昨日迷惑メールボックスに詐欺メールとおぼしき怪しいメールが入っていました。いつもは即ゴミ箱行きですが、確認したところ、「税務署からのお知らせ」という見出しでした。国税還付金があるから24時間以内にe-Taxのアカウントに登録せよというのです。いくら何でも日本全国のどこの「税務署」か、名前も明記しないで、こんなメールをよく出すなあと。警察だったら、「警察署からの……」、いや、ひょっとしたら「交番からの……」ということになりますから、失笑してしまいます。詐欺メールにこんな形容は不適当ですが、あまりに「素人主義」が過ぎるというか、「プロ意識」がないというか、もっと「それらしいこと」ができないのか、と呆れてしまいます。こんなんでも欺される人がいるってことなのでしょうか。
「プロ意識」がないと言えば、この国の政治家にも、弁舌の苦手な人が多くて驚かされます。しゃべりが下手なだけならまだしも、最近は、一切押し黙るか、執拗に的外れな対話を続けて相手を黙らせるという芸当に秀でた「プロ政治家」が激増しています。
先週、都内の会合で東京オリンピック招致の裏話を暴露した石川県知事(自民党の東京五輪招致推進本部長)の馳浩氏も、その気はなかったようですが、せっかく世の悪事を「告発」したのに、誰に怒られたのか、急に無口になって、すっかりトーンダウンしてしまいました。残念至極です。元プロレスラーと聞いているので、亡くなったアントニオ猪木さんのような「燃える闘魂」で、「俺の言葉にウソはない」と言ってほしかったところです。調べてみたら、馳氏はプロレス界に入る前は高校の国語の教員をしていたようです。それだったら、なおのこと「ことば」を失ってはいけないと思います。
得意満面の「手柄話」のはずが…馳浩・石川県知事の「機密費」発言 撤回後は説明を拒み続ける見苦しさ:東京新聞 TOKYO Web
「最も駄目な感じの逃げ方」馳知事 アルバム贈答発言を“撤回”連発で幕引き図るもネット許さず「証人喚問すべき」 | 女性自身
安倍晋三氏が指示か?馳浩知事ポロリ、東京五輪誘致でIOC委員の買収に「官房機密費」が使われていた - まぐまぐニュース!
冒頭の「税務署からのお知らせ」メールをどれくらいの人が真に受けてアカウント登録をするのかわかりませんが、欺される人がいる限りは、こういうのはなくならないのかも知れません。この国の政治家の「無言主義」と「的外れ対話」による時間稼ぎ(嫌がらせ)も、同じことなのかも知れないなと思います。