ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

政局ばなし

 8月22日の横浜市長選で自民候補が落選したことで「スガ政局」が動き始めた。ジャーナリストの佐藤章さんによると、スガ首相は、昨日8月24日に始まったパラリンピックが終わる9月5日を待って、

  9月 6日(月) 衆議院解散
  9月12日(日) 緊急事態宣言終了
  9月13日(月) 衆議院選公示
 10月10日(日) 投開票
   その後    自民党総裁選挙
 

という日程をもくろんでいるらしい。明日8月26日に自民党総裁選の日程が決まると言われていたので、ここで9月の総裁選実施が明言されなければ、上の日程で決まりということになる。

 以下、昨日の「一月万冊」から起こしたもの。

特ダネ!横浜市長選決着後の政局!自民党は菅首相のせいで敗北!追い詰められた菅総理は驚きの9月●日に衆議院を解散する!野党の対応は間に合うのか?元朝日新聞記者ジャーナリスト佐藤章さんと一月万冊 - YouTube

 佐藤これ、一番の味噌はね、パラリンピックが終わってすぐ、緊急事態宣言がまだ続いているうちに解散するってことです。これは意表をつかれましたね。
 清水:野党は対応できなさそうですねぇ。
 佐藤そこなんですよ。この解散総選挙の狙いは何かと言ったら、勝つことなんです、要するに。ということは、相手に負けなければいいわけで、野党がまとまらなければ勝つわけです。そうすると、早ければ早いほどいいし、意表をつけばつくほどいいんです。野党側には今の時点で誰もこの考えはないと思います。まさか、緊急事態宣言のうちに解散するとは、と。だけど、13日に公示すれば文句は言えないわけです。これは奇襲作戦ですね、言ってみれば…。

 従来は、総裁選を先にやってから総選挙という順番だった。2F幹事長頼みのスガとしては、アベ・アソーの2F外しの動きを警戒していたはずだが、このたび?河井選挙の1.5億問題でアベを黙らせることに成功し、2Fの地位は存続?、ほぼ総裁再選の道筋をつけられた。…と思いきや、横浜市長選の大敗北で党内の突き上げが厳しく、内閣支持率も25%とさらに下落。ここは映画「パンケーキを毒見する」ではないが、「勝負師」らしく「最後の決戦」と腹をくくったということらしい(もっとも、この「勝負師」、首相になってからは、選挙で負け続けているが…)。

 昨晩、朝日新聞の記者から、緊急事態宣言の期間中に衆議院を解散できるか(そんなことするか、普通!)と問われたスガ首相、「法律上はできるだろう」と応じたが、更問を無視して逃げていった。

ラナンキュラスさんのTweetより借用。
https://twitter.com/Lanikaikailua/status/1430119124097667074

「官邸の守護神」と言われる杉田和博内閣官房副長官は次の内閣改造で退任することが決まっている。杉田の調整能力を失えば、官邸がガタガタになると危惧する声もある。そんななかで、杉田の退任理由は、高齢や持病の悪化ということになっているが、どうもそれだけではないように思える。

「官邸の守護神」引退で、もうすぐ菅政権の「終わりのはじまり」がやってくる(週刊現代) | 現代ビジネス | 講談社(1/2)

 山の頂上は見えた。ルートもはっきりしている(スガ首相の場合は自分でそう思っているだけかも知れないが…)。しかし、山は登って終わりではない。安全なルートを通ってどう下山するかを考え、実行するのもリーダーの務めである。スガ首相は、やはりそういう思考を欠いているように思える。子どもも赤子も含めて国民をおおぜい山頂に連れてきておいて、あとは各自で下山してくれ、俺は選挙のことで忙しいから、と。
 我々としても、このままスガ政権を存続させないことは最重要だが、その先にも思いをめぐらせるようにしたい。

<訂正>
のちの「一月万冊」で、上の9月6日解散後の日程について訂正されていました。公示後12日間の選挙運動期間と選挙準備を考えると、公示は13日よりも後ろにズレこむとのことです(何日とは明言されていませんでしたが…)。当方もよく分からずに転載してしまって、お詫び申し上げます。



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