ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

菅原一秀 公民権停止のこと

 郷原信郎さんの「日本の権力を斬る!」第69回を眺めたら、冒頭に、今や懐かしい感じさえする「リーチ一発」辞任の黒川弘務検事長と、せこさ丸出し「カニメロン」の菅原一秀衆議院議員の話が出て来た。
 菅原議員と言えば、2019年10月に地元有権者へのメロンやカニ、みかんなどの贈答、支援者の葬儀に秘書が香典を持参するなど、公職選挙法違反の事実が発覚し、経済産業大臣を辞任した。昨年2020年6月に東京地検起訴猶予としていたが、今年2月24付で東京地方裁判所東京第4検察審査会が起訴相当と議決していた。 

【ますます拡大する総務省の違法接待問題、「モラル崩壊」の背景に迫る!】郷原信郎の「日本の権力を斬る!」#69 - YouTube

 ――つい数時間前に入ってきたニュースで元(東京高検)検事長の黒川弘務さんが略式起訴されるということなんですが……。
 結局そうなっちゃいましたね。検察審査会で起訴相当の議決が出たんですね。もともと検察は、犯罪は認められるけれども、起訴するまでもない軽微な犯罪だということで起訴猶予にしていた。それが検察審査会に審査の申し立てがあって、検察審査会は、これは起訴すべきだという議決をした。でも、これは検察がもう一回不起訴にすることもできるんですよ。それで検察審査会がもう一回起訴すべきだという議決を出すと、裁判所の指定弁護士が起訴する、つまり強制起訴です。そうならないように、検察は今回は一回目の議決で起訴したんですね。というのは嫌疑不十分、つまり証拠が十分でないということであれば、もう一回捜査したけどやっぱり証拠が不十分だったということも言えるんだけれども、もう犯罪自体が認められてますから。そうなると、検察審査会の審査員の人たちが、犯罪が認められるのだったら起訴すべきだと言っているのを、検察が起訴はしませんとはもう言えないんですよ。

 ――検察審査会で、もともと起訴猶予だったものが起訴相当になったというと、まさにこのあいだの……。
 ……菅原一秀氏ですよね。これ、ほぼ同じ運命をたどるでしょうね。通常は2回の議決で強制起訴といわれてますけど、検察が起訴猶予にした場合は、もう犯罪が成立していると認めてますから、検察審査会の民意を受け止めて不起訴にはできないですよ。そんなに時間をかけないで起訴すると思いますね。たぶん略式起訴。おそらく検察審査会の議決では、順次時効にかかってくる事実があるから、すみやかに起訴するようにと言われてるでしょう。絶対に時効にはかけられませんから、この1,2カ月のうちに起訴すると思います。
 そうなると、たとえば略式だとすると、略式に応じますかって(菅原議員に?)聞くわけですよ。で、「いや、応じない」と言えば、正式裁判になりますけど、裁判に持ち込んでも、(犯罪を)すでに認めちゃってる。しかも、秘書の供述もあるし……。これは絶対免れられない。だから、(菅原議員は)公民権停止でアウトなんですよ。田中龍作さん(ジャーナリスト)が記事を書いていて、東京9区の練馬に行ったら、やっぱり菅原は強い、まだ強いと言ってたんですけど、いくら強くてもダメなんです。あの人は公民権停止で選挙には出られないんですから。実はアウトなんですよ。練馬の東京9区の人たち、よく認識してください。……


 というわけで、補欠選挙にはならないかも知れませんが、自ら違法行為を犯した事実を認めてもなお国会議員の座に居座る(居直る)方がお一人様、ようやくご退席の運びとなります。まだ、“有資格者“ がたくさん「座敷」にたむろしておりますが、順次ご退席いただく見込みです。またのお越しだけは心より願い下げます。二度と国会議事堂の敷居をまたぐことがないよう、また、二度と人生に躓くことがないよう足元にはくれぐれもご注意くださいませ。


 なお、あとから気づいたのだが、同じ「日本の権力を斬る!」の前回=第68回(3月14日付)が<菅原一秀議員「起訴相当」議決、「検察審査会の正義」は、見事に示された‼>という内容だった。文春にスクープが出るまでの経緯や検察が起訴猶予にした裏話等々、詳しくはこちらをご覧いただきたい。

【菅原一秀議員「起訴相当」議決、「検察審査会の正義」は、見事に示された‼】郷原信郎の「日本の権力を斬る!」#68 - YouTube




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