ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

6月某日 Xデー

 2020年5月27日付『週刊朝日』の記事が伝える、一昨日(26日)の広島地裁の公判。被告人は公職選挙法違反容疑で3月3日に逮捕された河井杏里氏の公設秘書3名のうちの一人・立道浩被告。一部引用する。

河井前法相夫妻の事件で自民党本部に捜査のメス 「安倍官邸が黒川問題で余計なことしたから…」と恨み節 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

 ウグイス嬢に法定の2倍、3万円の日当を払ったとして逮捕・起訴された案里氏の公設秘書、立道浩被告の公判が5月26日、広島地裁で行われた。被告人質問で立道被告は逮捕当初、克行氏が案里氏の参院選で遊説や会計管理をしていたことを認めず、河井夫妻を庇っていたことがわかった。
 検察側は証拠となっている今年3月23日に作成された立道被告の供述調書を読み上げながら、こう質問した。「案里議員に政治家として頑張ってほしいと思い、克行議員につながる話を(検察側に)して克行議員が選挙違反を犯したということになれば、連座制で案里議員が失職する可能性があるので庇ったと理由を言っていませんでしたか?」
「そのような話はしました」
 こう法廷で述べた立道被告。また克行氏の機嫌を損ねて、案里氏の公設秘書をクビになると収入がなくなることを心配したこと。当初、克行氏のかかわりを否定していながら、最後に立道被告が認めた理由がこう明かされた。
「収入が途絶えてもかまわない、家族の為に河井克行議員と縁を切ろうと真実を(検察に)話しました」
 前秘書の証言でますます窮地に陥った河井夫妻。
 一方で”官邸の守護神”とされながらも賭け麻雀問題で、辞任した東京高検の前検事長、黒川氏の後任に林真琴・前名古屋高検検事長が就いた。
「林検事長はもともと稲田伸夫検事総長が推していた後継者。今夏に就任から2年目を迎える稲田検事総長は退任し、林氏が7月末には後釜に座るのはほぼ既定路線だ。河井夫妻の事件は稲田総長が最後の花道として絶対にやると固い決意をしている。河井夫妻を2度逮捕して、取り調べる期間が約40日となる。稲田氏の退任時期から逆算すると、6月10日前後がXデーとなるのではないか」(検察幹部)
 前出の自民党幹部は、こう頭を抱えた。
「これだけ派手にカネをばらまいていれば、河井夫妻はアウト。党内でも仕方ないというのが、大半の声だ。だが、党本部で出した1億5千万円の支出先までも、めくれてしまうと安倍政権がアウトだ。次の選挙も危うくなる。とりわけ怖いのが、自民党本部に検察の強制捜査が入ることだよ。ここまで検察を怒らせた元凶は、黒川氏の定年延長だよ。安倍官邸が余計なことをしなければ、こんな大ごとにはならなかった……」

 今後2週間くらいのうちに逮捕がある見込み。
 それはともかく、上の自民党幹部の発言は看過できない。「黒川氏の定年延長で検察を怒らせた」から……? 怒っていなかったら自民党本部に捜査は入らないってことか。1億5千万もの不明朗な金があるのに。しかも、それが「官房機密費」という名の税金かも知れないのに!



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