ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

五輪スポンサー企業の悩み

9月7日にIOCのジョン・コーツ副会長が、新型コロナのパンデミック(世界的流行)にかかわらず、東京五輪は来夏に開催されるだろうと語ったという。これは、無観客でも何でも開催を強行して放映権料を確保するということかと思っていたところ、今度は、12…

「耳野郎」

韓国ドラマ「愛の不時着」に北朝鮮の盗聴担当で「耳野郎」というのが出てくるらしい。小生はまったく知らないのだが、佐高信さんはアベ政権の某(↓参照)内閣特別顧問をこの「耳野郎」にたとえて、その情報収集と抑圧を批判している。アベ政権下にこうした陰…

「政治的仮病」

自ら「過去の人」となることを宣言した人物をなお「叱責」するより、「悪夢」だったと思って早く忘れたい————でも、こういう「感覚」が政治家を無責任にし続けてきたのだろう————こういうのは自分の中にも少なからずあることは否定できない。 アベが辞任を発…

アベ政権のレガシーと憲法

弁護士の澤藤統一郎さんが毎日新聞の「鼎談」を引用して、アベ政権のレガシーについて興味深い指摘をされていた。 一般に?アベノマスクが唯一のレガシーなどと揶揄されるアベ政治だが、政治学者の田中信一郎氏の言う「改憲できなかったという『成果』」を評…

『なぜ君は総理大臣になれないのか』3

朝日新聞の記者・秋山訓子氏が小川淳也・衆議院議員と「再会」したときのやりとりをもとにした「取材ノート」を読んだ。新聞企画としては「アナザーノート」というメール配信記事(コラム)らしい。 小川議員と言えば、ドキュメンタリー映画『なぜ君は総理大…

白井聡さんの「総括」3

まず、白井さんに一言。一時の感情とはいえ、先日のTweetの件は猛省を望む。それで白井さんの書いた良質の文章が信を失うとしたら残念でならない。アベ政治やアベ的なものを無批判に受け入れることにためらいを感じる人が白井さんの文章から目を背けるのは、…

「もたない会社は潰すから」

以前、自民党のある幹部が言い放ったという衝撃の一言を思い出した。調べてみると、コロナ禍最初のヤマの4月頃、討論番組で自民党・安藤裕衆議院議員の話の中で紹介されたもののようだ。安藤氏曰く、 「さっきもちょっと話に出ましたけど、自民党は冷たくな…

「衰退途上国」

辞任したアベの後任に菅官房長官が有力視されている。「有力視」どころではなく、ほぼ「決まり」といった風潮にはうんざりする。いくら“不自由民主党”の総裁=トップ選びだといっても、一国の総理大臣に指名される人を選ぶのだ。より国民の声が反映される方…

コロナ禍 通り過ぎるのを待つ日本人

ドイツ在住の作家、多和田葉子さんのインタビュー記事を見た。コロナ禍という危機に向き合うドイツと日本のちがいの描写が興味深い。コロナにうち勝とう、人間の手で何とか克服しようとするドイツ人に対し、日本人は、台風のようにコロナが通り過ぎるのを待…

日本の子どもの幸福度

「幸福度指数」とか「生活満足度指数」とか、こういうのはいろいろあるが、基本的には話題づくりくらいでいいかなあと思っている。そうでないと、順位や指数を1つでも上げることが至上命題、政策目標みたいな顚倒したことを言い出す者が現れかねない。笑い…

燕市教育長の辞任

新潟県燕市の教育長が8月21日の教育委員会で不適切な文書を配布し、発言したことの責任をとって辞任の意向を示したとのこと。 何が不適切だったのか。前後がよくわからないものの、その“問題文書”の該当部分は以下のとおり。 今のコロナ禍を短時間で解消する…

白井聡さんの「総括」 2

白井聡さんによる「安倍政権の総括 その2」 を読んだ(『論座』9月1日付)。 「メディア」と「ジャーナリズム」は同義ではない。当たり前だが……。ジャーナリズムから「批評」が抜かれれば、「手段」が残る。それがメディアだ。残念ながら日本のジャーナリズ…

病気で辞任 やっぱり

昨日知ったのだが、8月28日に持病の潰瘍性大腸炎が再発し、総理大臣としての職務に支障(失笑!のまちがいでは……)をきたすとして辞任表明したアベに関して、山岡俊介氏が「当初、官邸側は慶応大学病院に診断書を出してもらい、それを公表するつもりだった…

不自由民主党

自民党内で両院議員総会により次期総裁を選出する執行部方針に異論が出ている。党員でもないし、どうでもよいのだが、自民党の総裁が日本国の総理大臣になる限りでは、全く無関係とまでは言えない。 選出に手間取って「政治的空白」をつくるわけにはいかない…

白井聡さんの「総括」 1

白井聡さんがTwitterで、「これから何回かにわたって、安倍政権の総括を書きます。」と書いているのを“発見”したので“見に行ってきた”。【1】安倍政権の7年余りとは、日本史上の汚点である 私たちの再出発は、公正と正義の理念の復活なくしてあり得ない (『…