ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

「大洪水よ、わが亡き後に来たれ」

 昨日、新年度最初の地区の役員会に行きました。参加者の大半は小生よりも年長ですが、みんな元気で口も達者です(笑)。しかし、今後1960年代から70年代生まれ以降の世代へとスムーズに世代交代をしていけるかどうか、若者人口が減少傾向にあるなか、地域運営にしても地域振興にしても、一地区だけではとても抱えきれない問題が山積しているように感じます。

 一昨日(4月21日)、共産党志位和夫委員長が国会内で定例の記者会見をしたときの動画を見ていたら、こんな話をしています。

反戦デモを敵視絶対に許すなの声あげよう 2022.4.21 - YouTube

 記者経済対策に関連してなんですけども、政府与党は財源に予備費を充てて、その上で予備費を積み増す方向で補正予算案を今国会で成立させる意向のようなんですが、これについては…?
 志位私、これを聞いて驚きました。予備費を積み増す補正予算案というのは前代未聞ですよ。これはまったくの財政の私物化だと。まさに財政民主主義を破壊する独裁政治ですよ。財政というのは国民の税金なんですね。ですから1円に至るまで予算を組んで、そして国会にかけて審議をして、その承認をえて執行する。これが財政民主主義なわけです。全部予備費を積んじゃって、国会の審議は全然求めない、全部すっ飛ばして自分たちだけで使っていこうと。税金というのは自民党公明党のポケットマネーじゃないんですから。そういうふうに使っていいもんじゃないんです。ですから、これは完全な財政の私物化、財政民主主義の破壊、独裁政治ですよ。こんなやり方を許したら、極端な話、来年度予算案は100兆円の予備費を積みますと。あとは勝手に使わせてもらいますと。そういうことになりかねない。ですから、こんなやり方は絶対に許してはいけない。我が党が提唱しているように、きちんと緊急経済対策の補正予算を組んで、国会でしっかり議論して実行すべきだと…。こんな暴挙、見たことないです。しかも、急に起こったことじゃないじゃないですか。急に起こって、どうしても必要になって対策をとらなきゃなんない、という話でもないじゃないですか。経済対策の予算でしょ、これ。それを予備費でやるなんてね、こんな馬鹿な話はない。絶対許しちゃいけません。
 <中略>
 記者細田衆院)議長の「10増10減」の発言だったり、自民党内のガバナンスについて指摘する声もあるんですけど、このような自民党の組織のあり方については、どのようにお考えになりますか?
 志位全体として政権党が、何と言いますか、自己抑制と言いますか、自分で自分を律するということがなくなっていると思いますね。やっぱり政権党というのは、日本の政治(の責任)を直接的に負っている政党ですから、これは野党がきちんとチェックする必要はあるけれども、自分で自分を律するということがどうしても必要なわけです。国会で多数をもっている訳ですから。多数を行使すれば決められるわけですよね。ですから、そのことを考えて権力をできるだけ抑制的に使っていくということが、政権党というのはとても求められると思うんですよ。かつての自民党にはそういう伝統もあったと思うんです。ところが、今、それがなくなっている。今言われた「10増10減(への懸念発言)」もそうです、また文通費のこともそうです。そして、何よりも「予備費」。こんなことは、かつての自民党だったら、こんなことはとんでもないという声が、自民党内から上がっている問題だと思いますよ。霞ヶ関からも当然上がるべき問題ですよね、こういうやり方は。そういうのが平気で公明党との談合で出てくる。公明党補正予算を組めと言う、自民党予備費でいいと言う、だったら予備費補正予算を組もうと、こんな風に税金の問題を安易に考えているわけですよ。自分で自分を律するということができなくなっている状態だと思うんですね。……

 志位委員長は「自分で自分を律する(べき)」と今の自民党には「高邁」過ぎることを述べていますが、「律する」よりも、もはや「利する」以外に関心がないこの人たちは、まるで国を乗っ取った陰謀集団か盗賊団か何かと思わざるを得ない、驚愕の記事も目にしました。「予備費」12兆円の使途の9割が分からないというのです。絶句です。

「予備費」12兆円、使途9割追えず〈国費解剖〉: 日本経済新聞

 「今だけ、カネだけ、自分だけ」、「大洪水よ、わが亡き後に来たれ」――こんな刹那主義で国民を巻き添えにし、なおも「生き血」を吸い続けようと画策したあげくに、今後も選挙で勝ち続けるとしたら、この政党やその腰巾着も恐ろしいけれど、この国も相当なものです。




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