NHKが政権忖度(=グル)放送を始めるようになって久しいのですが、安倍氏が銃撃された翌日の7月9日土曜、参院選投票日直前であるにもかかわらず、NHKは急遽特別番組を仕立てて放送し、暴力によって、「言論が萎縮するというようなことだけは、あってはならない」と結んでいます。今から考えれば的外れ、というか、TBSも日テレ(ミヤネ屋)も連日のように統一教会問題を放送する中、その「あってはならない」「萎縮」をしている放送局はいったいどこなのか、という話です。
安倍元首相 銃撃事件の衝撃 - NHKスペシャル - NHK
昨夜、何気なくNHKを見ていたら、「『旧統一教会』創始者死去10年」で北朝鮮から弔電が送られたというニュースが放送されていて、驚きました。日本の公共放送として、統一教会関係の他の重要問題をさておき、今、報道すべきことはこれなのでしょうか。
ray2020(C)#国葬も改憲も統一教会の思う壺 on Twitter: "画像を貼って下さったので 紹介させて頂きます https://t.co/CxxDjc4VrK" / Twitter
昨日午前の「日曜討論」も、ラサール石井さんがTweetしているとおり、「討論」と番組名を冠して放送する内容とはとても思えません。
ラサール石井 on Twitter: "こういう時は番組タイトルを「政府からのお知らせ」に変えて、別時間に放送して下さい。" / Twitter
映画監督の大島新さんが8月13日付朝日新聞の「テレビ時評」でこう書いています。
(テレビ時評)NHKの旧統一教会報道 大島新:朝日新聞デジタル
先週、ある識者の「まさか『ミヤネ屋』を録画して視聴する日が来るとは」というツイートを読んで笑ってしまうのと同時に、考え込んだ。旧統一教会関連報道では、読売テレビ(日テレ系)の「情報ライブ ミヤネ屋」をはじめ、TBSや日テレなど民放の報道や情報番組が気を吐いている。そんな中、まったくいただけないのがNHKだ。いったい、どんな力学が働いているのだろうか、この稿を書いている時点(9日)までは、旧統一教会と政治家との関係についての報道が、極端に少ない。
最近強く感じるのは、同じNHKで放送されている、歴史や海外事情についての番組と、報道系の番組の落差だ。例えば先週のETV特集「侍従長が見た 昭和天皇と戦争」(6日)は、戦中の為政者の失政について新資料をひもときながら丹念に描いた。翌7日のNHKスペシャル「戦火の放送局~ウクライナ 記者たちの闘い~」では、戦時下の政治とメディアの関係に切り込んだ。「過去の日本」や「今の外国」については、権力の問題についてとことん追及し、見応えのある番組を放送しているのに、なぜ「今の日本」については、それができないのか。
……ジャーナリズムの最も重要な役割は権力の監視である、などということは、釈迦に説法だと信じたいのだが。
NHKの内部にも「葛藤」はあると思います。それは他のテレビ局も新聞も同じでしょう。しかし、外からは見えません。中で孤高の奮闘を続けている人には申し訳ありませんが、それでも、このままでは、NHKはもはや「NHTK 日本放送統一教会」だと、あえて申し上げます。
<追記>
同じビルに入ってるし……。
ワールド宇田川町>入居テナント企業 : オフィスビルの入居テナント企業について調べるお
露呈したNHKの構造的な問題 旧統一教会の実態は「当局取材」からは見えてこない(立岩陽一郎)(日刊ゲンダイDIGITAL) - Yahoo!ニュース
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