昨夜（1月16日）、佐藤章さんと一月万冊清水有高さんの対談を見た。佐藤さんの話を端折って引用する。
https://www.youtube.com/watch?v=xA0qL6B0Tzk
佐藤：……自民党の中で、今言われているのは、「菅さんって、こんな人だったの？」と……。みんな驚きですよ。
僕も前、説明しましたけど、一緒に仕事した時はね、彼、非常に寡黙な人なんですよ。言葉少なに、ずーっと話を聞いていて、時折目がキラッと光って、「それ、いいですね。それでいきましょうか。」みたいな、そんな感じなんですよ。非常に思慮深い人、あるいは、考えが深くて、自分でいろいろと考えを巡らせている人だなと思うじゃないですか。
僕もね、長い間そう思ってたんですよ。実は最近まで。だから、彼が官房長官やってるときに、いろいろ批判がありましたけど、僕もね、ツィッターでは心持ち批判は抑えていたんですよ。安倍首相に付き合ってるからこうなっちゃったんだなあと思って……。最近、彼が首相になって、やっとわかったのは、この人何も考えてなかったんだ（笑）。世の中にそうやってズッコケてる人、いっぱいいると思いますよ。自民党の中でもかなりズッコケてる人がいるそうです。あれっ？ ああいう人なんだ？ と。
記者会見やるときに、一番最初、独壇場みたいにしてやるじゃないですか、20分くらい。あの原稿読むのさえ間違えちゃったりする。あの安倍さんでさえ、原稿読むのはそんなには間違えなかった。云々を「でんでん」と言ったり、それくらいのコメディーはあったけど、菅さんほど間違えるかな、と。
（最近で言うと、福岡と静岡をまちがえた……？）それも驚きますよね。はっきり言って、二階さんですらびっくりしていて（笑）、大丈夫かなって……。
もうひとつびっくりしたのは、テレ朝の報道ステーションのインタヴューだったかなあ……。正しくはこういうべきところだったんですよ。「リモートの導入によって出社率を7割下げるのが目的ですから」と。ところが、彼、そこを省略しちゃって、「リモート、7割下げますから」と言ったんですよ。えっ！？と思うじゃないですか。逆ですよね。頭の中には「正解」が入っているとは思うんだけど、言うときに省略しちゃったわけですよ。
僕が思うに、今、こういう事態だから外交の場面とか一切ないですけど、これ、普通だったら、外交なんかできないですよね。「リモート7割下げます」とか、逆のことを言っちゃうわけですから。これ大問題になりますよね。
東スポの1月15日付記事には文化放送の大竹まことゴールデンラジオのやりとりが紹介されている。以下、要約（するまでもないが、一応）。
室井佑月 〝次の日程〟理由に会見打ち切りの菅首相に「自信がないなら辞めちゃえ」 | 東スポのニュースに関するニュースを掲載
1月13日の首相記者会見は、緊急事態宣言の対象地域拡大の理由などが説明された。質問する記者の手がまだ上がる中、「次の日程」を理由に41分で打ち切られたのだが、これについて、
大竹まこと：「総理が発言するっていうのはとっても大事なことで、それなのに『後に予定がある』とか『会見切り上げます』とか。だって緊急事態宣言なんだろ？ とことんやるのが普通じゃん」。
室井佑月：「魂胆見えてる。ボロ出したくないからだよ」「おかしいと思うのは（菅首相が）番組選んで出てるってこと。だから出てもらう番組もおもねって、きちんと聞かないといけない質問しないのね。ほんと、みんなに訴えないといけないことだから、もっと会見開けばいいのにって思う」「できない、自信がないっていうんなら辞めちゃえって思うよ」。
森喜朗の「私の立場では『今年難しい』とは口が裂けても言えない」発言（1月12日）、毎日新聞の世論調査（1月16日）、石破茂のふぐ会食謝罪……など一連の動きを見ていると、次のシナリオに向けて舞台は動いているように感じる。この国難とも言えるような状況で、選挙もないのに、また政権がたらいまわしにされるのだろうか。ズッコケるのに慣れたくはないが……。
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