ロシア兵にヒマワリの種を渡す女性

　昨日は2．26事件から86年でした。
　昨夕TBSの報道特集を見ました。キャスターの金平茂紀さんがすでにウクライナに入ってリポートしています。さすが、というか、機動力健在で敬服します。話によると、ウクライナ行きの飛行機は飛んでないので、隣国のルーマニアに入り、首都ブカレストから車で8時間以上かけてウクライナとの国境地帯まで来たとのことです。

金平キャスター緊急取材・ウクライナの今【報道特集】 - YouTube

　車でウクライナ（のどこかはわかりませんが）から来たという女性は7時間かかったと言っていました。国境を越えられた人たちはまだ運が良く、ウクライナ側には手続きを待っているためか、大勢の人たちが列をなしています。金平さんはウクライナ側に入ると「空気が一変しました」と言っています。これからもっともっと人が増えるだろうとのことです。みんな着の身着のままで来ているようです。家族連れには、総動員令がかかっているためか、男性の姿のない家族もあります。元の家族の姿に戻れることを祈るしかありません。
　ネタ元や撮影時などが不明ですが、東ちづるさんが自身のTwitterに大切な「家族」を連れている写真を上げています。
東ちづる／Chizuru Azuma/ Get in touch on Twitter: "ウクライナの人たちは、小さな家族も一緒に避難。

攻撃は人道的に許されない。私たちが、世界中が関心を示すべき。
止めるべき。

国連憲章に基づく武力不行使の基本的な約束に違反している。
国際法の順守義務に立ち戻ってほしい。… "

　報道によれば、ロシア軍は首都キエフに向かって進軍しているそうですが、その「速度」が鈍っているという話もあります。これは事実とすれば、ウクライナ側の「抵抗」が強いだけではないと思います。BBCの動画でウクライナの女性がロシア兵に詰問しているシーンを見ました。ロシア軍兵士の「大義」が揺らいでいるのだと思います。まるでヴェトナム戦争時のアメリカ軍兵士のようです。

ウクライナの女性、機関銃持つロシア兵に「何しに来たの」と詰問 - BBCニュース

2月24日木曜　ウクライナ南部ヘルソン州ヘニチェスクにて

　女性：あなた誰？
　兵士：Ｘ〇△◇……。
　女性：演習って何のこと？ロシア人なの？
　兵士：ええ。
　女性：いったいここで何してるの？
　兵士：話をしても、どうにもならない……。
　女性：占領軍ね、ファシスト！私たちの地元に来ていったい何なの！何で武器を持ってここに来たの！
　兵士：我々は……。誰がそんなことを言って…。
　女性：この種を持って行きなさいよ。あんたがここで死んだとき、そこからヒマワリが生えるように。
　兵士：そうか。話をしてもどうにもならない。事態がこれ以上悪くならないようにしましょう。頼みます。
　女性：私たちが事態をこれ以上悪くするってどういうこと？
　兵士：事態がこれ以上悪くならないようにしましょう。
　女性：あんたたち、みんなこの種をポケットに入れてよ。種を持って行ってよ。あんたたちは種を持ってここで死ぬんだから。私たちの土地にやって来て…。
　兵士：わかった、聞くだけは聞いたよ。
　女性：わかってるの！あんたたちは占領軍だ。
　兵士：わかった。
　女性：あんたたちは敵だ！
　兵士：そうか…。
　女性：この先、あんたたちは呪われる。
　兵士：そうか…。
　女性：そうだよ！
　兵士：ここまでだ。いいか、よく聞いて…。
　女性：聞いたよ。
　兵士：事態がこれ以上悪化しないようにしよう。
　女性：悪化しないようにって、呼ばれてもいないのにやって来たのは、あんたたちでしょ！