ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

“守護神“ 黒川氏がいなくとも……

 林真琴氏は昨年7月に検事総長に就任した。昨年春の、定年延長をめぐる検察庁法改定反対の声が上がった「ゴタゴタ」の果てにである。氏は就任会見で、

「職員一人一人が常に検察の理念に立ち返り、検察権の行使が国民の信頼という基盤に支えられていることを意識し、公正、誠実さ、あるいはフェアネスといった点を重視した、適正な検察権の行使に努めていかなければならないと思っています。」

と述べた。
林新検事総長「国民の信頼取り戻すため使命全う」|テレ朝news-テレビ朝日のニュースサイト

 昨年5月に賭けマージャン問題で辞職した東京高検の黒川弘務・前検事長の後任に就いたときの会見では、「今回の件で損なわれた国民の信頼を取り戻すのが新検事長の責務だ」とも述べていた。氏は約30分の会見のあいだに「国民の信頼」という言葉を約20回も使ったと伝えられる。
黒川氏後任の林氏 検察OB評は「とっつきにくいが…」 [検察庁法改正案]:朝日新聞デジタル
太字はいずれも当方が施したもの。

 黒川・前検事長は市民団体から告発され、当初不起訴(起訴猶予)処分だったが、東京第六検察審査会が昨年12月に「起訴相当」と議決。再捜査することとなった地検は3月18日に、黒川氏を単純賭博罪で略式起訴した。東京簡裁は3月25日付で黒川氏に罰金20万円の略式命令を出した。罰金が納付されれば、正式な裁判は開かれないことになる。
 まあ、これは百歩(いや、千歩、万歩……)譲ろう。しかし、桜前夜祭をめぐって安倍晋三資金管理団体「晋和会」や後援会が、ホテル側の値引き分を寄付として政治資金収支報告書に記載せず、領収書を保存していなかった(破棄した)件の不起訴は全く承服できない。

EMILさんTwitterに「東京地検特捜部は田村智子の爪の垢でも煎じて飲め」とtweetして動画を上げている。

https://twitter.com/emil418/status/1376855927727423492

 動画の中で、田村智子・参議院議員は「領収書等亡失等一覧表」を示して、次のように言っている。

 支出の目的/概要   金額    年月日    備考
  宴会料等     3,835,000  H31.4.12  ㈱ニューオータニ(住所 略)
  宴会料等     2,604,908  H31.4.19  ㈱ニューオータニ(住所 略)

 これが訂正された「収支報告書」に出てくる追加の項目なんですけれども、この……項目のところに「宴会料」と書いてあるんですね。これ何で2段に分かれているかというと、上の段が会費収入をそのまま支払った分、下の段が不足分の補填と思われるんですね。どっちも「宴会料」なんです。まさに「宴会料」の補填、これがやられた。これを利益供与と言わずして何と言うんでしょうか? しかも毎年毎年補填をしてる。毎年不足が生じて補填をしている。つまり、会費が安すぎたってことを百も承知で(一人)5,000円でやり続けたってことになりますから、その意図は何なんですか、ということも追求しなければならないと思います。不足分の方で出したこれ(下段の金額)、いったいどこから出て来たお金なのかってことも分からないんです。安倍さんは自分のポケットマネー、自分の預金、そのお金の中から「立て替えた」って言いました。「立て替え」ってことは誰かが負担しなきゃいけない。その負担というのは誰がすべきものだったのか? 後援会だって言うんですけど、辻褄が合わないんです。この払ったお金の分が「収入」でどこにもないですよね。一体どこから突然湧きあがったお金がホテルに対して払われているんですか? っていう新たな疑問が湧きあがっているわけですね。

 金の出所は河井選挙の1億5千万と同じではないのか? まっとうな金でないと考える方が自然だと思うが、それを調べるのが検察の仕事だ。

 就任時に「国民の信頼」をさかんに気にされていた林検事総長。映画か何かじゃあるまいし、あなたどこかで黒川氏と入れ替わったんじゃなかろうね!





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