ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

能登半島地震の義援金

 昨日、朝食をとりながらTVを見ていたら、能登半島地震義援金としてテレ朝が集めたドラえもん募金が総額2億円を超えたそうで、一応昨日で締め切って被災地に送るという話でした。「そうだ、地震からもう3週間が過ぎてるんだ」と思い、まったく遅きに失していますが、自分もやらねば……と思い、義援金の送り先をネットで調べてみました。すると、石川県が受け付けている義援金の案内が県のHPにあって、1月22日(月)時点で集まった金額は90億4千万円超で、本年いっぱい(12月27日まで)受け付けているとのことでした。
令和6年能登半島地震に係る災害義援金の受付について | 石川県

 こういうのを金額で比較するのは、適当なことではないと思いつつも、先週末の19日までに台湾が(民間の寄附により)25億6千万円もの金額を集めて日本に送ることになったというニュースを聞くと、台湾の人々の善意には驚きと感謝しかありません。台湾も地震の多いところで、近いところでは2018年2月に17人、2016年2月には117人が亡くなっています。四半世紀前の1999年9月には、2,415人もの死者が出た大震災があったことは、今でもよくおぼえています。あえて調べませんが、台湾の震災時に日本の国と人々が総体としてどれだけ支援の手を差し伸べてきたのか、台湾の人から「助け合うのは当然です」などと言われて自身を省みると、少なくとも小生は当惑・恐縮するばかりなのです。
能登半島地震 台湾の市民からの募金が25億6000万円に | TBS NEWS DIG (1ページ)

 こうしたニュースと並行して自民党の裏金問題の報道を知ると、市井の助け合いとはおおよそかけ離れた自民党議員の感覚には驚きあきれます。検察の捜査の行方が見えてきた今になって、自分も収支報告書に書いていない金額がありましただの、お金は手つかずのまま事務所の金庫に保管してありますだの(使わないで貯め込んだお金を「政治資金」(=無税)に分類していいのでしょうか。これは「所得」であって、申告しなければ違法だと思うのですが)、醜悪な行状が続出しています。使うあてがないなら、震災の義援金にできるでしょうに。それとも国会議員は義援金を支出できないきまりでもあるんでしょうか。石川県のHPに掲載されている「名簿」には議会名で義援金を送っているところが多数ありました。かたちは何かしら考えればいいことで、要は気持ちの問題なのだと思います。
https://www.pref.ishikawa.lg.jp/suitou/documents/20240124gienkouhyou.pdf

 今回(今回も)被災地に炊き出しの「ボランティア」で入っている俳優の杉良太郎さんを「売名」と批判する人々がいるようです。
杉良太郎が石川県金沢市で能登半島地震の避難者らに炊き出し 肉うどんなど振る舞う(1/2ページ) - サンスポ
杉良太郎“偽善上等”ボランティアに費やした私財40億円超! 一等地にビル所有も私生活は質素|日刊ゲンダイDIGITAL

 杉さん本人は、こういう人々を相手にするのがもうめんどくさいのでしょうけど、「もちろん売名だよ。……あなたもやればいいじゃないですか。」と返しています――自民党議員のみなさんも、この際是非「売名行為」で体を動かしてほしいものです。
 小生は、今日遅ればせながら郵便局に行くことにします。



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