ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

法の下の不-平等 2

 <反-日本国憲法 第14条>(2020年5月21日、あるいはそれ以前から施行)
一部国民は、法の下に不平等であって、人種、信条、性別、社会的身分または出身(または官邸との縁故)により、政治的、経済的または社会的(法的)関係において、差別(優遇)される。……

 秘書が選挙区内で香典を配ったことが法律(公職選挙法)に抵触すると、6月16日の記者会見で釈明していた自民党菅原一秀衆院議員について、東京地検特捜部は25日、不起訴処分にしたと発表した(起訴猶予処分)。これに先立つ6月19日、東京地検の新しい検事正に就任した山上秀明氏は、就任会見で「客観的に政治と癒着があってはならないのは言うまでも無いが、見え方に怪しさがあれば検察を支える基盤である国民の信頼を揺るがしかねず、相応の距離感を保つことが必要だ」と述べていた。

 菅原不起訴については、小沢一郎衆議院議員(事務所)が次のようにTweetし、やや反響があった。
有権者に高級メロンや高級カニをばらまいても罪に問われない総理のお友達の前大臣もいれば、佃煮と焼酎1万3千円で逮捕される村会議員もいる。同じ麻雀賭博で捜査もされない検事長もいれば、即逮捕の一般国民もいる。もはや「法の下の平等」などない。刮目しないと未来はない。
https://twitter.com/ozawa_jimusho/status/1276046086533087232

 一方、同じ東京地検に逮捕された河井克行・案里夫妻の公選法違反容疑事件で、昨夏の参院選で案里議員の後援会長を務めていた広島県府中町繁政秀子町議は昨年5月に、夫の克行氏から現金30万円を受け取ったことを明らかにしたが、その際、「安倍(晋三)さんからです」と言われ、現金入りの封筒を手渡されたと述べた。

 この買収事件は河井夫妻による買収にとどまらず、総理大臣の関与にまで発展しつつあるが、河井夫妻もアベも今後自ら「法律に抵触するようなことがありましたが、深く反省しております」などと「陳謝」すれば、東京地検はまたも起訴猶予で済ませるつもりだろうか。黒川氏が去っても、第二第三の「黒川」はいる、だからさしあたり検察庁法を無理に改定する必要はなかった………と、こういうことなのだろうか。

 それにしても、広島で現金を受け取った議員たちもひどいものだ。一人二人と「自分も」と言ったら、あとからあとから「自分も」「自分も」と言い出す。そのまま議員も首長もやってるし、彼らは捕まらないのだろうか? 辞任した三原市の市長がやけに「偉い人」に見えるって、どういうことなのか!

“買収も みんなでやれば こわくない” 
“ごめんなさい 言えば議員は 起訴猶予
“腐っても 支持率ゼロに なりませぬ” 

 それでも3割以上が支持しているといわれる今のこの「腐った頭」だが、実際は世論調査の回答者自体が半分以下なので、支持15%、不支持25%、無回答・意思表示なし・不明・他60%が正確な内閣支持率の数字なのかもしれない。だから、東京都知事選に立候補している山本太郎氏の言う、これまで投票に行っていない層を発掘するというのは正しいのかも知れない。




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