というのも、国葬にするかどうかについては国民のあいだで賛否がわかれているため、政府は慎重に判断するもの…

「教団国家」の「正統」と「異端」

Twitterを見ていて共感したことばがが幾つかあります。 まず、岩下啓亮さんの昨日7月12日付のTweet。引用をお許しください。 https://twitter.com/iwashi_dokuhaku/status/1546546076949573633国が「納税しろ、納税は国民の義務だ、消費税減税などもっての他…

これは「民主主義への挑戦」なのか?

8日に安倍氏が銃撃されて亡くなった件をめぐり、メディアや政治家たちから「言論の自由の封殺、民主主義への挑戦」という言説があふれていることには違和感をもっています。警察発表によれば、逮捕された容疑者の話から出てくる動機に、政治的意図を感じさせ…

報道の暗中模索、五里霧中

まだ、昨日の「余韻」をひきずったままです。 うまく表現できないのですが、一年前に父親が亡くなったときの得も言われぬ喪失感に似ています。あのときは夜中にかかってきた電話で「心肺停止」と言われ、病院に直行しました。応対した看護師に「大丈夫なんで…

7月7日から8日のこと

昨日は七夕。夜は雲が多くて天の川はよく見えませんでした。 昨日の昼前に妹が線香をあげに来て、話をしていたら「今日7月7日は旦那の誕生日なのよね」と言います。義兄として恥ずかいことに、初めて知りました。そこでお祝いに?と、人からもらったメロンや…

「校内での政治的活動等は一切禁止」(生徒手帳)

宮城県の高校生が自分で作った参院選の仕組みを説明するポスターを校内に貼り出すため、生徒指導部長の教員に認印をもらいに行ったら「政治的活動だからダメだ」と言われたそうです。 高校で参院選解説ポスター張った女子生徒に起きたこと 線引きどこに [参…

政治家の暴言を黙認する国

「弱い子がいじめられる。強いやつはいじめられないんだって。違いますか。国もおんなじよ」――止めどなく続く麻生太郎・自民党副総裁の暴言。昨日のは特にひどかった。暴言もここに極まれりとさえ思います。メディアがいくら「選挙妨害」にならないよう批判…

阿武町の給付金誤入事件のこと

山口県阿武町で起きた新型コロナ対策の臨時特別給付金の誤入金の件は、使い込んだとされる人が5月18日に逮捕されましたが、偶発事の積み重なりがこういう事件に発展することには唖然とします。12ヶ月くらい前までは、平穏な日常を生きていたはずの当事者たち…

斉加尚代さんの話

昨日の午後、畑で草刈りをしていたら、子どもたちがぞろぞろと下校してきました。4、5人の小学生が道ばたのソテツの周りに集まって何かを探しているようです。何だろうと思いながら、遠くで様子を見ていると、どうやらお目当てはトカゲ(カナヘビ)のようで…

「コロナ終焉宣言」としての西村本

今日は短く。 「一月万冊」を続けて見ていたら、前の経済再生担当大臣にして新型コロナ担当大臣だった西村康稔・衆院議員が、このほど幻冬舎より『コロナとの死闘』なる新刊本を出したという話が出てきました。買う気はしませんが、調べたところAmazonに「試…

報道の自由度ランキングのこと

人目を気にすることと謙虚であることはイコールではないと思いますが、傍若無人や傲岸不遜な振る舞いをする人にどう言えば、「謙虚」という言葉の意味を理解し、胸に刻んでもらえるか、これはなかなか難しいものを感じます。自省も込めて言うと、周りからそ…

情動の暴力

今日は短く。 5月2日、知床の遊覧船事故で亡くなった男性の告別式があり、会場には、一緒に乗船していた交際相手にプロポーズしようと準備し、渡せなかった手紙も置かれていたといいます。ここまではいいとして、テレビや新聞でその手紙の内容まで報道されて…

あおり放送

今日は本当に短く。 知床の遊覧船事故の連日の報道には胸が痛みます。事故から5日後、社長は記者会見で土下座していましたが、これというのは、NHKも民法も、すべてのテレビ局が番組を中断して生中継でもって視聴者に知らせるべきことなのでしょうか。報…

堀茂樹さんの話を聞いて

フランスの歴史家エマニュエル・トッド氏のインタヴュー記事が4月8日付の文春オンラインにあります。タイトル(「 日本核武装のすすめ 」)に「腰が引けて」しまってそのままだったのですが、話によると、内容の大半は傾聴に値するとのことです。オンライン…

ヤニス・バルファキス氏に聞く

経済学者で元ギリシャ財務長官のヤニス・バルファキス氏のインタビュー記事を読みました。ギリシャの経済危機にあたって、その最前線に立ち、債務整理とEUやIMFらと交渉にあたった人で、何冊か日本語訳の著書も出ています。 「ピープルズ・プラン研究所」の…

報道倫理とジャーナリズム

この表題はちょっと大げさかもしれません。でも「真のジャーナリスト」とか、大学でジャーナリズムの担い手を教育しているという文言を見てしまうと、ちょっと看過できませんので、大風呂敷と思いつつこのタイトルで。 3月23日付のダイヤモンドONLINEにアベ…

善悪二元論的報道へ

ロシア軍の侵攻から40日余が過ぎてウクライナ各地の状況が次々と明らかになり、世界中からロシア・プーチン政権を非難する声が上がっています。この目を背けたくなる惨状を見たら、誰でも当然のことと思います。ウクライナのゼレンスキー大統領は、破壊され…

アビガンの治験打ち切りのこと

今日は短く。 元官僚で評論家の古賀茂明さんのYou-Tube動画で、『嘘つきシンちゃんの罪を忘れない』と題した最新号を拝見していたところ、えっ!? と思う話がありました。最近ウクライナのことばかりに目を向けていて、重大な話なのに全然気づきませんでした…