ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

これは「イスラム国」か !?

 1月15日の「デモクラシータイムス」で齋藤貴男さんが話したこと(概要)をいくつか拾ってみた。

https://www.youtube.com/watch?v=nJUGWF--Tzg&t=2010s


 僕は「緊急事態宣言」だからみんなが自粛しなくてはいけないとは必ずしも思っていないんです。実際には生活のために、一人ひとりの営みがあるから、それを一概に悪く言うつもりはないんです。でも、ついこの間までGo to キャンペーンをやっていて、そいつらが今になって自粛しろと言ったって、そんなの聞く筋合いは全くないと個人的には思っています。
 多くの人が今の政権そのものに「正当性」を感じていないんじゃないか。「正当性」のない政権が何を言ったところで聞かないし、どんな対策を打ち出そうが、それは聞いてもらえない。本当はGo to キャンペーンについて、「私が悪うございました」と公式に謝罪して議員を辞任する、内閣総辞職をして、その上で新しい政権がきちんとしたことをやり直すしかないと思います。
 安倍さんは「桜を見る会」の前夜祭の件で不起訴になったけれど、衆議院の調査局が調べただけで国会で118回虚偽答弁をしたんですね。それで不起訴なんだから、つまり国会でいくら偽証したっていいってことなんですよ。これもまた反省がないままで……。これでは政府がどんなことをやっても誰も聞かないでしょうね。
 今の日本は国じゃないです。政府じゃなくて、いわば「秘密結社」ですね。イスラム国が支配している地域みたいな。とはいえ、イスラム国みたいに住民を虐殺したりすることはない。誰も言うことは聞かないです。

 このあいだ菅さんが記者会見で国民皆保険の見直しみたいなことを言ったでしょう。あとで加藤官房長官が否定しましたけど、これは本音だと僕は思ってます。陰謀論みたいにとらえられると困るんだけど、今コロナを抜きにしてね、医療の世界はどんどん「死なせる医療」に舵が切られていたんです。このコロナでも「救える命、救えない命」と今回の座談会のタイトルにあるけど、むしろ “救いたくない“ んですよね。コロナで重篤化するような基礎疾患があったり、年を取ってたりという人間は、「生産性」が低いんだから、この際死んでもらう、これがはっきり国策になってるんだろうと思っています。

 来年2021年度予算、106兆だったかな、9年連続で史上最高だと。これ、コロナ対策を柱にした予算編成だと新聞なんかには書いてあるけど、よく見るとそんなのは全体のほんのちょっとなんです。あとは、オンライン化とか、「新しい生活様式」対応だとか、スーパーシティだとか、関係ないんですよ。単に自分たちがもともとやりたかったことを、「コロナだ!」と言えば何でも通ると思ってる。MMTはとっくの昔にもう実行されてるんですね。れいわ新撰組山本太郎が言ってたのは、教育とか社会保障のような、それ自体ではもうからないけど必要なものをMMTでやりましょうということだったんだけど、これとは全然ちがっていて、金もうけのため、政治家にとっての利権をMMTをつかってやってるというだけですよ。だから、いくら金をかけてるように見えても、「救えない、救わない」なんて、いい悪いは別にして当たり前の結果なんです。これを国民がきちんとチェックしないといけないと思う。
 *MMT(現代貨幣理論):通貨発行権を持つ国は債務返済に充てる貨幣を際限なく発行できるため、物価の急上昇が起こらない限りデフォルトには陥らないとする立場・考え方。
 中小企業に対する支援は全部切られるんですよ。「新陳代謝」が大切です、なんて言ってね。そこに人間がいるってことがまるっきり忘れられていて、まるでゲーム盤みたいな感覚ですね。

 医師会の人たちも「このままでは医療崩壊だ」という言い方をするけど、「医療崩壊」はもうとっくの昔に起こっていて……。今だって、具合悪くても大概検査は受けられないし、治療も入院もさせてもらえないとほとんどの人は思ってますよ。これは実際の医療現場がどうであれ「崩壊」してるのと一緒じゃないですか。一年たってこれって異常だと思いますね。どんな「後進国」だって、これはないんじゃないか。

 僕だって緊急事態宣言で政府が強権を発動しなければならない場合があるだろうなとは思います。けれど、彼らにそれをやる資格はないですよ。私は仕事だから言ってるけど、大概の人は無意識のうちにそう思ってますよ。だから誰も政府の言うことを聞かないんで、これでは本来意味のあることも全く意味がなくなってしまう。
 「自助・共助」について、菅さんははっきり言いましたけど、2013年12月に成立した社会保障制度改革プログラム法の中にすでに書かれてるんですよね。その前の社会保障制度改革推進法で、まず自助・共助・公助の組み合わせが大事だということが書かれてたんだけど、プログラム法ではそもそももう「公助」って書いてないんです。政府の役割は自助と共助がうまくいくように環境整備に努めるものとするというんです。菅さんがああ言ったからみんな驚いたけど、もともと国策なんですね。ただ消費税増税とかマイナンバーとか、みんな社会保障充実のためだと騙されてきたけど、最初から社会保障なんて切り捨てるつもりだった。だから、ただ政権を替えただけではその路線は変わりません。政権替わるんだったら、それも取り消してもらわなければならない。安倍さんは国会を嘘で固めてきたわけだから、この間の国会はすべて無効にしてもらうくらいでないとちょうどよくならないと思います。

(オリンピックについて)政治家とか官僚とか、これに直接かかわっている人たちは、いざとなったらアメリカが止めてくれるとでも思ってるんじゃないですか。当事者意識が全くないんだと思う。森喜朗さんは「神頼み」だけど、今の人たちは「アメリカ頼み」でしょう。この間、新自由主義とか原発とかいろいろと取材していて一番感じるのは、当事者の “能力” がないのはもちろんだけど、“意識“ もないんですよ。原発で爆発しようが、そもそも津波があったら危ないよってみんな言ってたのに強行してたのは、「たぶん俺の目の黒いうちは大丈夫だ」それに「決めたのはアメリカだから大丈夫だ」っていう、その程度の意識だと感じたんです。今度もまちがいなくそうでしょう。

 「イスラム国」の実態については、報道されていた以上のことは知らないが、「秘密結社」か「カルト集団」に国が乗っ取られたという感覚に似たものはある。
 今日から通常国会が始まるが、国民が生きるか死ぬかというときに、援助するよりも懲罰の法改正が先ってことはないだろう。「やれることは全部やる」と言って英知を集めた結論がこれなのか!




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