ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

あおり放送

 今日は本当に短く。
 知床の遊覧船事故の連日の報道には胸が痛みます。事故から5日後、社長は記者会見で土下座していましたが、これというのは、NHKも民法も、すべてのテレビ局が番組を中断して生中継でもって視聴者に知らせるべきことなのでしょうか。報道のあり方を立ち止まって考えるべきなのに、ハードルはどんどん下げられ、敵意や憎悪の感情ばかりが増幅され、それが激流となって吐き出されているようで、とても気が滅入ります。

 小生がテレビを見るのは食事のときくらいですが、毎日見ていると、あおり運転やら、道路逆走やらと、巷で起きている迷惑行為や危険行為を告発する動画が連日のように出てきます。法律で厳罰化されても、こういうのはすぐにはなくならないのかもしれませんが、こうもしつこく放送し続けるのは、こんな輩がいるんだから世の中、どうせよくならないのだと、我々を諦めさせたいのでしょうか。もし、そうではなく、世の中をよくしたいとか、「正義感」でやっているのだとしたら、かえって逆効果ですから、その「独善性」に気づくべきです。テレビ局のスタッフも一日中座ってこんな動画探しに駆り出されて、気の毒に思います。そんなに放送時間の「埋め草」枠に無理矢理に何かを入れなければならないのだったら、その枠だけかき集めて、1時間でも2時間でも放送休止(休憩時間)にでもした方がましなのではないかと思います。それではテレビの意味がなくなるというのだったら、「意味あるテレビ放送とは何だと思うか」と逆にお尋ねしたいものです。

 今朝、平川克美さんのtweetを見て、小生も同じことを感じました。
平川克美 on Twitter: "メディアは、反撃できない打たれる犬には一気に襲い掛かる。これをなぜ、権力者に向けてできないのか。余りの違いに、少し嫌気が差す。"


 

 
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