「赤旗」が「スクープ」だと、「文春」みたいなことを言っている。
https://twitter.com/nitiyoutwitt/status/1377150670986305543
【スクープ】桜を見る会前夜祭をめぐり略式起訴された安倍晋三前首相の元公設第一秘書・配川博之氏
〝公設秘書辞職で責任を取った〞はずが、現在も私設秘書として安倍事務所に勤務している疑いが
編集部は3月29日午前、ファイルを抱えて安倍事務所に入っていく配川氏の姿を確認。赤旗日曜版4月4日号
全国的には「スクープ」と言えなくもないが（少なくとも小生は知らなかった）、アベの地元、山口では周知の事実だったらしい。すでに2月5日付「長周新聞」で吉田充春氏が書いている。部分引用をお許し願いたい。
……東京界隈や世間を欺くためなのか、「公設第一秘書は辞めた（が秘書を辞めるとはいっていない＝私設秘書として続投する）」をやっているのである。例の如く「ご飯は食べていない（がパンは食べた）」で知られるご飯論法の応用編なのだろう。
「本人の申し出によって公設第一秘書を辞職し、しばらくの間謹慎する」。この文脈を理解するためには幾つもの注釈が必要なようで、どうやら正確には「本人の申し出によって公設第一秘書を辞職し（たが私設秘書を辞めるわけではなく）、しばらくの間（期間は明確にしない）謹慎する（が謹慎後には筆頭秘書として復帰する）」になるのだそうだ。
＜中略＞
日本中のほとんどの人が、「秘書がぜ～んぶ悪い！」で切り捨てられた配川博之は表舞台から消えたと思い込んでいるだろうし、まさか地元で引き続き筆頭秘書として君臨しているだなんて思っていないだろうからである。まんまと欺いているのだ。
安倍事務所の体質をご存じない他県の皆様のなかには「トカゲの尻尾切り（口封じ）で秘書が自殺するんじゃないか？」「赤木さん（公文書改ざんで自殺に追い込まれた財務省職員）の二の舞になるのでは…」というような言説までネットで飛び交っていて、それに対して「配川が死ぬわけないじゃないか」と安倍派の皆さんったらおおいにウケていたし、これには安倍派のみならず、林派の皆さんだって笑っていた。要は一連の検察の捜査と幕引きなどすべて出来レースであり、配川がすべて悪いことにして代議士としては露払いをやり、その配川もこれまでと同じように地元家老としてのポジションはそのままというのである。もともと公設第一秘書といっても東京に詰めている訳でもなく、地元を任せられている秘書のトップであり、その地位が公金で養われる第一だろうが第二だろうが、代議士の私費で養われる私設だろうが、握らされている権限が変わらなければ大勢に影響などないのであろう。
＜以下略＞
こういうことに「やっぱり」と思う自分がいることが腹立たしい。
関係ないが、むかし学校で働いていた時のことを思い出した。
授業で見た映像の感想をノートに書いて提出という課題を生徒に出した。こういう場合、生徒の中には他人のものを写して提出する者がいたりするので腹立たしいのだが、見つけたら逐一注意や指導はしないといけない。該当する二人を呼んで、どっちが写したのか、経緯を含めて説明させる（でも、だいたい分かってはいるが……）。あるとき、Ａにノートを写させてあげたＢという生徒を注意した。「君はそれで自尊心が満たされるかもしれないが、Ａにとっては何もならない。また、次も誰かを頼って自分ではやらない。それでいいのか？」と。すると、Ｂは予想もしなかったことを言った。「（先生の）期待を裏切るようなことをしてすみませんでした」と。「期待」？ そんな話をしたつもりはないが……。
それからすこし間があって、同じような課題を出したら、またしてもＢが別の生徒Ｃにノートを見せていたことがわかった。このときのＢの弁解。「頼まれたので、しかたなく見せてあげてしまいました。先生の期待を二度も裏切るようなことをしてしまい、本当に申し訳ありませんでした」と（また出た、「期待」！）。
この生徒は成績優秀で、明るく前向きな感じはあったが、この二度の「期待」発言がどうにも引っかかった。おそらく、教員への弁明の文句（殺し文句？）として使えそうだということをどこかで覚えたのだろう。そこまでこの生徒に問うことはしなかったが、もやもやした感じが残った。今、彼はどうしているのだろうか？ 同じことを繰り返していないことを祈りたいが……。
安倍晋三は66歳。今さら自省してどうなるという話ではないが、自尊心が満たされれば他人や社会がどうなろうが知ったことではない、度重なる嘘に恥じることもなく「責任を痛感しています」とでも言っておけば大丈夫――こういう人間を8年近くも国政のトップに据えてきた弊害はあまりに大きい。
山口4区の有権者のみなさん、「やっぱり」で済まさずに、この国、この社会のために、何とかしてください、お願いします。
＜追記＞4月4日付リテラの記事。
「桜前夜祭」問題で辞職した安倍事務所の配川秘書が密かに復職か！ 安倍前首相が切れない理由は…河井案里の不正選挙にも関与｜LITERA／リテラ
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