ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

どっちがどっちに利用され……

 昨晩ぎりぎりで更新したばかりなので、今日はほんとうに短く。
 東京地検特捜部が昨日(7月26日)東京オリンピック組織委・高橋治之(はるゆき)元理事(みなし公務員 電通)の家宅捜索に入りました。この汚職事件、紳士服メーカーAOKIの前会長が元理事側にコンサルタント料の名目で合計約4,500万円の資金を提供し、見返りに「オフィシャルサポーター」に選ばれ、日本選手団の公式制服や審判・技術役員の制服の製造を請け負ったほか、五輪エンブレム入りのスーツなどの商品販売が認められるなどの便宜がはかられたとされるものです。
高橋・五輪組織委元理事 「誰も逆らえない存在」「電通も持て余す」 | 毎日新聞

五輪組織委元理事 AOKIから数千万円受領 電通など関係先捜索 | NHK | 事件

 東京オリンピックがらみの便宜供与の例は他にもありそうですが、なにせ「利権の巣窟」と言われるオリンピック、その経理使途不明金を含め、闇の中です。何重にも覆われたヴェールを剥がすのは容易ではないでしょうが、ここは東京地検特捜部には頑張ってもらわなければなりません。

 それにしても、このタイミングで強制捜査が始まったことは、統一教会問題で揺れる自民党議員ほか、政界にとっては内心歓迎する向きがあるかも知れません。おかげで幾分かは世間の眼が逸らされることは確実でしょうから。そのうちに、あれこれ言い訳しつつ、誰かのように過去のtweetや写真などの「物的証拠」を処理・処分する(かもしれません)。しかし、捜査の展開によっては、火の粉が飛んでくる人(特に重鎮!)がいる可能性もあります。
 「一月万冊」でジャーナリストの佐藤章さんが言うには、今まで様々な不祥事が明るみになるのを抑え込む象徴的存在だった安倍氏がいなくなって、東京五輪利権の発覚を抑え込んできた「アベノフタ」が飛びそうになっているというのです。
安倍関係逮捕の動き・・・東京地検は利権キーマンの電通元専務高橋氏を狙った!オリンピック汚職に手を付けられたら自民党は崩壊する!元朝日新聞・記者佐藤章さんと一月万冊 - YouTube

 しかし、特捜部からすれば、統一教会問題で多くの自民党議員の尻に火がついているあいだなら、あれこれ「横槍」が入らず、捜査を進めやすいかもしれません。こうなると、どっちが利用し、利用されているのか分からなくなります。芸能人のスキャンダルなら明らかに検察による「助け船」でしょうが、今回はそうとは言えません。

 モノクマさんのTweetにおもしろい絵がありました。
モノクマ on Twitter: "なるほど https://t.co/rFpWOUPmSH" / Twitter

 なるほどと思います(笑)。一番上のグラスは電通か、というRTがありました。また、パソナ壺も置けば完璧、というのもありました。みなさんよく見ています(そういえば、上のPで始まる会社の会長が電撃辞任発表をしたのは、最初はタイミング的に統一教会がらみかと思っていましたが、どうも東京地検の五輪強制捜査の方だという気がしてきました。今頃必死の形相で書類(いや、データか?)でも「燃やしている」のでしょうか?――すいません、「燃やす」とか、昭和の人間なもので……)。注がれているワインが血税であることも決して忘れてはいけないと思います。






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