橋下徹氏の昨日2月27日付Twitterを見ました。複数の方から批判・揶揄されているようです。かいつまんで引用すれば、こういう内容です。
https://twitter.com/hashimoto_lo/status/1497872619168669698
「威勢のいいことを言う資格がある者は志願兵になる者だけだ。…俺はウクライナに行く勇気はない。だからロシアに譲歩することになろう…日本国内でウクライナの国旗を掲げて集まってもクソの役にも立たない。…私はウクライナとともにある!ウクライナは徹底抗戦せよ!と言っていた者はウクライナに行って戦え」と。
また、国際圧力の結集を求めた朝日新聞の社説に対しては、
「戦争になると威勢がよくなる。……究極の圧力は戦闘、軍事力なんだから、朝日社員をごっそり外国人部隊としてウクライナに送ってな。」とあります。
この方の居丈高な言動を野放しにしているのはメディアのせいであり、究極的には我々の責任なんだろうなと思います。橋下氏自身も、その種の「期待」に応えなければならないと、無理して(背伸びして)自縛的になっているところがあるのではないでしょうか。「論客」という程のこともないのに、不幸なことです。
しかし、国内でウクライナの国旗を掲げてロシアの侵攻にNO!と言うことが、「クソの役にも立たない」ことはないでしょう。やり方の巧拙の評価はあるにしても、人々のこうした意志が奔流となり激流となっていくのを無視したり、過小評価するのは、人間社会と歴史を軽く見ていると思います。
プーチン政権に国際圧力を結集できるかどうかは、戦争を止める大きな要因のひとつです。多少の「打算」はあるにしても、みんながそれぞれの持ち場で、それぞれの立場で、こんなことを許してはいけないという思いを、できるだけかたちに現していければいいと思います。この間もあちこちで烽火が上がっています。
すでに欧州やカナダなどがロシアの航空機の乗り入れを禁止する意向を示していますが、何と言っても「痛手」を与えるのは金融・経済面での制裁措置でしょう。この戦争に賛同していないロシア市民にまで痛手が及ぶのは本意ではありませんが、すでにルーヴル安になっているようです。もちろん「痛手」はそのうち我々にも回って来るでしょうが、やむを得ないことです。
通貨暴落にロシア市民は動揺 SWIFT制裁、各国同調までの背景 [ウクライナ情勢]:朝日新聞デジタル
その他、文化芸術やスポーツ界でも動きがあります。
モスクワで劇場監督を務めるフランス人のローラン・イレール氏が27日に辞職を表明し、28日に帰国するとのこと。その前、24日には、国家芸術センターのロシア人監督エレーナ・コワルスカヤ氏が「殺人者のために働き、彼から給料をもらうことなどできない」と辞職の意向を示していました。
「殺人者から給料もらうなどできない」ロシアの芸術監督、相次ぎ辞任 [ウクライナ情勢]:朝日新聞デジタル
昨日27日には国際サッカー連盟(FIFA)はロシアに対し、国際試合の主催を禁止すると発表しました。すでに、ポーランド、スウェーデン、チェコがW杯の欧州予選プレーオフでロシアとの対戦を拒否しています。
ロシアでのサッカー国際試合禁止:朝日新聞デジタル
国際柔道連盟は27日プーチン氏の名誉会長職としての職務の「停止」を発表しました。職務停止ではなく名誉会長職の「剥奪」でいいと思いますが…。
プーチン名誉会長職を停止 - 一般スポーツ,テニス,バスケット,ラグビー,アメフット,格闘技,陸上:朝日新聞デジタル
この包囲網と孤立化を無視して、プーチン氏がいつまでも強気のままというわけにはいかないでしょう。
昨日、二階から窓の外を見ると、遠くの方で黄色い旗が強風に煽られていました。あとで考えてみると、電気工事の目印か何かだったと思うのですが、その向こう側の屋根の青色が背景として重なったので、まるでウクライナの国旗がはためいているように見えました。
НІ ВІЙНІ ! 今日も、です。
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