ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

山本太郎の目に映る東京

 今朝NHKを見ていたら、時節柄、東京都知事選の政見放送があり、山本太郎候補がトップで登場していた。調べてみると、もう先週あたりから政見放送はあったようで、今朝のはその再放送だったようだ。都民ではないから、投票はできないが、山本太郎という人物には関心をもっている(難点を言えば、周りに寄ってくる者をもう少し選別した方がよいということか)。「総理大臣をめざす」と言っていた山本氏が、なぜ東京都知事に立候補したのか? 政見を見ていて、その真意はともかく、断片は垣間見えた。
 動画もあるので、そちらを見た方が早いのだが、あえてスローな形の書き起こしにして以下に掲載した。まどろっこしいとお感じの方は、「れいわ新撰組」が6月28日付でアップした以下の動画をご覧いただきたい。

YouTube

 ………なぜ、立候補するのか。
 コロナ災害による「補償なき自粛」が始まってから、多くの悲鳴を聞いてきました。「自宅の家賃も店舗の家賃も払えない」、「一家三人、収入が激減、住宅ローン払えない」。東京の街中、駅などを回っていて気づいたのは、目に見えて、ホームレスになりたての人たちが増えているってことです。身なりはきれいなんだけど、不自然なほど荷物を抱えた若者、何も持たずに呆然と座り込む高齢の方、行き場を失って途方に暮れている人々と時間があるときは、毎日のように接しました。「昨日、ホームレスになった」。他にも「所持金が150円しかない」。他にも「ペットとともにアパートを追い出された」。他にも「もう何日も食べてない、何か食べ物はないか」。言葉を交わしたすべての人が、コロナ災害の犠牲者でした。
 病気や怪我で1週間でも仕事を休めばたちまち家賃を滞納、ホームレス化のリスクに晒される人々は、コロナ災害が起こる前から膨大に存在していました。その原因は、ドケチ財政です。20年以上のデフレから脱却する気もなく、大企業の利益を増やすために、働き方をぶっ壊し、安い賃金で長時間働かせて、非正規労働を拡大させてきた結果、私と同世代であるロストジェネレーションは…、その他にも多くの困窮者は次々に生み出されてきました。コロナの前からみんな経済的に緊急事態だった。
 お話を伺った方、そのほとんどは「自分が悪い」と口にします。だけど、それは全然違う。声を大にして言いたい。すでにみんな頑張りすぎてる。その中で、これ以上、何を頑張れっていうんですか? 本当に頑張るべきは政治じゃないですか! 経済危機や災害や感染症の拡大があるたびに、多くの人が困窮して死にたい、と考えるまで追い詰められる社会、やめにしましょう。つまづいても、住まいを失わず、のたれ死なず、すぐに生活を立て直せる社会、つくりませんか? 東京からそれを始めます。私がやります。
 大胆に資金を調達、それを人々に流し込み、底上げをする。総額で15兆円です。
 ………中略………
 私が今紹介したような施策は、本来、国がやるべきこと。そもそも、国がコロナウィルスを災害基本法の「災害」に指定していれば、収入が減ったりして家賃が払えない人に、みなし仮設住宅扱いとして、その家賃を国が支払うこともできました。会社を潰さないために従業員を解雇しなければならない場合でも、雇用したままで失業給付を受けることも出来た。でも、国はそうしなかった。
 一方で、小池都知事は? 国に対して、コロナを「災害指定」しろ、とは求めませんでした。ここまでの緊急時であっても、都民に興味をもたない都知事では、あなたの命や生活は守られない。
 今は平時ではない、緊急時です。私が知事になったら、全国の自治体トップとつながって、国に対して、「もっと金を出せ」と地方への大胆な財政支出を求めます。さらに、緊急時の地方債を日銀が買い取ることを求めます。1,400万人の都民に対して、東京都知事が本気を出せば、誰も失業させない、倒産させない、誰も路頭に迷わせないことを実現できる。それを実現するために立候補しました。あなたが人生を諦める必要のない東京、日本を、私と一緒につくって欲しい。………

<追記:表題少し変えました>




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