ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

スガの「明かり」

 スガ首相が昨日(8月25日)の記者会見で「明かりははっきりと見え始めています」と述べたことに、あちこちから疑問(抗議)の声が出ている。
 念のため、官邸動画で確認したら、
…ワクチンはデルタ株にも明らかな効果があり、新薬で重症化を防ぐことも可能。(だから?)明かりははっきりと見え始めている…。9月12日に宣言解除ができれば、その先には、飲食店の利用、旅行、イベントなど、日常生活や社会経済活動の回復をしっかり検討する…
 と言っていた。

 この「楽観ぶり」は今始まったことではないが、ひょっとしたら、東京の新規感染者数の増加が最近「頭打ち」になったように見えることも影響しているかもしれない(別に擁護しているわけではない)。

 検査飽和の問題はさておき、これを本当に「頭打ち」と考えてよいのかどうか。コロラド先生・牧田寛氏Tweetを拝見すると、現在の新規感染者数が、東京は高止まりし、地方が激増している(ように見える)のは、お盆休みの帰省効果が2週間後に現れたものと見るのが妥当で、もしそうなら、氏の言うとおり、東京も来週から再び増加に転ずるように思える。

以下に引用を許されたい。

Hiroshi Makita Ph.D. 誰が日本のコロナ禍を悪化させたのか?扶桑社8/18発売中 (@BB45_Colorado) | Twitter

東京など大都市圏の日毎新規感染者数統計は、8/21-30の期間がお盆休み効果で強い下げ圧力があります。
8/31以降は逆にお盆明け効果で増加圧力がかかります。
現在、東京の統計が下げに転じていますが、これが一過性か継続するかは、お盆明け効果を9/7頃まで観測しないと分かりません。

東京都区部のモビリティは、お盆休み中に下がっていますが、地方は逆にお盆休み中に増加が見られます。
こられの地域の多くでは日毎新規感染者数は、お盆効果で増加が見られています。

これを見ると分かるのですが、即応性のある反応として、オリンピック連休、厚労省連絡による検査抑制大幅強化、連休、官公庁盆休みの順で明確に一時効果が現れており、現在は14日遅行指数としてお盆休み効果が出ています。

現在、全国的にお盆休み効果で実効再生産数は混乱しています。
実効再生産数は、日毎新規感染者数の一週間移動平均と、前週同日の一週間移動平均の比較で算出されます。
従って、現在の値は、お盆休みによる異常値です。意思決定には使えません。
実効再生産数の正常化は、8/31以降です。

 9月6日に感染状況がどうなっているのかわからないが、もし、東京が再び増加し、地方もあまねく増加していたら、それでも何でも衆議院解散を打ち出すのだろうか? その前に憲法にのっとり臨時国会を開くべきだ。

 誰のTweetだったか、自民党支持者の中に「共産党(の議席)が増えたからって共産主義になるわけじゃなし」、だから、今回は共産党に入れると言っている人がいる、という投稿を見た。
 スガ総理、国民の声が聞こえてますか?

 


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